空爪日記

 

 

2003年10月19日(日)- Fatal Error -

こんばんは。minetです。


自分の致命的なErrorで、こういう場面には必ずこうしてしまうというバグ。
正しい結果ではないとわかっていても、その通りにしかできないことは多い。

人のキャパシティは無限じゃない。


たとえばコンピュータなら、
reboot(再起動)しなくちゃいけないような予期しないエラーに遭遇すると、
「フリーズ」して、外部からの入力を受け付けなくなる。
アプリケーションレベルでの問題なら、強制終了もできるし、
OSレベルの問題なら、再起動するか、OSを入れなおして復旧すればいい。

じゃあ、外部からの入力を受け付けなくなったスタンドアローンのマシンが、
Reboot不可能な状況にあったらどうするか。
電源を抜くか。それもできないなら、どうする。


これがヒトの「フリーズ」だ。
ヒトは本質的にマルチタスクだが、作業メモリは極端に狭いし、
フォアグラウンドで一つしかプログラムを実行することができない上に、
バックグラウンドで実行されているプログラムに関してはほとんど制御することができない。
全く不完全なシステムだ。マルチタスクの場合には大抵時間区切りで一つずつ処理。
しかもメカ(身体)とバッテリは共有ときたもんだ。

そこで、限られたリソースの中でいかに巧く処理して見せるかがヒトの見せ所なわけだが、
大抵の場合そんなに美味くはいかない。ヒトの情報処理能力には以上のような極めて低い限界がある。
バックグラウンドでの処理が破綻していても、それに直接介入することはできないし、
フォアグラウンドに同時に2つ以上のタスクが入ってしまっても、すぐ落ちる。
しかも、再起動・再インストールは不可。


そこで、自己診断プログラムや五感や言語という外部インターフェイスを使って何とか強制終了・リスタートを試みることになる。

しかし、考えてみよう。パソコンがフリーズしたとき、再起動せずにすむ場合がどれだけあるだろうか。
Ctrl+Alt+Delete?そんな便利なものはヒトにはありませんぜ。
第一バックグラウンド処理に介入することさえできないんだから、タスクマネージャもなしね。
Killコマンドはいくつかの処理に対しては使えるかもしれないけど、もしプログラムが誤学習によって誤った命令を実行していたとしたら、
リスタートしても結果は同じ。


結局、ヒトのフリーズに対しては「電源を抜く」のが最も有効、ということになるんじゃなかろうか。
強制入眠とか、自殺とか。
誤学習によるプログラムの書き換えを元に戻すのも大変な労力を使うし、ヒトのソフトウェア問題は深刻だ。





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