| 2005年07月31日(日) |
オールナイトに行ってきた・純度100% |
前回も書きましたけど池袋の新文芸坐のオールナイトに行ってきました。
今回のラインナップは �〆憾況鯑鵝ー�伝出版記念トークショー �■圍屐悒Ε襯肇蕋僉戮茲蝓峺渭困肇乾蹇次廚函孱院殖厳弉茵廖粉篤帖Ρ瀉�一) ��『空の大怪獣 ラドン』(1956年) �ぁ悒泪織鵐粥戞複隠坑僑廓�) �ァ悒皀好藺丱乾献蕁戞複隠坑僑看�) とこんな感じ。 ��〜�イ呂い困譴眦貶�製作で監督・本多猪四郎/特技監督・円谷英二。
こんな作品が大好きな人たちばかりが集まってる。 前日に『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』観てきました。 場内の雰囲気はスターウォーズよりもずっと盛り上がってました。 何も歓声が上がったり、はしゃぎ回ったりするわけじゃないんですけど。 楽しみにしている具合がみんな凄い。 心的テンションが高い。 もちろん『スターウォーズ』だってみんな楽しみにして来ているんでしょうけど、今回の空気にはかなわない。 純度100%のファン(或いはマニア)空間。
他の人には近づきがたい空気でしょう。 でも中のファンにとっては心地良いんですね。
稲葉は一般と比べたら特撮通でしょうけど、ここにいるマニアの方々にはとても及びません。 そんなわけで肩身は少し狭い。 あ、でも「好きだぜ」って気持ちは負けてないつもりですけど。
◆
ロビーには当時のポスターや記事などが並べられてました。 みんな熱心に観てる。 もちろん稲葉も観るわけですが、同時に周りの人たちもじっくりと拝見。 顔にこそ出さないけれど、しっかり楽しんでいるのは分かる。
作品が作品ですから、お客さんは男性がほとんど。 4〜50代が多かったですけど、20代もいる。 年下と分かる年下はいませんでしたね。
少ないですけれど、女性だってちゃんといる。 おばさん方はやっぱり若い頃に佐原さんに夢中になってたのかな。 稲葉と同い年くらいの女の子もいました。 彼女とは、少なくとも1つは趣味が同じなわけですよね。 話しかけたりしたら仲良くなれるのかな。 話さなかったけど。
彼女に限らず、ここにいる全員とは趣味が1つは同じ。 オールナイトに限りませんけれど、そういう場の居心地って良いものですね。
稲葉のナナメ後ろに40代前半くらいの夫婦が座ってました。 2人とも楽しそうで、見ていて気持ちの良いカップルでした。 良いなあ、ああいうの。
◆
全作品の上映を終えて外へ出ます。 太陽が出ている。 しばらくね、笑みがこぼれて仕方がなかったんですよ。 あまりに楽しすぎて。
行ったことある人は分かるでしょうけど、新文芸坐の周りって風俗店が並んでるんですよ。 そんな通りをニヤニヤした顔を隠しながら、早朝に1人歩く稲葉。 誤解されても仕方がない状況ですね。
贅沢な夜でした。 あれを普通の映画と同じく1800円で得られてしまうんだから安い。
| 2005年07月30日(土) |
オールナイトに行ってきた・憧れの人 |
池袋の新文芸坐のオールナイトに行ってきました。 『佐原健二の素晴らしき特撮人生』というテーマ。
佐原健二というのは今年で73歳になる俳優です。 これ読んでる人のほとんどは「誰じゃ、そいつは?」だと思います。 でも「ゴジラシリーズ最多出演俳優」と言えば、少しは「へぇ」っとなるでしょ?
