部屋の灯りを消す 暗闇の中 ぼんやり光るカーテンそのカーテンを引くと 銀光が舞い込んでくる宙空を見上げると 眩いばかりの満月部屋を振り返れば 床に光の帯その光の帯に 腰を降ろして ゆったり月を眺めるでも やっぱり いてもたっても いられなくなってベランダに出ると 両手を 思いきり広げてその蒼光を 全身に浴びた 至福の時知らずうちに 涙溢れた