こもれび。

2005年03月16日(水) 春はいろいろ。

出会いはいつでも楽しみです。出会う前の緊張感とか、
その後の相手とどんな関係を築けるんだろうかなんて期待感とか。
老若男女問わず、場所柄問わず。
人見知りするきらいが少々あれども、そんなところは変わりません。

別れは、どれだけ繰り返しても慣れることがありません。
毎回「これっきりにならないだろうか」って思ってしまうほどです。
卒業だとか転校だとか引越しだとか、どれだけでも機会はあるのに。
この春の別れもやはり寂しいものです。一ヵ月後の暮らしの中に、
いつも通りの笑顔で居てくれそうな気がするんですよ。
もうそこに、そのたたずまいで居ることはないのは分かっているのに。

もう一つはっきりさせてなかった部分に、お別れすることにしました。
ひきずられちゃってどうにもなりません。そのうち執着心だけに
なっちゃうんじゃないかと、そっちの方がこわいです。
せめて、そんなものにしたくはないんですよね。
こういう気持ちには一度お休みしてもらおう。次に備えておこう。
春もやってくることだし、気分新たにいきたいなと思います。


人生の中で、”出会えて良かったな”と思える人と、
どれだけ巡り会えるんでしょう。
「出会えたことに感謝する」なんてフレーズが、この歳になって
ようやく身に染みてきます。年々謙虚になってる気がしてきます
(自分で言ってれば世話ありませんけどね……)。
一つ一つの出会いと別れを大切にしていきたいなあ。
なかなかそれが難しい時もあるし、人として付き合う中では
もっと”山あり谷あり”な時もあったりもするんでしょうけど、
出会えたことに純粋に感謝できたらいいよなあ。幸せなんだろうなあ。
そして、多かれ少なかれ、相手も同じような気持ちになって
くれるような、つきあいのできる人間になれたらいいなあとも思います。
傲慢な考えかもしれないけど、あたしばっかり嬉しがってちゃ、
やっぱりいけませんしね。自分の世界だけで生きていくのは簡単だけど、
外の世界から目をそむけるのはもったいないですし。
人付き合いとか社会生活、順調にいくとは限らないけど、ささやかな反応が
心かき乱すくらいに嬉しくなるなんて経験、人との付き合いからでないと
味わえませんよ。気づかずにいた昔の自分に知らせてあげたいですよ。

先日も、ある言葉でものすごく泣きそうになりました。
珍しいコトバじゃないけど、付き合った年月を振り返りながら噛みしめると
実はものすごく重みがでてくるんです。以前のキツイ状況を
どうにか越えたからこそ貰えたコトバなのかもしれません。
そんな状況も一人では生じないし、一人では乗り越えられませんでした。
人は、いろんな人達との関わりの中で、生きて生かされていくものなのかなあ。


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立見皓夜 [MAIL]

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