| 2002年03月23日(土) |
スティーヴン・ハンター(訳=玉木亨)「魔弾」(新潮文庫2000.10.1)を35ページまで。 |
スティーヴン・ハンター(訳=玉木亨)「魔弾」(新潮文庫2000.10.1)を35ページまで。 言葉にある程度敏感な一人の男が語り手に寄り添って物語を進行する手伝いとなっている。そこはドイツ軍のユダヤ収容所の中でも特別なところらしく随分と囚人に寛容だった。小説家志望だったシュムエルにはそれを謎と感じる常識があった。 ある日、靴屋の親方(マイスタァシュースタァ)が来たと彼は耳にする。しかし、その軍人はとても靴屋には見えなかった。 夜に悪いことがきっと起きるとシュムエルが思い始めたある夜囚人たちは広い場所に連れ出される。薬莢をみんなで拾うためである。拾っている最中に眠って倒れる者が出始めたと思った直後に気がつく。そこは射撃場だと。囚人は狙撃されて次々に殺されていった。一人残ったシュムエルはやっと思い違いに気づく。あの言葉はマイスタァシュースタァではなくマイスタァシュッツェつまりマスター・スナイパー(狙撃の名手)だったのだ。 プロローグとして申し分のない語り口である。 1980年発表、著者の処女作である。「極大射程」の成功を受けての新潮文庫版刊行となる。 昨日の思い違い。 小林信彦の新刊は来月の14日発売であった。 また「妖怪」とかみそり半蔵の対決するコミックは「御用牙」であることを思い出した。
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