カウントシープ
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今日の仕事はキツイことが最初から解っていて、重い足取りで出勤したら、キツイ根源の上司が風邪でダウンしていた。 急に時間がぽっかり空いてしまって、それはそれで他にやることもあったのだけれど、一番気を遣う相手が居なくて拍子抜け状態。 この上司と一緒にいるとすごく勉強になるし、とても尊敬している。だからこそ、一緒に仕事するときには、教えてもらえたことを1つも聞き漏らさないように全身耳になって集中しているので、ものすごく疲れるという次第。いつもの火曜日ならもう全身ぐったりで、家に帰ってから晩御飯をつついているときに話した会話とか不思議に全部忘れてしまうくらいなのだ。
この年齢にもなって新しい知識に出会い吸収する喜びを与えてくれる相手に出会えるというのはとても幸いなことだ。知らないことが沢山あって、ひとつづつ知っていくことで世界が広がっていくように感じることは、ボクにとって喜びの1つだし、人間とはそういう好奇心を備えた生き物なのだと思う。
せっかく時間が空いたので、上司(ボクは先生と呼んでいる)が以前から、見てもいいよといってくれていた書庫に入ってみたら、読みたい本がずらりと並んでいた。とりあえず10冊ピックアップして、ボクは勉学のための本は自分で買うので、後で取り寄せて読もうと思うのだけれど、それはちょっと楽しみなことだ。
仕事に直接関係する本ではなかったけれど、灰谷 健次郎の全集が並んでいた。昔読んだ[太陽の子]もあったので、手にとって読み返していたらやっぱりなんともいえない悲しさがあった。愛情に深い家族が手をとっていてくれていても、人は自殺することだってあるのだ。
ふうちゃんが、大きくなったらおとうちゃんを生むんや、と言う台詞があって、ああこの子は本当に女の子で、愛することを知っている子なんだとしみじみ思ったっけ。
ロビン
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