xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2001年10月13日(土)

夕暮れのなかで終える

 おそらく.
 綺麗な夕暮れの空の中を,奴は機上の人となったことだろう.
 出発時刻の頃,ちょうど京成の車内で目が覚めてそう思った.空は見事に夕焼けで,一瞬,デジカメで撮って奴に送ってあげようかなどと考えたけれど,どうせ駅に着く頃には日は沈んでしまっていてシャッターチャンスは逃すことになっているのだ.
 また目を瞑る.眠りにおちる.


 昨日からずっと一緒にいて.食べて呑んで手を繋いで歩いて.始まってしまったもののそれなりにどうにかしてやってしまって.会話もさほど多くなくなんとなしに寄り添っていて.
 出国カウンターに行かなければならないそのときまで.


 多分,ワタシが大学にいる間は,もう会うことはないだろう.
 別の場所に移ってから,会うことがあるのかはよくわからない.お互いに会いたいという意志があれば別の話だけれど,二人ともそれはないということを(もしくはその意志をなくすことを)確認している.
 このような感情で会うことは今回が最後であったかもしれない.
 (少なくとも互いに最後であるという意識で会話していたことは確かだ)


 つまり「終わり」ということだ.
 たとえ互いに好きであったとしても,続けようという意志の問題になるらしい.



 特に問題はない.
 わかっていたことだ.それ以上に抱えている大事なことはたくさんある.
 自分の将来をかけて今はただやるだけだし.



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 あまり更新されませんが、その期間はおそらくきっと、元気にやっています。

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