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2002年08月05日(月) ■ |
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理不尽だと叫んだり出来なかった。弱くて。 |
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僕は夏が好きだった。 強すぎる夏が好きだった。 暑くて青くて五月蠅い夏が好きだった。
いつからだろう。 僕等は分けられて。 僕等は区切られて。
もう僕は強い夏に勝てない。 愛おしさを感じない。 照りつける太陽と一緒に降り注ぐ蝉の声。 眩暈。
あぁ、いつからだっけ。 僕が夏に向かないと判断されたのは。 ねぇ。 僕、夏が好きなのに。 向かない、なんて、誰に決める権利なんてあったんだ。 大嫌い。
今年はもうツクツクボウシが鳴き始めています。 あの機械的な音が今年は狂ってる。 狂ってる。
今となっては、あの感情が本当に「愛しさ」だったのか、もうはっきりと思い出せない。
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