かめの日記

2003年02月10日(月) ふっかーつ!(びし!)久々に、読書感想と、庵ユキ

あまりのパソコンの不調に泣き叫び
弟のケータイにメールしたところ、
わがパソコンは強制入院のため回収されて、
思いがけずいきなりネット落ちしてたよ・・・。
本日、弟が持ってきてくれたのだけども快調〜♪

えっとですね、ネット落ちしてる間に
森博嗣さんの「有限と微少のパン」読了。
以下、感想。
ネタバレアリアリなので、未読の方は読んじゃ駄目です。

・・・コレ、シリーズで一番好きかもですわ。
ッていうのも私が四季を好きだからなのかもだけど。
オチのあたりが絶妙にツボでした・・・。
つうか、四季のセリフが、いちいち、どうにも素敵。
彼女の言葉はそれぞれが全て、抽象化された核心、みたいな・・・。
コップの中の水の核を捜すような曖昧さだけどね・・・。

多分、私ら凡人、もしくは矮小な単位の人間の言葉で
四季の犀川への感情を言うなら、やはりソレは
愛、なのだろうとは思うんだけど・・・四季には
そういう形容は無意味なものなのかもしれない。
問うことそのものが価値がある、と言う彼女は
多分、彼のことを考えることそのものに
価値を見いだしているのだと思うので。

でも、コレは一方通行、ようするに
相手の感情の入り込む余地のない想いなんだわね。
・・・相手の心や体を必要としてないっていうか。
所有欲とか独占欲みたいな、
相手から何かしらをもぎ取るような浅ましさが無い反面、
自己完結してるっていうかね・・・難しいけど。
彼を想う自分を愛おしく想う、それで満足しちゃう、みたいな。
完全な存在っていうのは、
他のだれも必要としないんだろう、多分。

そう言う意味で私、真の、完全な天才である存在を
四季という女性として設定してる森博嗣氏は正しいと思います。
宇宙そのものの構造なんだと思うんですけど、女って。
あ、ぶっ飛びすぎですかね、内容が。
この辺語らすと私、長いのですが、まあ今回は略。

ただ、彼と歩きたいが為だけに、そのためのシステムをつくる。
本当は、ただ彼にそうしたいと言えば、
恐らくは簡単に叶うはずの願いなのに。
彼女はそのためにシステムをつくる。つくってしまう。
「言葉が通じるなんて、奇跡だわ」
と、言い切って。

なんかもう、コレだけで泣けませんかね??
・・・例によって、考えすぎですけどね!!
自覚が有る分、マシでしょうかね?
っつうか、今年出るという四季の本が楽しみですよー!
ふ、ふふふ(ほくそ笑み)。

閑話休題。これ以降はまたもKOF妄想だから
わかんない人は読まないでくれなさい!!(高飛車)
・・・、ネット落ち中、読書の傍ら、落書きをしてて。
えんぴつと、消しゴムなんて久々に持ってみたり。
で、延々と庵ユキ、京ユキばかり描いてみたり(馬鹿)。

京とユキはまだアレなんだけど
庵とユキは並んでるだけでエロいような気がします・・・(白目)。
ノってくると落書きにセリフが入って
そのうえコマ割とかしちゃって気づくと漫画になってたり(爆笑)。
ちょっと我ながら描いててシチュエーション的に
かなーり!ツボに入った反面、救えないと思ったネタ。
前後のシチュエーション設定、全くなし。ただ、ワンシーンのみ。
多分小説のネタにはしないから、下に書いて置きます。笑ってくれ・・・

怒りに燃えた表情でユキが庵の胸を叩く。
「死ぬなんて言わせない・・っ」
指が白くなるほど握られた小さな拳は、強い感情に震えて。
大きな瞳から、音もなくこぼれ落ち、彼女の頬を伝うそれは。
誰の為でも無く、それは、自分の・・・八神庵の為の。
・・・それに思い至った自分が気づいた・・・
そう、自覚したときには、既に手は動き出していた。
思いも寄らなかった事実を叩きつけられ、
停止する思考とは裏腹に。
延ばした指に触れる透明なぬくもり。
止まることなくゆるりと指をつたい、手のひらまで筋を描く、涙。
掠れる声を戻せないままに、言葉が勝手に庵の口を割る。
「・・・落ち着け」
大きく見開かれ、次の瞬間、弱々しく伏せられていく面を、
どうしようもなく凝視しながら、庵は自身に言い聞かせる様に言った。
「五分、時間をやる・・・自力で、立て直せ」
こくん、とまるで子供のように頷くユキから
視線を逸らせないままに、そして。 
「俺はお前の慰め役など、やらんぞ・・・?」
そして庵は、濡れた指先を強く・・・強く、噛んだ。


・・・って、コレだけですけどね!!!!うぎゃーーー!!
エロいですよね・・・庵ユキ・・・。(同志募集中!)


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岸本かめ [MAIL]

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