february

頬に突き刺さる 風が 痛い

FEBRUARY

乾燥しきった 空に

たった一つの星を見つけ


ベッドの枕を 重ねて 窓向こうに見える

夜に 身を投げ出してみる

ブロックの 灯りが

一つづつ消えていく

部屋の明かりも一つ一つ

消し始める

夜のブロック 組みたてられた都会

水面に揺れる 銀色の光が

まだ 春は遠いと 涙を流す



温度差に 曇る窓を

手で擦りながら


溶け切らない 気持ちに

涙を流す

午前零時

タワーの明かりが消えた


ジャグジーの栓を 全開にして

静かに 闇に幕を落とす













2003年02月02日(日)

EGOISTE-やはりエゴーー / EGOISTE