xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2003年06月13日(金)

何を選んだのか、それが出発点になると思うけれど

 春、遊びにきてくれた友人と話していたコト。
 そして夫と話していたコト。

 友人は夫と同じ職種についている。いわゆるSEというもので、その中でもプログラムを組むことよりも客と交渉したり設計したりする立場らしい。らしい、というのは私がその仕事に詳しくないため、話を聞いてもよくわからないからなのだが。
 よく、SEは忙しいと聞くけれど、彼女も例に漏れず忙しいらしい。「今日中に」帰れたのー早いー、と喜ぶという話を聞くとああそうなんだとしか言いようがない。彼女の恋人も同じ職種だけれど、彼は家に帰れないらしい。なんつー…。
 夫は「俺は楽な部署にいるよ」と言うが、それでも残業のない日はない。土日に出勤しないだけ、会社から帰れるだけいいとのこと。
 今の世の中、そういうモノなのかもしれないけれども。

 彼女は言う。今の恋人ともし結婚するようなことになったら、仕事は辞めたくはないけれど今の部署にいるのは無理かもしれない。
 年々、仕事は増えていくだろうし、忙しくなる。責任も大きくなる。彼も同様。それで二人が一緒に暮らしても、すれ違いばかりだし家のことをする人間が誰もいなくて生活が荒んでしまうと思う。
 仕事はしたい。辞めないだろう。けれど、何かを諦めないと何かを得られないとも思う。

 同感だ。

 体力も精神力もかなりある人間なら、仕事から帰ってきて家事をして…とできるのかもしれない。けれど自分がそういう人間ではない場合、何も失わずにいろんなモノを得ることはできないだろう。
 根性で続けられるとは思わない。根性は一過性だ。生活にしていこうと思うのならば、自分の力を分かっていないと、何かが壊れる。



 夫は仕事が生き甲斐、という人間ではない。「好きな君と楽しく暮らしていかれれはそれでいい」とはっきりと言える。自分の大事なことを分かっている。そのために彼は働く。
 けれど、いやいや働いているわけでもなく。自分で環境を変えていける、妥協もできる、そういう人だ。今の状況に満足しているという。仕事も私生活も。勿論、全てが理想通りというわけでもないけれど、それでも。
 その彼には、ゆとりある生活のための家事をする時間はない。そしたらそれを誰がする?


 私には体力がない。精神力も特にある方ではない。根性とか気力という言葉が好きだけれど、使いすぎたら微妙に壊れた。壊れるまで分からなかった。継続するには根性だけでは無理だということ。
 ばりばりと仕事をして、生活もきちんとして。それは今の私には到底なしえない。
 そして生活が破綻するのはとても荒む。
 一人だったら、壊れようが倒れようが荒もうが構わないと思うけれど。


 働いてお金を稼ぐことが諦められないだけ。自分でもわかっている。それが思春期に叩き込んだ考えだということも、執着しているだけだということも、人を納得させるだけの考えにまで自分で持っていけてないことも。
 甘ったれな私は、形だけでも自立したいだけなのだ。
(自分の生活費を稼ぐコトが形だけの自立、と言っているわけではなく)
 自立できていないどころか多くのことから逃げていこうとする自分を見ないために、せめて外堀だけでも、それだけでも。だってそこを押さえておけばとりあえず自分で生きていける。どんなに荒んでも、実はどうしようもなく不安定でも、全てがどうでもよくなっていても。やっていける。自分一人ならば。

 けれど、そういう生活を選ばなかったら。


 私は彼の考え方がとても好きだ。そういう風に考えられる人だから、結婚しようと思えた。荒んだ生活はしたくなかった。もう少し、ゆとりのある生活をしていきたかった。
 それが選択だ。第一の選択。
 働けるように(体調も精神的な方面も)なっても、仕事第一でなければこなせないような仕事には就かないだろう。金銭的には働いた方がいいと、何か環境の変化に対応できるように働いていた方がいいとは思うけれど、自分の焦燥感からは働きたいと思わない(ようにしよう)。
 もちろんこれは私の選択であり、私と夫の選択であるだけ。
 現在ある選択肢からの。


 特にまとまらないまま、これにて。



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