仮面 one

中身のない仮面のコレクション

自分自身が 心と真実のない殻のコレクション

そのものになる

自分はしかるべきところで 適切な 仮面をかぶることによって

その中の虚しさを

隠している人になる

自分は大きな失敗をおこさないで

ひどく怒られないで 人には優等生と思われるかもしれない

本当はぐるぐる回りながら 次々に仮面を出し続けるミラーボール

それが 剥がれたらいつかは自由に なれるだろう

一方では 捨てることを望みながら

他方で 不安を 抱き続ける

蔦に覆われた木のごとく

外側からは 綺麗に見える

蔦はその木の 樹液と命を吸い込んでしまって

残るのは表の蔦

アイデンティティーは蔦になり

パーソナリティーは仮面となる
2003年10月17日(金)

EGOISTE-やはりエゴーー / EGOISTE