++ Nostalgic Diary ++
Written by : Kaori.Narita

 

突然のさよなら。

…今日、地元の友人から電話がありました。
その時は、ちょうどバイト中で出れなかったのですけど。
「どうしたの?」とメールをしつつ、胸の中を走る…嫌な予感。

そういうものほど、よく当たるのですよね。

――同級生が一人、交通事故で亡くなりました。
広島の大学に通っていて、小・中と同じ学校だった男の子。
ミニバイクで乗用車にぶつかり、頭を強打して…そのまま。

ついこの間、元気な姿を見たばかりだったのに。
まだこれから、長い人生と未来が待っていたはずだったのに。
それらはすべて、消え去ってしまいました。

2002年のクリスマス近くも、私の大学でのクラスメイトが、
学生の運転する車に撥ねられて亡くなりました。
そのお葬式に参列しながら、親御さんの姿を見るのが辛くて辛くて仕方がありませんでした。
その子も今回の同級生も、それほど親しくなかったけれど、
残された人のことを思うと、涙がどうしても止まらないのです。

「あんた達くらいの歳っていうのは、親にとって節目みたいなものだからね。子どもをそこまで育てたら、一つの仕事をやり遂げたって思うし。だからこそ…その歳で先立たれると、親としては言い表しようのない気持ちになるんだよ」
…そのクラスメイトが亡くなった時、そう言った私の母。
そして、そんな節目を終えたばかりの息子に先立たれた、彼の両親。
いろんな想いが、もうぐちゃぐちゃです。
この文章を打っている今も、画面が涙でゆらゆら揺れています。

人が一人いなくなるという喪失感なんて、
まだしばらくは味わいたくなんてなかったのに…。

明日がお通夜で、明後日がお葬式。
私はどちらも出れませんが、ただただ…彼の冥福を祈ります…。


2004年03月16日(火)