昨日電車の中にいた若い娘の会話には謎の用語が数多く出てきてちんぷんかんぷんだった。
若い娘Ａ「こないださー、“きゅうある”で運ばれてさー」
若い娘Ｂ「まじー？」
若い娘Ａ「まじまじ。でも次の日、帰ったけど」
若い娘Ｂ「そうなんだー。私も２回、“きゅうある”で運ばれたことあるよー」
若い娘Ａ「注射と点滴ですぐ治るよね」
若い娘Ｂ「治る治る」
“きゅうある”ってなんだ？と思って聴いていると、どうやら「急性アルコール中毒」のことらしい。
そうか、略して言うほど日常的な現象なのか、君ら若い娘の間では。昭和は遠くなったという思いを強くした。
十朱幸代と樹木希林が同じ歳だなんて。
本屋で司馬遼の『燃えよ剣』のノベルスサイズの合本を見かけたので、買おうかどうしようか迷い、中を見てみたり、戻したり、また手に取ったりしていると、隣にいたおやじが「面白いですよ」などと言う。
合本で一冊にまとまっているのがいいなあと思うから買うのであって、あんたのアドバイスに従ったわけじゃないよ、だって『燃えよ剣』を初めて読んだのは小学校の頃で、それ以来この本を買うのはこれで４セット目（子どもの頃に文庫１セット、一人暮らしを始めて１セット、装丁が変わったので１セット、そして今日見かけた合本１冊）なんだから、と心の中で呟きつつ「そうですか」と答え、明日は会社で「知らない人に『燃えよ剣』を薦めちゃったよ」なんてしたり顔で言うんだろうかこいつはと思いつつ、背中におやじの眼差しを受けながらレジへ持っていく。
横浜銀行のホームページアドレスは、「Bank of Yokohama」の頭文字を取って、www.boy.co.jpなのだが、銀行のドメインとしては少々妖しい印象。
最近のＮＨＫ総合昼のニュースの武田アナのネクタイはどうかと思う。趣味の悪い彼女でも出来たのかと、毎日楽しみに注目してしまう。
コピー機「ピピッ、ピピッ、ピピッ」
私「ああ、まだそれコピーするから置いてんの」
コピー機「ピピッ、ピピッ、ピピッ」
私「わかったって。ちょっと待てや」
コピー機「ピピッ、ピピッ、ピピッ」
私「うっさい、ぼけ」
最近、電子レンジや洗濯機だけでなく、オフィス機器ともナチュラルに会話しています。
電車内で携帯電話で話さないというマナーが浸透してきた中、今日は左隣の若い女性が延々携帯でしゃべくっていたが、それが迷惑というより、それに対して不愉快そうに舌打ちしたり、咳払いしたり、ため息をついたり、私越しにチラチラ視線を送ったりして、次第に苛々ボルテージを上げていき、今にも怒鳴り出しそうな気配を漂わせていた右隣のオヤジの方に参った。私を間にはさまないように。
『てるてる家族』の優しくてとぼけたお父さん役の岸谷五朗を見ていると、ふいに『リターナー』が見たくなる。
私「今、下で有名人を見ました」
上司「一流どころ？ 三流どころ？」
私「若手どころ」
上司「誰？」
私「名前がわからない」
上司「何に出てる人？」
私「テレビに出てる人」
上司「そりゃ、有名人だからね。何の番組よ？」
私「なんかの番組」
上司「だから、どんな？ ドラマ？」
私「ドラマかな」
上司「役者なの？」
私「役者かな？ いやミュージシャン？ 歌ってるぽい。けどドラマにも出てる？」
上司「で、誰なの？」
私「私にわかるのは、あれは有名人だってことだけですよ」
上司「他には何もわからないの？」
私「なんにもわかりません」
上司「でも有名人なの？」
私「そうです。多分」
私Ａ「ああ、なんだっけな。急に見たくなった映画があるんだけど」
私Ｂ「どんな？」
私Ａ「タイトルが思い出せない」
私Ｂ「誰が出てんの？」
私Ａ「それも思い出せない」
私Ｂ「一人も？」
私Ａ「一人も」
私Ｂ「主人公が他に出てた映画は？ それでネット検索してみれば」
私Ａ「それも思い出せない」
私Ｂ「全く？ 一つも？」
私Ａ「全く。一つも。これっぽっちも」
私Ｂ「だめじゃん」
私Ａ「そうだ。アカデミー賞を取ったような取ってないような」
私Ｂ「どっち？」
私Ａ「わからない」
私Ｂ「ストーリーは？」
私Ａ「戦争とか行ってて、帰ってきて、卓球すんの」
私Ｂ「卓球かよ」
私Ａ「なんか、特殊な能力があったっぽい」
私Ｂ「あー、なんかあった。そんなのあったっぽい」
私Ａ「ね？」
私Ｂ「なんか、いい人の話だよな」
私Ａ「そうそう、それ。なんだっけ？」
私Ｂ「なんだっけ？」
私Ａ「思い出せよ」
私Ｂ「思い出せない」
私Ａ「全然ダメっぽい」
私Ｂ「全てダメっぽい」
「『大河』（8時〜8時45分）の後、『砂の器』（9時〜9時54分）までの間、15分で風呂に入れって言うの！」と上司。
10時から入ればいいのでは？
今日の打ち間違い。
目に入る
ＭＥＮＩＨＡＩＲＵ
目にアヒル
ＭＥＮＩＡＨＩＲＵ
目にアヒル！
