開け放たれた扉からラインと消点のその先へと。踏みだす前に太古の物語と。形はおぼえていても名前は思いださない。いま感情に囚われて。その先にもあるはず。扉は閉まりかけて。現実の亡霊は張りつく。精霊の顔をして。勝算が常に先まわり。弱さの盾が強者を傷つけるから。手加減して負けたふりを。