「にこにこばかりもしてられない。」
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当直の看護婦さんは、のんびりと病室の説明などなさるけれど気が気じゃない。
だって、漏れてるのよ!ちょろちょろと!(泣)
「朝になったら、先生に診てもらいましょうね。」と、病室で待機。 子宮口は全然開いてないないらしい。 ちょろちょろ水が漏れるのは、 中で暴れた赤ちゃんが羊膜の上のほうを蹴り破ったかららしい。
だから暴れるなって〜。 ニワトリじゃないんだから、自分から殻破って出てこなくてもいいのにぃ〜。
結局朝までちょろちょろとお水は流れ出しっぱなし。 うわ〜ん。中でお水がなくなって苦しがってたらどーしよ〜! (後で聞いたらどんどん羊水は補充されるので赤ちゃんは苦しくないそうです。)
もう、不安でドキドキしながら、診察してもらうと、子宮口は1センチほどしか開いてない。 「午前1時から破水やろ。長なってくると、感染症が怖いから、出そか。」 と軽いノリの先生。
出す、といっても無理やり引っ張り出すわけではなくて陣痛を促進させるために 子宮の内側に水風船(バルーン)をいれるのだそう。初めての経験。
バルーンを入れられた、というだけで充分に刺激になったらしい。 即、陣痛がきた。 規則的な張り。どんどん強くなって、あっという間に5分おき。 ここからが長いのがいつものお産なのだが。
この病院には陣痛室がなくて、病室で陣痛に耐えて、 キタっ!と思ったら分娩室に移動だそうだ。
危険だなぁ・・・。 わたしのいままでのお産は、 キタっ! あ、ごめん、もう出ます! と、ラストに怒涛のスパートが来るんですが。 直前まで笑いながら談笑できるので油断ならないのです。
ホラー。やっぱり急にキター。
動けないほどの3分おき陣痛が来ましたよ。 息を吐いて痛みをこらえ、 痛みにあわせて、ヒゲくんに腰をぐっと力いっぱい押さえてもらう。
ナースコールを押してもらおうか、と思ったところへ婦長さん登場。 「あら!きてる?」 キテマス。 「あなた、しんぼうづよいわねぇ。行こか。分娩室。」
立会い希望の子どもたちも、一緒にそのまま分娩室へ入る。 分娩台の脇に立つように言われる家族のみなさん。 ・・・言われたことを守らない、家族のみなさん。 ちょろちょろと、母のまたぐらをのぞきこむのはやめいっ
陣痛が、いきみの波に変わっていよいよ赤ちゃんを世界に押し出す。 ああ、降りてくる。 いきむたびごと、お腹の中から外に向かって赤ちゃんが降りてくる。 大きいな。さすがにするん、とは、いかないな。 婦長さんが、指で会陰の下側を押さえて、 「ここ。ここに向かっていきんで。」と教えてくれる。 そこか。と、息を整えて一点に向かって身体じゅうから力を絞る。
もうちょい!、と、声がかかる。 さ、こっから、こっから。 充分降りてきた赤ちゃんを出してあげないと。
ミーが、「もじゃもじゃ!」 な、なにが。 「股の間から、あかちゃんの毛が見えとる!」 「うそー!」 「わー!」 「ほんまやー!」
・・・・・・発露してんのね。わかった。わかったから騒ぐな。 ていうか、のぞきに行くな。人の股を。 なんてフリースタイルなお産でしょう。とほほ。
全身が震ういきみがきた。いきみの波に乗る。 身体に力が入ってしまう。 無理せず、生まれたいように、と息を吐いて力を抜くが、 頭を出すにはもうちょっと手助けが必要なのかも。 出て来い!と、リキんで押し出す。
出た出た。でかい〜。
立派な女の子 誕生。 お風呂に入れる前に抱っこさせてもらう。 お〜。かわい〜。立派〜。 かわいいなぁ。
あかちゃんをお風呂に連れて行ってもらってる間に なにやらシモのほうが騒がしい。 子宮の収縮具合を確かめに下腹を先生が押さえた途端、血が噴いた。
