カウントシープ
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ボク達がヴァイオリンを始めたことに感化されたのか、父親がギターを弾きたいと言い出した。
それで思い出したのだけれど、うんと子供の頃、ボクの家にはギターがあった。それは父親の兄のお下がりで、4人兄弟の末っ子の父には、そうやって、お下がりのものが幾つかった。
お下がりの釣り道具(活躍したことは数回だった) お下がりの机(相当のボロだった) お下がりのコンパス(こんな骨董品を持っているのはクラスでボクだけだった) お下がりのゴルフバック・・・
こんな調子で沢山のガラクタが家にあったけれど、何回かの引越しのたびに処分されていき、そうした中でギターもいつの間にか居なくなっていた。
ある日ギターを買ったかと聞いてみたら、まだだと言った。ギター売り場には若者が沢山いて、自分のような年寄りには近寄りがたいと言う。それもそうだなと、ボク達でギターを選びに行った。クラシックギターで、ひょうたん型のもの、というのが父親の望みだった。
ボクにはギターは弾けないので、店員さんに(彼はギタリストらしい、ジョン・レノンが爆発したような頭をしていた)聞いて、何本か演奏してもらって気に入った音のする楽器を選んだ。一体父が何を弾くのか解らないし、若い頃に弾いていたのかも知らないけれど、音楽を演奏することはきっといいことだと思う。
ロビン
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