古畑亜紀の日記
日々の雑記帳です。思い付いた時に
気分にまかせて書きます。

2001年12月18日(火) ウイノナライダーに捧ぐ

女優のウィノナライダーさんが最近、250万円相当の大量の
洋服などを、とある人気ブランドショップから「万引き」
しようとして、発見されて逮捕されてしまったらしい。

新聞にでていた写真はロングヘアのゴージャス系でしたが
よく、「憧れの女優ヘア」なんかででてくるときの写真は
かなり短いショートで、普通の人がまねしたら日本人の
場合はたぶん出家して一月たった尼さんのような、かなりの
いさぎよさのある印象になってしまう。

でもなんだって万引きなんて。
250万くらい、はらえないようなものでもないだろうに。
ストレスをかかえた主婦が、スーパーで万引きしてしまうっ
ていう話はひところ刑事ドラマではやっていたけど。

モノをぬすんで手にいれたかったから万引きしたというの
とは違うような気がするし、犯罪をおこして目立ちたいと
いうのでもない気がする。

スマートな、アンニュイな、クールな、モダンな、
ウィノナさん。どうしてこの人はどんなしぐさをしても
清潔な、無垢な少年のようにみえるのかなーと誰もが
思うから、あんまりマスコミに露出は最近なかった
けれども、女性紙では頻繁に「まねしたい」タイプの
女性として登場していたのだろうと思う。

何か犯罪をしてしまうとき、「自己罰」といって、
何か自分のなかに、不浄感、自己嫌悪、人に言えない
ような罪悪感があるときに他の誰かから罰をあたえら
れない場合に、わざと自分をきづつけるようなことを
して精神のバランスをとろうとすることがあるという。
日本風にいうと「そのうちばちがあたる。」とびく
びくして、それを露呈しないかわりに、別の形で
自分にたいして辛いことを自分でしてしまうことで
自分の気持ちの居場所ができるという感じ。

なんとなくだけど、モノをぬすむのはよくないけど、
別に誰かがきづつけられたのでも
ないし、、万引きもみつかったのだし、
何か強烈な痛みをかかえていて、誰にもいえず、
だけどなんだか自分がゆるせなくて、自己に対する
罰として「妙な」事をしてしまったのだとしたら...。

なんだか、「シンプル」な美しさで定評のある
ウィノナさんが、そんなイメージとは正反対の
「物欲がらみ」なわるいことをしてしまうのが
麻薬よりも何か似合わないし、予想もつかないことで。
でも、その「正反対」なかんじが、自分のイメージを
徹底することのストレスからうまれたんじゃないかと
私は勝手に想像して。

あと10分、お店にはいるタイミングがちがったら
万引きなんてしないで、ちょっと気にいった服を
何枚かかってにこにこして帰っていったかもしれない
んじゃないかなあ。
ひとってそのくらい、「間違える」一瞬というものを
かなり頻繁にもちあわせているのだなあとこの事件を
みて思いました。

保釈金をつんですでに解放されているとのことですが、
これからどうするのかなあ。
きれいじゃなくてもいいし、イイ演技をしなくても
いいから、また彼女の「所有することには興味がないの」
っていうあの、クールな、たたづまい、
「評価をされたくてそれをねらってるわけじゃないの」
っていうあの、強きな態度をいつか、何もかも都合
よくわすれて、みせてほしいです。




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