え。いまのだらだらだら〜て、感触はなに。
「いかん。裂けとるな。」 先生のニコニコ顔がぎゅうっと険しくなって、 いきなり手術になった。
赤ちゃんがさっき出たところを広げて 中を先生がガシガシ縫う。
いだだだだだだっ痛いですが先生っ!ぎゃうぅ! あまりの痛さに腰が引ける。
「動くなっ!ボクもたぶん、この辺やな、ってとこを縫うてるんやから 動くと違うとこ縫って出血が止まらん!」
えぇぇええええ〜、そんなアバウトな〜・・・・。
しかし、出血が止まらんとワシは死んでしまうじゃないですか。 生きなきゃ。生きなきゃ。 お乳やって、抱っこして、おむつ替えて、お乳くさいあかちゃんをクンクンかがなきゃ。 私が育てなきゃ。生きなきゃ。
モックンが渡してくれて左手に握っていたお守りを知らず知らずに握り締めていた。 産むためにさっきまで握っていたバーを力いっぱい握り締めて耐える。 ウソだろうこの痛さ。人生初だよー。半端ないぞこの痛さ。
手術が終わって、止血もされて、ショックで吐いて、 ビニールの管があっちにもこっちにもつながって、もうぐったり。 出血がおさまったかどうかをみるためにしばらく分娩台の上で休んでいると 婦長さんがヒゲくんを連れてきた。
赤ちゃんについて回って新生児室の前で赤ちゃんを眺めている間、 知らんうちにヨメさん縫われてボロボロぐったりさんである。 「(目が点)だいじょぶかぁ〜。」
・・・・だいじょぶじゃないよ〜
婦長さんが 「ほんとに、たいへんだったんだから、この際なんでもごほうびもらい!」 と言うので、 「あかちゃん、抱っこしたい。」とお願いしたら そんなことでいいのぉ〜?金銀ヒカリモノでなくていいのぉ〜?と言いながら 赤ちゃんを連れて来てくれた。
かわいい。
生んだわ わたし。 かみさま ありがとう。
予定日健康診断。 子宮口はまだ固く、「1週間後に来て下さい。」といわれてうちに帰る。
火曜日なので特売で安いレタスを前に 産むまでにこれを食べきれるかと、悩んで、 いけるだろう、と一玉買って帰る。
夜、いつになく強い胎動。 おいおい〜、お腹よじれるよ〜。波打ってるじゃん。やめなよー暴れるのー。 と、なだめながら寝ていると、 たらり〜、とした感触がまたぐらに。 ん? ・・・・ん?
いや。違うよね。
しばらくうとうとしてから、また、たら〜り感に目が覚める。
なにさ。たらーり。
起き上がって生臭いのに気がつく。 や、やばっ。破水っ!
そろーりと立ち上がるが、ザバー、とはこない。 あいかわらずたらーり。
なによ〜、たらーりて〜。 でもこれは確実に破水だ。 病院に行かなくてはっ。
朝起きたら、お腹の位置が 夕べとはすっかりかわっていた。
胃が胃の位置にある。久しぶりだね。胃くん。
母が運動会までは!と思っていて、 運動会が終わって、ほっとしたのを ちゃんとこの子はわかってくれてるんだなぁ。
あとは、生むだけだ〜。
胎動の激しい子なので、 毎晩横になると激しくお腹がねじれて波打って結構な激痛なのだけれども、 この、内側からボコられてる痛さってのにかれこれ半年つきあってると、 少々のイテテテテテくらいにはめげなくなってくる。
痛くてもめげないのは、悪いことじゃないんだけども、 あー、もしかして、こんだけ打たれ強くなってると、 陣痛を見逃しはしまいか。と不安である。
21日の健康診断で、先生に 「陣痛、わかれへんかったらどーしよ?」と言ったら、 破顔一笑、 「ぜーったい、わかるっ。 初産ならともかくな、 確実に二人目より三人目、三人目より四人目のほうが、 陣痛も出産も痛いからっ。 いたーて、いたーて、泣くほど痛いからすぐわかる。」
ひ〜〜〜〜。そぉんなぁ〜。