時々、電話をかけようとして途中で番号を間違えてしまい、何度も何度も繰りかえして焦るという夢を見る。以前はダイヤル式だったのがいつの間にかプッシュボタンに変わった。それが昨日見た夢では、ＤＶＤレコーダーでＧコード予約をしようとして、途中で入力する番号を間違えてしまい、繰りかえす度にどんどん桁数が増え、放送時間が間近に迫ってきて焦りまくる、という夢にバージョンアップした。あまり楽しくないバージョンアップである。
日本テレビはいったい何回『風の谷のナウシカ』を流しているのだろう。というより私はいったい何回『風の谷のナウシカ』を見ているのだろう。でもって死ぬまでにあと何回『風の谷のナウシカ』を見るのだろう。
左に寄ってみました。
昨日行った焼き肉屋で、隣は５、６人のおやじの集団だったのだが、終始皆黙りこくって黙々と注文し、焼き、食っていた。会話は私がいた最初から最後まで殆ど無かった。あの陰鬱な団体はなんだったんだろう。と言うか、陰気な事情があるのならなんでまた焼き肉屋なんか選んだんだろう。
新年会で焼き肉屋へ行ったが、その前に金を下ろしてくるのを忘れてしまい、おごってもらえるとは思っていたが、会計時にとりあえず社会人として「いえいえ、ちゃんと払いますので」などと言いつつ、財布の中は435円。
欲しい。
欲しい。
電車では下車する人が先、がマナーであるが、降りる人を押しのけてまで我先に乗り込もうとする人などを見ると、恥ずかしいと思う。
けれどもこれが始発駅で電車待ちしている列の先頭になっていると事情は違う。何故なら、列を作って待っている人々は皆、座りたい人なのだ。
折り返し電車が入ってきてドアが開く、乗ってきた人が一斉に降り始める、この時、隣の列の人々が自分の列より早く乗車を始めたなら、こちらも行動を開始しなければならない。
先頭であればまず間違いなく座ることができるが、同じチーム（同じ列）の先駆けとして、自分が座れるからといって、暢気に下車待ちしているわけにはいかない。うしろの人のことを考えなければならないのだ。たとえマナー違反だとわかっていても、人間、やらねばならない時もある。
そんなわけで、電車待ちの列の先頭になった時は下車する人を押しのけて乗車する、これが唯一私がチームワークを重んじる場面である。
普段はチームワークなんか重んじないばかりか、そもそもチームを組んでくれる人自体がいないんだけど。
ホーム下にいる時に電車が入ってくる音が聞こえ、慌ててエスカレーターを駆け上がっていくお姉ちゃんの後ろを一緒に駆け上がった。
確かにエスカレーターを駆け上がるのも、駆け込み乗車も良くはない。正しい大人として正しくない行為ではある。
けれど、ホームが見える位置まで来てみると、自分の乗る電車じゃなかったからといって、それまで駆け上がっていた足を止め、それもステップの真ん中に立ちふさがるのはいかがなものか、姉ちゃん。私はその電車に乗りたかったんだ。
しかも、姉ちゃんの電車はそれから１分後に来て、私は次の電車までこの寒風吹きすさぶホームで５分待ちかい！
憎い。
寒いホームで震えながら待つ５分の間、姉ちゃんへの怒りで体を暖めてみる。
ＤＶＤレコーダーを買ったが使い方に慣れず、予約録画などしようものなら、急いで仕事から帰ってきて、始まる前からテレビの前で待機し、「ちゃんと録れてるか？」などとチェックしてしまう。
予約せずにその場で見ればいーじゃん、みたいな。
紅白を見るので、裏番組の曙ボブサップ戦を録画しておこうと思ったものの、慣れない実家のビデオデッキは予約の仕方がわからず、説明書を読むのも邪魔くさく思っていたところ、ふとリモコンに「Ｇコード」の文字を見つけた。助かった、これなら簡単だとスイッチを押してみると、コードを入れる画面が現れた。そこで、曙ボブサップ戦のＧコードを入力、そして転送。しかしエラー。なんどやってみてもエラー。何がいけないのかこんちきしょうと、ようやく説明書を開いてみたら、Ｇコード予約は以下の手順になっていた。
１．Ｇコードを入力
２．チャンネルを入力
３．開始時間を入力
４．終了時間を入力
て、おい、それＧコード予約じゃねぇって！
と、年の瀬に突っ込み納め。てゆーか、それ正月の思い出じゃないし！
と、突っ込み始め。
年末に高級な梨をもらったから食べようと母が言い出し、フタ付きの確かに高級そうな梨の箱を持ってきたので開けてみると、中には梨など無く、苺のパックが並べられていた。どうやら箱は使いまわしされただけのようだったのだが、梨とは違い痛みやすい苺のことごとく腐乱した惨状に、「どうりで梨にしては匂いが強いと思った」と母、力無く笑う。
愛娘（ゴールデンレトリバー）が体調を崩した原因は、もしやつわりかもしれず、先月ちょっと目を離したすきに、近所の柴犬にのっかられたせいで妊娠したのではと疑心暗鬼の父である。
夕飯時中、岡田以蔵の拷問シーンが続き、家族でブルーになる。
田舎の町では火事があるとサイレンが鳴り続けるのだが、実家は役場の近くにあり、元旦早々火事があり、朝五時に起こされた、そんな年始め。
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