1954年の第1作『ゴジラ』(監督・本多猪四郎)から今年の『ゴジラ FINAL WARS』(監督・北村龍平)まで。 昭和のゴジラにも平成のゴジラにも、満遍なく出演してる。 ゴジラシリーズ以外にも東宝特撮作品の多くにメインパートで顔を出しているような人。
で、この人、稲葉にとっては憧れの人なんですわ。 佐原さんと働きたくて役者を目指してる…って言ったら、少し大袈裟だけど嘘じゃあない。
その人をテーマにしたオールナイト上映。 さらには本人のトークショーもある。 これは行かねば! ってんでお昼寝して万全の態勢で池袋へ。
◆
スクリーンを観るには首が少し痛いんだけど、佐原さんを間近で観たいから3列目に陣取る。 開演前、お客さんという気楽な身分のはずなのに、緊張しまくって落ち着きませんでした。 スタッフのカイシャク(舞台上へ出る出演者のために舞台袖の幕を処理すること)がヘタで待機している佐原さんがチラッと見えちゃいました。 憧れの人を初めて見るのがそんな形になってしまったのが一瞬悲しい。 その直後に拍手に包まれて笑顔で出てきてくれたんですけどね。
腰も背中もまっすぐでとても若々しい。 東宝のスターだっただけあって、現在もカッコ良い。 ビジュアルだけでもカッコ良いのに声まで素敵なのはズルイ。 それが俳優だと言ってしまえばそれまでですけど、でも70過ぎたおじいちゃんですよ。 男に惚れるとはこういうことか、と思いました。 あんな風に歳を取れたら最高だわ。
トークショーも聴き応えのある内容で(特撮ファンにとっては、ですけど)飽きさせません。 予定時間を大きくオーバーしてくれました。 拍手、というのが苦手でなかなかできない稲葉ですけど、退場されるときは拍手してました。
◆
最初の上映までの休憩時間、興奮を醒ますためにロビーへ。 ふと喫煙所を見ると、客に混じって普通にタバコ吸ってる佐原さんがいる。 いやあ、びっくりした。 だって普通は控え室に引っ込むもんでしょ。 周りのファン達も気付き始めて輪が出来てきます。 佐原さんとお付きの方が気を利かせて、写真・サイン・握手どうぞ、としてくれました。 ポッケの中にカメラ持っているくせに、輪っかの最前列にいるくせに、なかなか前へ出られない稲葉。 要領の良いファンがサインや握手してもらっているのを、立ち尽くして見てるだけ。
「好きな人」ならともかく、それを超えて「憧れの人」になってしまうと、申し訳ないような畏れ多いような気がして簡単にカメラなんか向けられないものですね。
「まもなく上映開始です」の声に突かれるようにして、1歩前へ出てしまいました。 「一緒に写真撮ってくれ」といった簡単な内容をやっとの思いで口にする。 並んで立つんですけど、やっぱり少し距離を取ってしまう。 佐原さんはそんな稲葉の腰に手を回して、ぐっと自分の方に近づけてくれました。 稲葉よりも背は高かったです。 役者の卵であるということ・いつか共演したいことを伝えたら、他のファンに向けたよりもさらに笑顔で(…少なくとも稲葉にはそう見えたんだい)握手してくれました。
興奮状態のまま上映へ。 「たった今、この人に握手してもらったんだ」と泣きそうになりながらスクリーンを見上げる。 何度となく観た作品なのに、異常に感動したものです。
◆
直筆サイン入りの著書が販売されていたので、迷うことなく購入。 佐原さんにとっては初めての著作。 特撮ファンにとって、聞きなれたエピソードって多いんですけどね。 でもこれは新鮮な内容が多く読み応えも良い。
さらに、本屋さんに出回るよりも早くに購入。 この辺がマニア心をくすぐってくれます。 へへ。
◆
佐原さんと共演したい、と書きましたけど、ニアミスはしてたんです。 阪本順治監督の『KT』という作品にエキストラで参加したことがあります。 この作品に佐原さん、官房長官の役で出演されてたんです。 試写会で佐原さんが出てきた瞬間、妙に嬉しさを覚えました。
ああ、早く同じフレームに収まりたい。
◆
この日記でもそうですし、オフラインもそうですけど、稲葉は自分の好みを強くは語らないんですよ。 なぜだ? って言われても困るんですけど。
そんなですから、この回の日記、他と比べて浮いちゃうかも。 でもね、この人は特別なんですよ、稲葉にとっちゃ。 あんな舞い上がったのはいつぶりだろう。
次は今回のオールナイトを、少し客観的に書いてみましょうかね。
今日付けの産経新聞。 参議院議員の大仁田厚から現金を脅し取ろうとしたとして、政治結社の塾長が捕まったという記事が載っています。 「大仁田議員 脅す」という見出し。
大仁田は被害者。 でも、この見出しを見た人の9割は「大仁田が脅した」って思っちゃうよ。 いや、大仁田さんにゃ申し訳ないんだけどさ。 たぶん見出しを書いた記者さんも「この方が目を引くだろう」みたいなこと考えたんじゃないかな。
確認しておきます。 大仁田は脅してません。 大仁田は脅されました。
関係ないですけど、大仁田がらみの過去の日記を下にリンクさせときます。 お暇でしたらどうぞ。
◆
やっと、という感じですが『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』を観てきました。 平日の夕方の有楽町。 予想以上にがらがらに空いてました。
いやいや、熱かった。 稲葉の大好きなパルパティーン最高議長=皇帝(イアン・マクダーミド)が大活躍。 アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)がダース・ベイダーになる過程が目玉のように宣伝されてますね。 確かにそれも大きいですけれど、それ以上に皇帝の存在がキャラ的にも役者的にもデカイ。 ものすごく活き活きしてる。 長い時間をかけた策略が実っていくわけで、そりゃあ楽しいですわな。
冒頭のあるシーンは「エピソード6」のあのシーンと同じ構図。 皇帝は昔と同じことをしていたんだね。
書きたいこともあるけれど、ネタバレはNGだからこの場ではここまで。 あ、今回出番は少なかったけどドゥークー伯爵(クリストファー・リー)の最期の表情は抜群でした。 そんな感じでダークサイドの魅力満載な2時間半でした。 いやあ熱かった。
見たことある人、こんど一緒に語り合いましょう。 見たことない人、付いて来れてますか? ごめんなさいね、今回ばかりは。
◆
ところで。 もうすっかり聞き慣れましたけど「ヘイデン・クリステンセン」。 面白い名前ですねえ、あらためて。 初めて聞いたとき「停滞! 梅雨前線」かと思っちゃいました。 …稲葉だけ?