「ええねん。泣いて叫んでかまへんねん。 だってな、ものすごいことやねんで。生むっちゅうのは。 バンバン泣いて叫んでください。いったいでぇ〜〜〜。 そんだけのことなんやから、安心し。」
・・・・エエ先生なんだか、どうなんだか。
とりあえず、陣痛はまだきてない。 そろそろだねー。 あなたのいいときに、生まれておいで。
やればできる子!と、持ち上げて、 ヒゲくんにすっかりお任せした運動会で、ヒゲくんはものすごく頑張ったらしい。 ビデオを撮って、写真を撮って、親子競技に出て、ものすごく頑張ったらしい。
やればできる子!と、自分でも思ったらしい。
運動会明けの日曜日なのに、 朝からちゃんと起きると、3杯メシを食べて、 プリンタのインクなども買いに行くではないか。
きのうの朝、「ボク、更年期かもしれへん。」などとうそぶくので、 更年期でへたってるオッサンというのは、 人よりご飯食べないし、 ごーごーいびきかいて周りで寝てる人起こしたりしないし、(自分は熟睡中) 毎週ウキウキと遊びに出かけたりしないし、 うなぎに肝吸いつけてくれなんていわないから
絶 対 違 う ね 。
と言っておいたのだが、 「運動会でのやれちゃうボク」で自信がみなぎったらしい。
男の子ってのは、外で遊ぶと、元気になるもんだなぁ。単純だ。
運動会なのに 駐車場のライン引きもせず、 朝からお弁当も作らず、 11時までお昼寝。
お昼はお弁当を食べてから、 日陰のシートの上で遠くから子どもたちの活躍を眺めて モックンの騎馬戦が終わったら最後までいないで、 そ〜〜〜っとすり足でうちまで車に乗せてもらって先に帰った。
ラクー。
「せんせ〜、23日が運動会〜。」
「そうっと、内診しといたろ。」
まだまだしっかり閉じてるらしい。 「運動会、無理せんと行っておいで。」 と、いわれて、安心。
あかちゃん、お腹の中で3キロ超えました。
うなぎと弁当のコワ〜いダブル課題に取り組む。
まず、うなぎ。 これは、 �.Ε修弔い討瓦泙�す と、 �∪議召某�べませんでしたと謝る の選択。
�,蓮△澆鵑覆砲佞襪泙辰拭�!と上機嫌のおじいちゃんを傷つけないためのもので、 なんといってもそこは実の父息子の間柄なので、ごちそうさま、とヒゲくんがニコニコ言えば、 おとうさんの性格上レシートと交換、などとみみっちいことは言わないだろう、との読み。
ただ、ウソ、てのはバレたら倍返しだからね。
うちの場合、 「うなぎ、うまかったかぁ?」 「たべてないよ?ヤキソバ食べたよ〜」 で、奈落に落ちること請け合いである。早いよ。地獄の底まで超特急だよ。
�△蓮△�じいちゃんをがっかりさせるだろうし、怒らせることになるだろうけど、 残念だった、また今度食べたいよ、とかわいい孫と嫁(ヒゲは入ってない)が言えば お怒りも和らぐのではないかと思うのだ。
孫の「おじいちゃん、うなぎ食べたい」は、 息子の「うなぎ食べたい」とは、 何万ケタも違う高レベルおねだりなのはいわずと知れたこと。 対祖父最終手段とも言える究極技である。 使うか。ここで使わねばうちは滅びの道を進むであろう。大げさだ。
おねえさんからのメールを見せたら、 すっかりむくれてしまったヒゲくんをおいといて、 モックンとミーに「どっちだろ?」相談したら、 「そりゃあ、ウソつかへんほうがええで。」とアドバイスをいただく。
だよねぇ〜。
でさ、「うなぎ食べそびれました。」を第1段階として踏まえたうえで、 第2段階として、 「なので、運動会のお弁当に、うなぎ食べたいなぁ〜〜〜〜〜♪」 という抱き合わせテクはどうよ? 一気に二つ目のハードルも勢いつけて飛び越すわけです。
「おおっ!うなぎ!」 うなぎなら一週間続いてもいい、と夢見るミーは、文句なく賛成。
