
道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫

友達から「どんな人か見極めて欲しい」と頼まれて、彼女の 思い人と一緒に酒の席を囲むことになった。
さて、この場合どうしたらいいものか。 はっきり言って私の苦手なタイプだった。
好きな人への批評は、言ったって聴きやしないし、耳障りなだけだ。 私にも経験があるのだけれど、例えゴクツブシでも甲斐性無しでも 人からどんな真実を貫いたアドバイスを受けても恋人への意見めいた ものって、全く耳に入らないのだ。
恋は盲目とはよくいったもので。
別に友人の思い人がダメ男だとか、そういうことではないが 個人的に「どうよ」と思う相手とのややイバラの道を、 大事な親友に突っ走らせて良いものか、少し悩んだ。
でも、好きなら好きでいいじゃないかと思い直し、 「いい人かもしれない」と曖昧な表現で頼まれていた人物批評を 終了した。
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