◆◆◆
【関連記事リンク】 2004年7月4日『渋谷ファイヤー』 ※これはスターウォーズに関する記事ではありません。 大仁田に関する記事です。
| 2005年07月24日(日) |
あの人は今日も元気か |
今月の頭に一緒に芝居をした後輩から、遅めの誕生日プレゼントをいただきました。 彼女が大事にしていた「リラックマ」をいただきました。 沢山いるらしい内の一匹を稲葉に託してくれました。
和みます。
MDをね、ずっと聞いてるんですよ、彼。 何を聞いているのかしら。 落語とかかしら。 稲葉の部屋で一日中だらだらしてます。 最近は「うさやか」さんと仲良さそうにお話してます。 うさやかさんは「サヤカ」という後輩から貰ったウサギのヌイグルミです。
和むわぁ。
クマをくれた彼女は稲葉が卒業したあとに入学してきました。 だからお互いに顔と名前はなんとなく知ってても、接点がほとんど無かった。 なのに同じ芝居に関われたことで仲良くなれました。 素敵だなあ。
大切なクマさんをありがとう。
◆
山手線に座っていたら、リクルートスーツが稲葉にやたらと手を振ってくる。 ふと顔を上げると、知ってる顔がありました。 上で書いたのと同じ芝居で共演した子でした。 偶然。 まったくの偶然。
いつもは稲葉、もう少し前の車両に乗っているんです。 でもこの日は有楽町で滑り込んだんですね。 だからいつもと違う車両。 だから出会えた。 偶然。 まったくの、でも素敵な偶然。
彼女は稲葉とは大学が違います。 知り合ったきっかけは100%こないだのお芝居。 だから他の後輩と違って、大学に遊びに行きゃあ会えるってわけじゃない。
わずか数駅通過する間だけの、束の間の再会でした。 稽古場でのジャージ姿の印象が強い(というかそれのみ)彼女。 スーツを着こなして颯爽としてました。
◆
お芝居が終わってまだ3週間しか経っていない。 それでもあの人たちが妙に懐かしく感じられたりします。 学生たちは試験を終えていよいよ夏休みで盛り上がってるのかな。
いずれにせよあの人たちは、今日もきっと元気でしょう。
破壊王・橋本真也が亡くなったのを受けて、というわけではありませんけど『あゝ! 一軒家プロレス』を観ました。 橋本は俳優ではありませんから、お芝居は決して上手とはいえない。 でも、そんなこと関係無いくらいハデに暴れてくれていました。 熱い。
しかしこの1、2年後に急に逝ってしまうんですから、分からないものですね。 人生いろいろというか、一寸先は闇というか。 熱い映画なのに、ふと死んだことに気付いて寂しくなる。 ご冥福を祈ります。
しかしプロレスラーに「さん」を付けるのは合いませんねえ。 途中まで「橋本さん」で書いていたんですが、声に出した時のあまりの不自然さといったら。 彼らはやっぱり呼び捨てが一番しっくりくる。 「馬場さん」はちょっと例外ですけれど。
◆
さて今の「月9」は『スローダンス』。 妻夫木聡・深津絵里・藤木直人…などに加え、女優復帰を果たした広末涼子。 こんな顔ぶれのドラマに稲葉、ちょこっと映っちゃいました。 まあ関係者以外は誰も気付かないはずですが。
わざわざ撮影したわけではない。 4年前、学生時代に出演した自主制作映画が「劇中映画」として使われたんですね。
長谷部幸平(田中圭)が自分の好きな映画を小池実乃(広末涼子)に熱く語るシーン。 幸平と実乃の間のスクリーンに映像が流れています。 「これ! コイツの持ってる剣とこの銃がものすごい強くて…」と幸平。 幸平の言う「コイツ」がスーツ姿で日本刀振り回している稲葉、なんです。
すぐに画面は切り替わってしまって、映像が映っている時間なんて数秒なんですけれどね。 まして稲葉となるとほんの一瞬なんですけれどね。 それでも気分がなんとなく盛り上がる。 嬉しい、とは違って。 どちらかというと照れ、でそれに懐かしさが加わる。
