読書日記

2002年07月06日(土) 川上健一『翼はいつまでも』(集英社2001/07/30)を読んでしまう。

川上健一『翼はいつまでも』(集英社2001/07/30)を読んでしまう。
千九百六十年代の中学三年生が主人公の青春ものである。彼は野球部員なので当然野球の試合や練習のエピソードが中心だが、なぜか相撲部の話も絡んでくる。
ビートルズのヒット曲は全体の雰囲気を決める重要な役割を担っているし、キャンプ場での思いがけない出会いは出てくるしで、「これが青春だ!」ののりである。
『黄色いコートの下衆男たち』とほぼ同時代でちょっと年上の少年少女たちがまっすぐに生きることができたという記録としても読める。
抜群におもしろかった。


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