ニャンでも日記
おぞましい形相の面をつけ怒り狂いながら乱れ打つ撥が天空の月を切るやがてー襲い来る敵に備え、狂喜の乱舞が始まる月は中空にかかり風は能州の海浜を騒がすも確たる覚悟に敵は進むを忸怩とするに相違ない愛する家郷を守らんがため死装束の乱舞に終わりはない今宵、砂浜に響く、御陣乗太鼓に能州の夏が過ぎてゆく