xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2002年12月05日(木)

冴えわたる頭蓋骨のなかでひたすら眠りを待つ夜を

 昨日,熱を出して欠勤した.
 最初の理由は違う.最近いつもそうなのだが,夜なかなか眠れずに極度の睡眠不足だった.

 朝,目覚まし時計で目は開くものの倒れそうな勢い.ぐらぐらする.布団から出ることもせず,どうにか会社に人間がいる時間まで堪えて遅れるという電話を入れる.急ぎの仕事を火曜のうちに終わらせておいたことに感謝する.
 さて,少し眠ればマシになるだろうと考えて起きてみると状態変わらず.何にもまして会社に行きたくない.バスの時刻が迫るのにカラダが動こうとしない.忙しいのにこんなに怠けてなんていう人間なのだろうとぽろぽろ涙を流しながら体温計をくわえると,見事に発熱していた.
 さほど高くはないのだが,私にとっては熱という体温.これでぐらぐらするのも涙が勝手に零れるのも動きたくない怠さも理解した.
 ヒトによってはこれくらいだと出勤するんだろうなあと,また不甲斐なさに涙を流しながら欠勤の電話を入れた.

 泣きながら恋人に会社を休むというメールを入れると,昼休みだからか,会社から電話をくれた.情けないようと泣いている私を「疲れているんだよ」と慰め,夜は行くからと仕事に戻っていった.
 その後はただ泣きっぱなし.涙がつきると,眠いはずなのにぼんやりしていた.ずっと,ただひたすら.


 こういうときに自分のことが不安になる.
 どこかを浮遊しているような感覚が,とても妙だと思うのに.


 酷いその状態は,恋人が来てくれてから徐々に薄れていき,とりあえず今朝には完全になくなっていた.遅刻はしたものの出勤し,したくもない残業.熱はまだあるようだけれど,カラダは動いている.
 ただ多分,今夜もまたなかなか寝付けないのだろう.ぴりぴりと冴えわたる頭蓋骨のなかにいる.



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