ニャンでも日記
渋沢丘陵への峠道を登りきったら満天の星が二人を迎えてくれた今にもー星の金貨がふりそそいできそうな錯覚黙々と平坦な尾根の細道を進む漸く見通しのいい空き地から無数のネオンが見渡せた車外にでると夜風がやけに冷たいーひっくり返っても天地の風景が同じねーそっと僕に寄り添いながら彼女が呟いた徐々に温かい感触が僕の全身に伝わり夜の冷気が吹き飛んだーあっ、流れ星よー彼女の指差す空に星が流れ暗闇に横たう震生湖に落ちて行った