怒りに触れつづけているのか。すれすれのところで触れないでいて。また逃げだす準備か。待って。守るものがなくなるのを。感情が必要だから。空っぽのなかを。誰もが埋めたがって。なにもなくてよかったのに。大切なものなんて。
熱が変化をもたらした。水分を閉じこめて。境界のないそのままでいたかったのに。進むしかないよね。変わらないつもりなのに。少しだけ穿って。つながろうとする。防御システムと。レイヤー状のネットワークと。よかれとおもって。また冷たすぎる熱と。海と。
ただ自由になりたいと。ひとつずつ切り捨てて。結果のことを。緻密な計算式と。陰のおもてに現れた陽と。こわしたくない。
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