
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫
大学のサークルで、卒業生恒例のイベントがあるので 車を飛ばして仙台へ向かう。 突き抜けるような晴天で気持ち良い。 歩き慣れた仙台の街。友人と会場へ向かう。
会場には懐かしい顔がたくさんで 嬉しいんだか嬉しくないんだか。 何時の間にか大人になっていた後輩の顔と 単なるおばはんと化していた自分とのギャップに ちょっとしたショックを覚える。 会いたかった先輩や同学年のみんなには 殆ど会えず、寂しく。
友人とメシ食って、いつもどおりに 愚痴聞いてもらったりする。
帰りの車の中で、ひょっとしなくても 泣きそうになっていた。 たった一年前まで住んでいた街。 歩いてすぐの繁華街、いつでも行けた国分町。 大学の頃は、くそったれでしょうもない連中が 部室に行けば誰彼となく居て、すぐに会えた。 たった一時間の距離が、こんなにこんなに 遠いなんて、これっぽっちも思ってなかった。
「昔はよかった」なんて感慨ぶりたくは無い。
それでも。 それでも。
ガキと思われても仕方ないのだけれど、 懐かしくて悲しくてやりきれなかった。
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