ニャンでも日記



春日山城址に佇みて

2002年03月01日(金)

 風絶えた春日の山にて
 過ぎ去りし昔を思えば
 国を想い国に命を捧げた
 武将たちの面影が偲ばれる

 時よ あまりにも短すぎたではないか
 偲ぶ戦国の世と現世との隔たり
 ああ、月は天空に満ちて
 星は満天の夜空に輝くも
 日に夜に繰り返される輪廻一生の
 ほんのひと時でしかない

 今、春日山城址に佇みて
 謙信公の詩吟を謳歌する
 
       霜は軍営に満ちて 秋気清し
       数門の過雁 月三更
       越山併せ得たり 能州の景
       さもあらばあれ 
       家郷遠征を憶う  
           (上杉謙信)
この詩は、上杉謙信が能登の七尾城を陥れたときに、自分の配下の兵達を労うため、観月の宴を催し、その時、作ったと言われています。
戦に勝利した豪快な気分がよくでています。  私の最も好きな詩歌の一つです。

    三更  夜半の12時頃
    能州  能登の国
    越山  越後の山々
    家郷  故郷の人々 
             

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