ずいぶん前に友人にオススメしてもらって、ツンドクに なっていた本で、やっと読めた。 それにしても…後半は「鳥肌」が立った。 美しいものは恐ろしい、恐ろしいものは美しい。 ならば…小心者の自分は美しい物を追おうとはしないだろう。 この主人公のように、たくましく立ち向かうことなど 出来はしない。
なんというのだろうか、主人公の葉子はかなり男性的な 性格のせいだろうか、ホラーなのにベタベタ・どろどろして いないような気がする。まとわりつかれるものが、人間で ないからか。 とは言っても、逃れることが出来ない宿命にからめとられて しまったのだから、これから一体どうなっていくの?という 余韻を大きく残して物語は終わるのだが。
今回読んだのは文庫なので、今度ハードカバーの装丁を 本屋にこっそり見に行ってみよう。 |
2004年01月10日(土) |
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