道標≪過去を見つめてあさっての方向へ≫


2002年03月17日(日) 寂しい春

大学のサークルで、卒業生恒例のイベントがあるので
車を飛ばして仙台へ向かう。
突き抜けるような晴天で気持ち良い。
歩き慣れた仙台の街。友人と会場へ向かう。

会場には懐かしい顔がたくさんで
嬉しいんだか嬉しくないんだか。
何時の間にか大人になっていた後輩の顔と
単なるおばはんと化していた自分とのギャップに
ちょっとしたショックを覚える。
会いたかった先輩や同学年のみんなには
殆ど会えず、寂しく。

友人とメシ食って、いつもどおりに
愚痴聞いてもらったりする。

帰りの車の中で、ひょっとしなくても
泣きそうになっていた。
たった一年前まで住んでいた街。
歩いてすぐの繁華街、いつでも行けた国分町。
大学の頃は、くそったれでしょうもない連中が
部室に行けば誰彼となく居て、すぐに会えた。
たった一時間の距離が、こんなにこんなに
遠いなんて、これっぽっちも思ってなかった。

「昔はよかった」なんて感慨ぶりたくは無い。

それでも。
それでも。

ガキと思われても仕方ないのだけれど、
懐かしくて悲しくてやりきれなかった。


金田こけもも |MAILHomePage