きっかけ

『おいらに恋路・・そんなものはあるのだろうか・・・』

彼は そう吐き出した.全く違うところで

聞いてしまった 彼女は

泣くのを止めることが 出来ず

『傷つけているんだ・・・ 』

無力な 自分に腹が立ち 勝手な自分に腹が立つ

『もう・・終わりにしよう・・・』

『手は離しなさい 』 心が叫ぶ 

 (彼が大切なら 離しなさい)

他に もっと他に そんな 言葉を吐かなくて済むような人

と 時を過ごした方が 彼の為なんだと

ぐるぐる言葉が回りだし 虚脱感から抜け出せない

今 自分のしている行為その物が 相手を傷つけているのなら



違う心が叫ぶ

『今 手を離したらいけない それだけ相手を思えるのなら

 まだ他に 掬い上げる方法はあるから

 今  手を離せば 前と同じ事の繰り返し

 一生思いだけを残してしまう・・・・』


彼女は これが きっかけに なったのだと 知った


『私に・・恋路・・そんな物は あるのだろうか・・・』


決して 平穏ではなく ずたずたに傷つきながら

血を流して歩いている 心



私の思いは何処まで 通じているのだろ




ちゃんと・・恋愛してるか?

人を好きである事て もっと 良い事なはずだよね?


そう思えなければ

私は 貴方にとって良い女ではない。



何故 彼が そんな言葉を吐いたのか

知っていた・・・・・



彼が吐いた言葉が 何時まででも頭にこびりつき

離れない 離れることはないだろう・・


『路・・そんなものあるのだろうか・・・・』


氷ついた 部分を溶かすことが出来ない

それさえ きっと 彼は知らないだろう・・・


誰でも・・・・・みな同じ






2002年12月05日(木)

EGOISTE-やはりエゴーー / EGOISTE