うなぎよりも、ワタシ的にキツイ課題は、二つ目の「運動会の弁当」の方だ。 もとより、おかあさんが「作ってあげるね。」と言ってくれたものの、 普段、料理をしないおかあさんが 7人分のお弁当を作るのは現実的でないなぁ・・と心配していたのだ。 (なにせ、おみそ汁に高野豆腐をもどさずに刻んで入れてしまう腕の持ち主)
でもね。 かわいい孫たちのため、ヨワってるヨメさんのために おにぎりだけでも作ってあげよう、って気持ちが嬉しい。
だから、「おばあちゃんのつくるごちそう!」と舞い上がりかける孫たちに、 待て待て、おにぎりと玉子焼きだけあったらいいと思うんだおまえたち。 どうせ、昼からも走るんだし、食べらんないって! 気持ちをいただくんだからね。おばあちゃんの気持ちを。と言い含めてはおいたのだが。
おねえさんのメールを見てくじけてしまったのは、 ああ、どのみち、おかあさんが楽しんで作ってくれる、ということにはなりそうにないんだな。 と、わかってしまったから。
でもそりゃそうなのかも。 同居してる嫁からすればおかあさんが慣れないことやってるのをほったらかしにはできないだろうなあ。 そうなれば、加速装置フル回転で先回りするおねえさんのことだから おかあさんがおにぎり1個握るあいだに、5個は握っちゃうな。7個かもしんない。 おにぎり握りながら唐揚げもあげちゃうし、デザートも作っちゃう。うんうん。
ああ。 ワカルんだけど。 ヨメとして、よおくワカルんだけど。 おかあさんの「気持ち」はどこへいってしまうの。
とりあえず、そうでなくても安眠しづらい今のわたしを さらに眠れなくしてもらっちゃ困ります。 おかげさまで明け方3時前から動物の森しちゃったじゃないか。
わたしから謝って(うなぎ)、お願い(弁当)して、ケリをつけよう。そうしよう。
翌朝、ヒゲくんと調整して、よろしいな?と了承を得てから、 明るい声で電話した。 「昨日はうなぎ食べそびれちゃったの〜、 それで、子どもたちが運動会のお弁当にうなぎじゃダメかなぁっていうんだけど、 おかあさん、どう思う〜?」と。
通った。すんなり通った。 よよよよよよよよかった〜〜〜。
寝るぞ今夜はっ!
敬老の日だけど、今年はお義父さん、お義母さんの顔を見にいくことなく うちでゴロゴロさせていただこうと思っていたら、 朝、お義父さんから電話。
ヒゲくんがとって、なにやら話して、切った。 なになに、おじいちゃんなんて? 「きゃおるは元気か?て。」 ああ〜も〜、そういう時は代わってよ〜(←おとうさん大好き)と、 うなりながら、また転がっていたら、 昼前にまたまたお義父さんから電話。
モックンがとって、さっさと私のところへ子機を持ってきてくれた。 「おとーさーん。」 「おお!元気そうでよかったわ!」 わしらは相思相愛である。(ぶほほほほほ)
なんでも、おとうさんの顔を見に三男家が孫を連れてきたそうで おとうさんが家族みんなに鰻をとって大盤振る舞いすることにしたらしい。 いやいや、敬老の日ですから。おとうさん。 ごちそうを振舞う、てのは子どもがやるんと違うかなおとうさん。
そんなこたぁおかいまなしの、おとうさん逆回転大盤振る舞いである。
「そんでな、そっちにも届けてやりたいんやが、そういうわけにもいかんやろ? そやから、そっちの近所のうなぎやでうなぎをとって、みんなで食べたらええで。 わしが明日ヒゲにちゃんと払ったるで。 わしからのうなぎやと思って、みんなで食べて。」
ほんとに、気の回るやさしいおとうさんなのだ。
うっなぎぃ〜♪ と、おじいちゃんの言葉を伝えたが ヒゲくんは、「よし、じゃあ、牛丼!」というではないか。
・・・・・・ううむ。 そりゃ、うなぎでも牛でも別にかまわないんですけども それにはいろんな「ヒゲくん的思惑」が渦巻いてのことではないのか。
「だって!ホラ!吉野家のタダ券あるし!今日復活だし!」
