カウントシープ
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朝シャワーを浴びていたら、相方が血相を変えて飛び込んできた、 「犬がいない」と。一番若くて一番大きな犬が消えたというのだけれど、立ち上がったらボクより大きな犬がいったいどこに消えるというのだろうか?
結局ウォークイン・クローゼットの中に閉じ込められていた(閉じ込めたのは寝ぼけていたボクらしい)のだけれど、暗いクローゼットの中に、ちょんと座って出してもらえるのを待っていたらしい。一声なけばいいのに、黙って待ち続けるのは行儀がいいのか、絶対見つけてもらえるっていう核心があるからなのか?
ボクの親は押入れに閉じ込めて反省なんていう古典的なお仕置きはしなかったけれど、逆にボクは押入れ−というよりクローゼットの中に興味があった。いつか読んだ『スケートを履いた馬』の中で、文字通りスケートを履いた馬と一緒に主人公の少年コンラートは南洋に旅に出る、その旅の入り口が洋服ダンスなのだ。
それはともかく、うちの奴らはみんなのんびり屋なのか、頭から靴下を被せて目もみんな覆ってしまっても、とってもらえるまでじっとしている。でもそれも一緒にいるときだけで、ボク達の姿が見えなくなるととたんに不穏になってしまうのだ。 家の中にいるとわかっているときは見えなくても大丈夫だけれど、初めてのコンビニの前では不安になるみたい。それだけボスに依存して生きる生き物なのかな、犬ってやつは。 もしボク達が居なくなったら、この3頭の中で誰がリーダーになるのかしらと思うけれど、一番若い雄犬がリーダーになりそうだ。
ロビン
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