前回からの続き・・・ そんなこんなで車は進む。なんとなく目的地も近いぞと私の野生の感はつぶやく。 「大きくカーブしている川の近く」というおよそこれ以上考えられないほどのおおざっぱな道案内をする息子2号。「よっしゃ!わかった。」と言ったところで川発見。くんくん・・・この辺だな。においがする。「あ!ここ、バスで通った道だよ!」案内看板発見「あったあったぁ!」息子2号が叫ぶ。 天気は最高!車を駐車場に入れカヌーの受付へ。「時間は?」「大丈夫、あと30分ある。」受付の小さな机が出ていてそこの用紙に鉛筆で名前を書く。係りの人(インストラクター)はニコニコと人の良さそうなおじさんとおばさんだ。パドルの持ち方、漕ぎ方を教わり、ライフジャケットを着て1人乗りのカヌーにそれぞれ乗り込む。乗り方の手順を間違えると水に落ちそうである。教わったばかりの慣れない手つきで岸を離れる。風もない穏やかな水面に太陽の光がきらきらと反射して美しい。息子2号とたまに話をしながら水面を散歩である。 困ったことが一つ。これは息子に言われていたことだけどズボンが濡れるのである。シャツの袖もびしょびしょである。パドルを伝って水が腿の上にしたたり落ち続けるのだ。
「そろそろ終わりにしますよー。」係員のおじさんが私たちを呼ぶ。もう30分過ぎたのか・・・。30分連続でパドルを操っているとさすがに少し疲れる。乗り込んだのと逆の手順でカヌーから降り、カヌーとライフジャケットを元の位置に戻す。おじさんにお礼を言い、今度は川沿いに散歩。川岸では釣りをしている子供たち。水門の錆びたハンドルを写真に撮り、吊り橋を渡ってみたり、俳句の句碑を一つづつ見て回ったりしながら車に戻る。濡れたシャツを脱ぎ、ズボンを履き替え、さあ帰ろう。エンジンをかけ、ギアをローに入れ・・・と思ったら、ここで大爆笑。ギアがやたら手応えなく動くなと思ったら左手に握っていたのはペットボトルであった。息子2号は大爆笑。自分も爆笑。さらに追い打ち、ふと下を見たらチャック全開。それ見て息子は息もできずにひたすら笑いまくる。(笑死) たぶん、息子の頭の中にはこんなイメージが・・・。
お父さん=コメディアン
我が家の辞書には「父の威厳」という言葉はない。
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