・・・・・・ホラホラホラホラ〜・・・その「タダ券」にひっかかるんですけどもぉ。 ちゃんと明日おじいちゃんにお金要らないよ!て正しく言えるのだろうかこの子は。 それともかわいい次男坊の顔してニコニコおてて出してお小遣いもらう気なんじゃないんだろうかこの子は。 激しくボクのお小遣い案の心配が募るなぁ。
うなぎー!と最後まで抵抗する、うなぎ派のミーを説き伏せ、 子どもたちを連れて11時半に出かけていった。
帰ってきた1時過ぎ、 手に持っていたのは牛丼でも うなぎでもなくて、 スーパーのお弁当。 こりゃまたどうしたことか。
「吉野家、すっごい並んでてさー!あきらめたー!」
あきらめたのはいいんだけれども。 で、なぜ、このチョイスになるのかねヒゲくん。 うなぎレジスタンスのミーは、シーチキン巻きです。彼女の大好物だからいいんだけども。
なんだか、ココロに一抹の不安が残りながらも ま、とりあえず、おじいちゃんの電話がきっかけで、 お昼一食作らずにすんで自分がラクできたことを感謝感謝、と思うことにした。
の、だが。
その夜、世にも恐ろしいメールがきた。私のケータイに。
「今日は思わぬおとうさんのこころづかいでごちそうでしたね。 明日忘れずに領収書をヒゲくんに持たせてください。」
「そうそう、運動会のお弁当、お義母さんが引き受けたみたいだけど断りづらかった? 作っていいなら、作りますから子どもの好物を教えてね。」
お義姉さんから、2発カウンターにパンチが炸裂である。
うわぁぁあああん!! どうする!オレ!
って、ふたつとも オレのせいじゃないのにーーーーーっ(いつもこんなで大爆笑)
運動会の駐車場券のくじびきにはずれた。 ハズレ券には 「残念ですが、徒歩、自転車でお越しください。」と書いてある。
モックンが 「いやー、こりゃー無理じゃないの〜。フツー、妊婦は優先でしょ。」 と、まっとうなことを言うので、
ふふふふ。これが現実ってもんなのよ。 と、教えておいた。
マイノリティーは、保護されたりしないものなのさ。 そして、こんなことくらいでめげてたら、子育てなんてできゃしないのさ。
かしこく立ち回る才覚がなけりゃ、子育てなんてキッツイのだ。 そんなめんどくさいこと、誰だってうんざりなんだろーなー。 それが、「少子化の現実」さ〜。
駐車場が足りないことも、 足りないけど、時間によっては空きが出るところがあることも熟知しているので、 まぁ、なんとかなるさ。と、裏ワザ的攻略法を練っていたら、 突然、駐車券が来た。 「おかあちゃん、これ、先生から〜。」
へ。なんで。 優遇される覚えはない。 ていうか、むしろコワイ。 むー。ありがたいにはありがたいが、 大くじびき大会を開いて弱者を切り捨てごめんにした役員さんの顔は 丸つぶれなんではないか。これ。
でも、臨月の妊婦さんが駐車券がはずれた事は、誰にも知らせてないのにな。 なんだ。この駐車券。
と、首をかしげているところに、タイミングよくPTA会長から電話がきた。 去年の駐車場の区画割がどうだったか、 今週発行の広報のチェックがどうだったか、というような話をしたあとで、 「あ、そうそう、この駐車券は、なに?」と聞くと、 「ああ、今年は本部役員には全員に配ることにした!」 「えー!知らんかった〜。」 「あれ?言うてへんかったっけ?」 「初耳〜。9月の役員会、産休もらってるもん。」 「あ、いや、その前にオレいうてなかったっけ・・・?」 「知らんで〜。」 「本部はさ、一般以上に貢献してんねんから、もらっても当たり前じゃ〜、ていうてなかったっけ?」 「ひーえー、聞いてない、聞いてない。そ、そそそそんなこと、言うたら袋叩きちゃうん!!」 「わはははははっ!文句いうてくるやつは、本部やってから言え!っていうたらえんちゃうん!」
