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曖昧な日々。
大槻
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2003年10月31日(金)
透明水彩の音色。

それでも僕は信じていたんだ。
しあわせという言葉の存在を
縛り付けるものがなくなっても、信じていたんだ。

そんな風に大切に
守られるのはどんなにか、しあわせだろうと。
何にも持たなくても
泣くことだけは衝動として残っていた。

誰かが笑ったのを覚えてる。
あの夏が優しかったのも、覚えてる。
柔らかな歌声を耳で、
僕の声に重ねて。

そんな日々が、あったのに。


この胸の痞えを全て、吐き出せる場所があればいいのに。
哀しみのような淋しさを、僕は吐き出したいのです。

あの日まで間に合えば良い。
どうか。