しるす

2003年11月12日(水) 切り離された(6)

 本当は知っている。苦しみを繋ぎとめる方法を。夢が現実を産み。投げやりなまま。細胞がまたひとつ死んでいくのを。切れたままの弦。音にならない叫びを。ふたたび繰りかえして。ない。イメージだけ。感覚が残り。かつての細胞が。粒子が。突き刺せば。ぶよぶよと肥大した珠にはぐらかされ。


 < なかったような  INDEX  すすめるとこまで >


horane