読書日記

2003年01月31日(金) 恩田陸『ねじの回転』(集英社)

恩田陸『ねじの回転』(集英社1600円 2002年12月10日 第1刷発行 444p)
未来の地球世界から奇病HIDSの蔓延を防ぐために、歴史を正しく再生するプロジェクトが組まれた。
その国の歴史にとって転換点となる時を選び、自覚的にその時を正確にたどり直させる。それが不思議な伝染病HIDSの発生を防ぐ方法なのだという。読んでみないと何のこった的話で雲をつかむしかないが、この病気についてはもしかしたらこの著者のオリジナルではないのではないかという気がしてならない。この病気に対する著者の一つの解釈がこの物語であって、HIDSそのものは借り物なのでは。
あの宮部みゆきも7年くらい前に同じ時の事件を扱ったSF風のものを発表して評判を得た。
続編を期待したい。長い割りには終わった気がしないので。




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