あっぱれ。会長。 不特定多数にケンカ売ってるよーには思いますが。 ワタクシ的には、こーゆーオッサンのほうが好きである。
電話を切ったあと、 本部役員にもらえる駐車券だった〜、 でもこんなん使ったら、地区ではずれた人や、切り捨てごめんの役員さんに面目ない〜 と、うじうじしてたら、 「考えすぎやで。使っといたらええやん。みんな、見たらわかるって。」 と、モックン。
・・・見たら。
ああ。
ふぅふぅ言いながら、スローモーションですり足移動してくる、ちっこい横綱。 話しかけたら、返事をするのに肩で息しながら一呼吸おくわ、 「ちょ、ちょっと座ってもいい?」とへたりこむわ。
・・・・・見たら、さすがになんにも言えんか。なるほど。 どーやら、臨月の妊婦て、自分で思ってる以上にド迫力らしい。知らなんだ。
なにかごちゃごちゃ言われたら、うっちゃれ! という、気持ちで使うことにしました。ごっつぁんです。
| 2006年09月15日(金) |
ありがたい、ありがたい。 |
ロイヤルさんちのおくさんが、 たまたまわたしと同い年で、 上の子どもさんがたとの、歳の離れ方も似た感じです。
日本国中、国を挙げてのバンザイ三昧で、 まことにありがたいです。
ご近所のおじいさんおばあさんたちは、私のお腹に向かって拝みなさるし、 いままでお友だちつきあいしてないよな〜?ていうママさんがたも、 なにやらお祝い満開ムードで近づいてきなさる。
ロイヤルさんちのおかげで、 「四十の恥じかきっ子」って、言えないフンイキ・バリア、発動。
いや〜。 ありがたい、ありがたい。
あかちゃんの名前をいくつか考えているのだけれど、 お腹の中の赤ちゃんをおもうとき、 いつも、ぽっとあたたかくなる。
この子は、お陽さまの子どもだ、と、感じる。
宝物がお陽さまの匂いがするので お陽さまの子ども、と言う名前で呼んであげたいなぁ。
体重計に乗ったら、54キロ。 「ちっこい妊婦!」と先生。
エコーで、赤ちゃんの体重を出した先生、 「でっかい赤ちゃん!」
うふふ。 かわいくてなりません。
臨月の妊婦、倒れました。 朝からぐったり。 なんなんだろ。 朝ごはんのあとかたづけもできないまま布団に倒れこみました。
子どもたちがあれやこれや介護してくれる中、 ヒゲくんが帰ってきました。
今からセミナーの交流会だかなんだかにでかけるヒゲくん。 早くからお約束してることなんだろうし、 楽しそうだし、行ってくればいいんですが、 足りないんだよなぁ。ヒゲくん。
子どもたちから、おかあちゃんが青い顔で寝てるよ、と聞いても、 ネットにつないでミクシィに書き込む方が先で リアルで起き上がることも寝返りを打つこともできないおくさんの様子を見て声をかける なんてことには思い及ばない。
「おとうちゃん、帰ってきてるんやけどな。」と、気をもむ息子に、 「呼んでこよかっ?」と説教モードに入りつつある娘のほうが、 よっぽど心強いです。
自分の着替えをとりにやっと2階に上がってきて (あ。こりゃたいへんだ。)と気がついたものの 時間がなくてあせるヒゲくんに、気の利いた買い物なんか頼める余裕はないわけで、 あのズボンはどこだ、ベルトがない、シャツはどこー!と いっぱいいっぱいなオットの様子を横になって眺める。
ミーの炊いてくれたごはんと、夕べ作ったハヤシライスでお昼ご飯を食べたあと、 とりあえずインスタントラーメンを買って来てくれたヒゲくん、 そそーっと、寝室に入ってきて、やっぱりズボンをお召し替え。 行かなきゃ、行かなきゃ、と、そそーっと、寝室の障子をしめながら、 「だ、だいじょぶ?」
・・・・・・。
「大丈夫に、見えるの?」と、聞いてみた。
小さな声で「ミエナイ。」と、言って、障子は閉まった。
足りないねぇ。ヒゲくん。 なにが足りないかちゃんとわかってるかねぇ。
