I will miss you kazkichi 【MAIL

2002年06月26日(水) 中川さんへ

あれから一週間経ちました。

ちょうど前の日、あなたとは縁もゆかりも無い場所であなたの
ことを話題にしていたんですよ。音沙汰消していても、きっと
いつものようにひょいとどこかでお会いできるつもりでいました。

あなたが亡くなったと連絡を受けたのは20日の朝7時でした。
無理に頭を働かせないようにして、いつものように仕事に向かい
ました。

あなたから教わった言葉を、さも自分の言葉のように看護学生
にいつもと同じく伝えたその時にも頭は働いていませんでした。
あなたの家へ行く段取りをつけた後、何か話そうと同僚の顔を見た
ときに、あれはあなたが教えてくれた言葉だったんだと思い出して
その話をしました。彼がそれを聞くのはきっと何度目かだったと
思います。

ご家族の方とは、妻が先日出したハガキのおかげで通じることが
できました。あなたは、そのハガキにあった私の子供の写真は
ご覧になったのでしょうか?W杯は何処応援してたの?

あなたの死に顔は、私のよく知っているあなたの顔でした。だから
自由に思い出すことができます。その日の寝る前、あなたの顔を
思い出して、少しだけ声を出して泣きました。

全くの偶然ですが、前にあなたが教えていたところの学生達がこの夏
見学に来ることになりました。今日、急に打診がありました。



こうして書いても、どう結べばいいのかわからないし、きっとあなた
を知る人と会えばあなたのことを話すでしょうから、追々考えます。
とりあえずいつものように、またどこかで会えるつもりでいます。


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