11gatu

点滅する 信号を 知らない人の

手を 握り締めて 走り抜けた


ローカルな 電車が ゆらゆら 揺れながら

知らない街を 走り抜けた

何処かで 流れている 音楽が

かちゃかちゃと、音を立てる

金属音に 混じりながら

体温を 混じり合わせる


汗ばむような 風が

錯覚させた 時の中で

始まりの終わりを 告げる。

教会の 鐘が 何度も 鳴りつづけた

夢の中の 何処か

誰か

2004年11月06日(土)

EGOISTE-やはりエゴーー / EGOISTE