いろいろ考えすぎて悲しくなってしまうのがイヤになったので、結婚指輪をはずして寝た。
| 2006年09月06日(水) |
どっちでもすこやかならいい。 |
ロイヤルさんち、男の子無事ご出産。
おめでとう。ロイヤルさん。 テレビをつけるとどこも特番です。 アシカが「こんにちわ赤ちゃん」をオルガン演奏してるし。 なら、うちは、二見シーパラダイスのトドに鍵盤ハーモニカ演奏を依頼しておくか! (トドだとまったくほほえましくないが。)
ロイヤルさんちに生まれたからと、 ロイヤルさんちのおくさんと同い年で出産予定の近い私にも 「おたくはまだ?」とメールが何通か来ました。
まだでーす。まだ全然デース。
ロイヤルさんちはお世継ぎ問題にもまれてたいへんだろうけれども 性別じゃない、どっちでもいい、健やかに生まれてきてくれさえすれば、という願いは ほんとによくわかる。
うちなんて、 お世継ぎ・跡継ぎなんて関係ないうえに、兄、姉、妹、ときて、 次の子どもがどっちかなんてことは瑣末なことなのに 必ず「どっちなの〜?」とたずねられる。
女の子らしいの〜、と答えると 「あらぁ、残念ねぇ、女の子なの〜?男の子がよかったわよねぇ〜 お兄ちゃんも弟が良かったんじゃないの〜? 女の子のほうが多いなんてねぇ〜。男の子だったらちょうどよかったのにねぇ〜。 まぁ、生まれてみるまではわかんないし、男の子だったらよかったのにねぇ〜。」 などと言う人が大半だ。
あのな。 自分からどっち?て尋ねといて 残念ね、て、なんやねん、 納得できるよーに説明してみれバーカバーカっ と、ギリギリ締め上げてやりたいところを さらりと「どっちでもいいの。楽しみにしてるの〜。」と立ち去る。
なので、最近は どっち?と聞かれても うふふふふーと答えるようにしている。
ロイヤルさんちみたいに広報さんが引き受けてくれたらラクなんすけどね。
本物にふれてしまうと 自分のこころが頼りなく思えてしまう。
弱音だと感じながら、祈ってしまう。
どうか わたしを おまもりください。
運動会と、出産予定日が近い。
今年の運動会はモックン6年生なので競技以外に、 「放送委員で頑張るモックン」も楽しめるはずなので ほんというと朝からずうっと眺めていたい運動会なのではあるが、
うーん。無理か。 と、思っている。
出産がまだなら、 おとなしく座って眺めているだけならなんとかなりそうなものだけれど、 行きたくない理由が、自分の体力以外に、実は、ある。
去年の春、流産してしまって、 立ってるのがやっとなボロボロのとき、 何気ない、悪気のないであろう言葉にざっくり傷ついた。
「無理したからだ。」 「歳だから妊娠は無理だった。」 「動きすぎたに違いない。」 「もういいってことだ。」 「いまさら子ども産んでもたいへんだしよかったじゃないか。」
傷つけようとして言ってるわけではないのだろうが、 顔を上げて前を見て立ち直ろうとしてるこころに突き刺さる言葉だった。
毎日うちで泣いていた。 一人になると泣いていた。
改めて、授かって、順調に大きくなっていくお腹の子を、 とても大切にしていて、毎日しあわせな気持ちでいて、 もうじき会えることを、私はこんなに楽しみに心待ちにしているけれど、 40歳で流産のあとに4人目の子を産むことを、 愛情のある優しい気持ちで支えてくれる人ばかりではないことに気がついている。
胸を張って堂々としていれば、なにもおそれることはないとも知ってるけれど なにかに守られていなければ怖いのだ。
運動会で、我が子の活躍を楽しみたい、という素直な気持ちは、 出産直前にたとえかすり傷程度でも傷つけられたくない気持ちに立ち塞がれている。
どうしよう。運動会。
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