しなやかに… 軽やかに… 伸びやかに…
ちょっとおすまし顔で… ちょっと臆病で… 好奇心は溢れていて…
猫のように… 生き抜くことができたなら… どんなに素敵な楽しい人生だろう…。
ときどきは、優しくしてね。 ときどきは、抱きしめてね。 ときどきは、叱ってね。 ときどきは、好きだよって言ってね。 ときどきは、微笑みかけてね。 ときどきは、誉めてね。 ときどきは、わがまま言わせてね。 ときどきは、冷たくしてね。
わたしの目は あなたを見るためだけに・・
わたしの耳は あなたの声を聞くためだけに・・
わたしの口は あなたに話しかけるためだけに・・
わたしの鼻は あなたの匂いを感じるためだけに・・
わたしの手は あなたに触れるためだけに・・
わたしの足は あなたのもとに歩み寄るためだけに・・
わたしの皮膚は あなたに触れてもらうためだけに・・
わたしの体は あなたと遊ぶためだけに・・
わたしの心は あなたを想うためだけに・・
わたしの命は あなたに預けるためだけに・・
わたしの全ては あなただけのもの・・。
ただ一度だけ、 私の頭を撫でてくれた貴方の手。
足元に跪き、 貴方のその手に頬擦り繰り返した。 もう二度と、貴方から触れてもらえぬと、 心のどこかで感じていた。
愛しさと寂しさの雫が 貴方の手のひらにぽろぽろと・・
貴方に気づかれぬように そっと手のひらに口づけを・・。 愛しさと寂しさの雫・・ 苦い口づけ。
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