xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2003年07月13日(日)

食べて・うつつに

 土日はのんびりと。
 風邪気味の夫と図書館へ行き、適当な量の本を借りてくる。夫は推理小説(短編集)、ワタシはエッセイ。趣味が出ている。これらをベッドに並んで読んでいた。もうごろごろと。こういう休日はいいなあとしみじみ。
 御飯は簡単に。二人ともそんなに食に執着はないよう…というか拘るときとどうでもいいときに落差が激しい。この休日のメインはのんびり読書。ワタシが一人台所に立つこともなく夫が以下同文。夕ご飯は松屋へ。結構好き。味噌汁がついているのがお得感。


 松屋はなんとなく思い出深い。大学生の頃、バイトに行く直前に慌てて御飯をかきこんでいたのは松屋。女一人で、しかもスーツで。
 抵抗がなかったわけではなく、早い安い旨い系の店へ入ること自体が初めてで抵抗ありまくりだったのだが、バイト中に空腹の虫を鳴かせるわけにもいかなかったのでとにかく平然とした顔を作って入っていった。時間があれば喫茶店でもよかったのだけれど、授業の後に駆けだして行くような慌ただしさでそんな時間はなく。バイト先の仕事前にパンをパクつくのも厭で。
 別に恥ずかしがることもないように思うけれど、女性客が少なかった店で目立っていたように感じるお年頃。自意識過剰気味。今なら特に何もなく。ああ若かったのね、ということで。

 大学院に入ってからは吉野家の方が近かったのだけれど、松屋も少し離れたところにあった。ついでに言えばてんやも。なかうも途中でできた。
 奴とよく行ったのはどこだったろう。どこも同じように行ったような気もするけれど、少し離れていたせいか、二人きりで行ったのは松屋とてんやだったように思う。
 松屋へは夜中しか行っていない。分析作業の最中に、お腹が空いたと実験準備中の奴がやってくる。一緒に行く?と訊かれれば当然、尻尾を振ってお供した。歩くヒトも少ない時間帯。静かな大通りを歩く。
 実験準備が終わっているときには奴はビールを飲んでいた。帰りには少しご機嫌になっていて、だからワタシの分析は進まない。


 それも今は遠い映像。ワタシは分析をすることはもうないだろうし。今後、奴に会うこともあるのか分からない。
 牛飯をほおばるワタシの横では、夫がカレーを食べている。カレーは家カレーの方がいいなあと呟く夫に、なら今度作るかなと言う。こうなると思っていなかった日々が目の前に。これが今のワタシの日々。
 家に帰れば、またのんびりと本を読む。二人でベッドに転がって。



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