2004年07月23日(金)
ここに死体があったとしよう、あからさまに誰がどう見たって完全無慈悲な死体があった。 僕は死体とは初対面だ。 僕はどこぞの教授や胡散臭い(だが一度は夢見た)探偵じゃないから、まず冷静さを失い、驚く。まず間違いない。 次に僕は何をするだろう? 蘇生か?いやあからさまに人が死んでいるなら蘇生は無理だと諦めると思う。 他の人に知らせる。うん、きっと僕は他の人を呼ぶと思う。でも冷静を失った僕が人をまともに呼べるはずはないからきっと悲鳴を上げるんじゃないかな?きっとそうだ。 死体を見て高エネルギーになった僕はこんな判断も出来ずに悲鳴を上げるかもしれない。不安定な自己を守る本能的な行動だ。責められる筋合いもないし、責める奴もいまい。 うん、それにしても残念だ。僕が女の人なら「きゃぁー。」とかわいい悲鳴が聞けるけどぼくは男の人だから「うわぁっ!」って言うのが無難だと思う。 混乱状態の大売出しで『声も上げれずにぶっ倒れてしまった』たり、声を上げてから、『世界がくるくる回って床が僕のほほにそっと触れる』って手も有るけど、そんなことして語り部たる僕が消えるのも読者に申し訳ないので、僕は倒れないことにする。
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