道標≪過去を見つめてあさっての方向へ≫


2005年11月20日(日) 撫でるな危険

立ち読みをしていて、ふと気づく。
オレンジと青の生地をあてたパーカーを着ている
高校生と思しき男子が、先ほどからどうも視界に入ってきている。
横目で観察をし始めると、なるほど、私が立っている側にある
棚から本を取りたいのだろうか、しきりに背後を右往左往していて
落ち着きが無い。肩をくっつけたりしてきてキモイ。
スス、と場所をどけるが、本を読んだりするそぶりは無いので
しばらくそこで立ち読みを続けた後、絵本売り場に足を向けた。

手にとって何冊か眺めているうち、件のパーカー男が
いつの間にか背後に立っていた。
うお。っていうかお前、絵本売り場に何の用だ。
まずい。これはまずい。
ビンゴで痴漢フラグ上がりました。
男の存在に気づいたことを気取られぬよう、涼しい顔をして
本売り場を離れ、エスカレーターを降りて別の売り場へ。

こうして書くと冷静っぽいが、頭の中は恐怖でいっぱい。
変質者や痴漢の類とは何度か遭遇したことはあるが、
たいてい怒りは後から湧いてでるもので、事件当時は
とにかくただ驚きとか恐怖とか、パニックになる。
揉まれた訳でも無いし、ナンパされたわけでもないのに
ただ背後に回って手の甲ケツにさすったからって
痴漢と決め付けるなんてアータ
、と
思われる方もあるかもしれんけど、強いて言えば女のカンです。
嫌悪感ぞぞぞ。
まあ階も降りたし、ホッと安心して無印良品などで
低反発クッションなど買っていたわけですよ。

いつの間にかまた後ろにいました、彼。

絶句。

すれ違い様、私のケツをさわさわと撫でていきました。
もろ手のひら。や っ ぱ し 痴 漢 でした…。
敵は一度私から離れて、第二次アタックをしかけてこようとしています。
以前、のぞきをしている男に注意したこと(※つれづれ日記参照)は
ありましたが、自分に痴漢した男に物申したことはない私。
何か言ってやろうかとも思いましたが、やっぱり怖いので
男が近づいてくる正面に向きなおし、ガンたれて通り過ぎてきました。
バレたのがわかったのか、泣きそうな顔をしていた性春ボーイ。
そんな顔すんなら最初からすんなや!!

痴漢されて嬉しい女なんてこの世にいるんだろうか。
よっぽどの痴女でも多分難しいと思う。
羞恥心とか嫌悪感とか以前に、身の危険を感じる根底の恐怖だ。

こういう時、女に生まれて悔しいと思う。
蔑まれた気分になる。私そんなに安く見えるか…orz


金田こけもも |MAILHomePage