読書日記

2004年09月29日(水) 能村庸一『実録テレビ時代劇史(ちゃんばらクロニクル1953-1998)』東京新聞出版局

能村庸一『実録テレビ時代劇史(ちゃんばらクロニクル1953-1998)』(東京新聞出版局)はオールスター忠臣蔵のごときの大作だが、四八五頁中一頁もゆるみのない充実度で勝負。
好きなジャンルの文章はどんなに長くても集中していつまでも読める。
内容と文章が良いと尚更時を忘れる。

目次の紹介(大見出しのみ)
はじめに
PART��(昭和二十八年〜昭和三十九年)草創期のテレビ時代劇
PART��(昭和四十年〜昭和四十九年)テレビ時代劇の黄金時代
PART��(昭和五十年〜昭和六十三年)テレビ時代劇の曲がり角
PART��(平成元年〜平成十年)テレビ時代劇に試練の時
<昭和二十八年〜平成十年>テレビ時代劇放送記録
参考文献
写真資料提供・協力
企画協力
あとがき
装幀 川畑博昭

好きだった時代劇の話題には特に食いつきがよくなる。大瀬康一の「隠密剣士」栗塚旭の「用心棒」シリーズや「風」を見ていた記憶が甦る。やはり昭和四十年代には一口に時代劇とはいってもさまざまな切り口の時代劇が見ることができた。
暗殺シーンがリアルなせいで怖くて見たくなかったのが「幕末」という時代劇。「三匹の侍」のリアルさは殺陣の迫力を生み出すためにあったが、「幕末」の方はまじリアルで「痛さ」や切られたり突かれたりする「恐怖」がそのまま伝わってきていやだった。
巻末の「放送記録」の批評はできないが、まずこれは眺めて楽しいものである。
先の「幕末」が昭和三十九年で制作が記憶通りTBSだったことを確認できたし、スカパーでの放送を願っている昭和四十四年TBS日曜日午後七時放映の「妖術武芸帳」(佐々木功・月形龍之介)も再確認することができた。
1999年1月発行から遅れること5年にごめんなさいという気分。
このテレビ時代劇大長編評論はすばらしい。


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