今日 洗濯物を干している時 ガラガラと音がしたのでゴミ置き場を見てみると 缶集めをしているおじさんが居てた。 最近 缶集めのおじさんがやたら増えた。 今日のおじさんは年は40後半くらいだろうか、スーツを着てたら どこぞの大手会社のおえらい様に見えるであろう人だった。 ホームレスの人を「社会のゴミ」と呼ぶ輩がいる。 ゴミではない。 と、私は思う。 もし、自分の父親が、大切な恋人が、旦那が、失業したらどうするだろう? 「家でだらだらしてないで働きなさい」と言うだろうか。 そういう言葉がストレスになる。 自分が失業の身になってわかった。 働けば?といわれるのが苦痛になったのはここ最近のことだ。 パートに出ていた頃は パートに行ってお迎え行って晩飯作って風呂焚いて 寝かすのが日常だった。 今は違う。 その今の生活にようやくなじみ始めた最近、「働けば?」の言葉は かなり重苦しく感じる。 おじさん達も同じじゃないだろうか? 働かない、働けない言い訳なんてたくさんあるに決まってる。 その言い訳は 自分をむなしくさせるだけの言葉だからこそ 妻や恋人、子供達から逃げたくなるのもよくわかる。 職安に行けばいろんな人がわんさか居る。 みんな「働けば?」の言葉を重苦しく感じている仲間達かもしれない。 会社に身分を置き、会社に存在することで 社会の一員だったと思ってたんだと 思う。 会社を追い出され どこへいっても「ワーク」の言葉がいっぱい並んでる、 人に合えば「仕事は?」から始まり「働かないの?」で終わる。 そんな言葉に 今まで会社に存在してるだけで「生きている証」だった おじさん達は絶えられないはずだ。(と、思う) プライドが高ければなおさら それは辛いことだと思う。 年を重ねればプライドを捨てる事は難しくなる。 だから・・・結局缶集めをしているのだろうか?? 誰だか忘れたがこう言ってた上司が居た。 「妻には働かさないって嫁にもらう時約束したから・・」って。 その人は・・・今もなお失業中である。 失業を目前にこういう話をした時心が痛んだのを覚えている。 「失業者」に「ワーク」の言葉は痛すぎる。 それがわかっただけでも良い勉強になったのかもしれない。 昨日 また会社から「すいません」のお手紙が来た。 これで3個目。 はっきりいって もう慣れた。(笑) わざわざ ありがと〜って気分。(笑) 失業も何ヶ月も経つと慣れるんだろうか?? よくわからないけれど 自分が今するべきことは「育児」だと思う。 仕事をして育児をしてって 自分には無理だと思った。 無理なことをして ストレスを子供にぶつけるくらいなら 何もせず子供を見てやろうと思う。 どうやら自分の中にあった一つ問題(?)をクリアーしたようだ。 というか・・・ 吹っ切れたというか?? ま、とにかく 「失業者」と一くくりにされてしまっている人達が、 会社にどれだけ落ちようが何だろうが、強く強く 生きていって欲しいですね。 きっと 自分の中にある何かを吹っ切れるときが来ると思うし。 失業したことは不幸じゃなく、新しいことの始まり。 失業なんて自分が一つ成長するための「試練」。 今現在仕事を持っている人より成長できてラッキー!って事。 いろんな場所に行くと 色々人を観察できておもろいなあ・・ んでもって ただの主婦でも立派に成長できるもんですね。 いやあ、人生谷あり山ありのほうが 断然おもしろいのかもしれない。
|