ニャンでも日記
階下から突き抜けんばかりの寒風がテラスに吹き込み始めるとそれまで、輝くような愛らしさを振りまいていたパンジーがその花弁を拗ねたような仕草で折りたたみ始める先ほどまで毛繕いに夢中になってた愛猫たちが先を争うように部屋の中に戻り始め刻々と暮れなずむテラスにはもう陽だまりの温かさはどこにもない