いずれはちゃんとエンドロールに名前が出る形で映りたいものですね。 有名になったときに「あの人がこんな所に出ていた!」なんて企画で紹介されたりしたい。
まだメジャーでないバンドのプロモーションビデオの撮影に参加してきました。
バイトの先輩に誘われての参加でした。 だからその先輩以外は稲葉にとってみんな初対面。 ヤンキーみたいな人が、ヤクザみたいな人が次々に現れて「おはようございます」。 怖かったぞぉ。 実際話してみたら良い人でしたけど。 そんなものよねー。
◆
朝の6時に国分寺集合。 パチスロ店の駐車場を開店時間まで借り切っての撮影でした。
稲葉がやったのは警官隊の役。 本物そっくりに作られた防弾チョッキを着ました。
本物のパトカーそっくりに擬装された車が1台。 ちゃんとパトランプも光る。 あとは小さなパトランプを乗せた覆面パトカーが4台。 これも光る。
そんな車が計5代。 ランプを回したまま、怪しい車を囲むように停まってる。 さらに防弾チョッキが8人。 朝の爽やかな空気を楽しんでいたお散歩のオバサン、どんな大事件かと気が気じゃない。
覆面パトカーを運転しました。 ニセモノパトカーですけど、気分は良いですね。 ちょっとした「あぶ刑事」気分ですよ。 車を包囲してカッコ良く停車。 緊迫した雰囲気で運転席から出る。 犯人を確保したらまた急いで車に駆け入る。
無邪気な男の子なら一度はやってみたいでしょ。 楽しかったなあ。
車の運転は久しぶりでした。 いきなり「運転して」って言われてびっくり。 レバーは「P」、サイドブレーキも引いたままの状態でアクセル踏みました。 「アレ、動かねえっ!?」と焦っちゃいました。 ぶおぉ〜〜ん、って音だけはスゴイ。 同乗の共演者が「大丈夫ですか?」と心配そうに。 ごめんなさい。 ほんと、久しぶりだったもんで。
◆
そんなこんなで撮影は無事に終了。 どんな感じに仕上がるのかな。
撮影は去年の夏に後輩に誘われて以来、およそ1年ぶりでした。 そのときは真夏の雑木林を転がりまわりました。
今回の刑事もそうだし、雑木林で暴れるのもそうですけど。 堂々と無邪気なことをやれるのって良いですね。 25にもなってそんなことやってたら、普通は白い目で見られますものね。 でも撮影なら許される。 とても素敵なことだと思います。
| 2005年07月08日(金) |
茨城のちょっとエライ人 |
稲葉は落ちているものが気になるとすぐに拾うタイプです。 500円玉だ♪と思って手を伸ばしたら、ゲームセンターのコインでガッカリ、なんてしょっちゅう。 お金に限りません。 気になって、 手のひらに乗っかる程度で、 ひどく汚れていなければ、とりあえず手を伸ばす。
先日、名刺を拾いました。 まあなんてことない名刺ならポイしちゃうんですけどね。
町長さんの名刺を拾っちゃいました。 茨城県の海に面したとある町の町長さんの名刺。 茨城県の町長さんの名刺を、千代田区で拾いました。
オモテ面の上6割はその町なんてしょうね、写真になっています。 海の見える公園で手前に緑、中央に灯台、その向こうに青い海と空。 気持ちの良さそうな場所です。
その下に「○○町長 ×野△△郎」とある。 さらにその下に住所と電話・ファックス番号。 右下隅には青い字で「再生紙使用」と地球への優しさを可愛らしくアピール。
ウラ面は一面が地図。 その街へ行くにはどんな道で行ったらよいかが、とても分かりやすく描かれてる。
もう拾って数ヶ月になります、これ。 なんか捨てられなくて、財布に定住してる。
はっきり言って要らないんですよ。 捨てたい。 でもね、町長さんの名刺なんてそうそう手に出来ねえだろう、と思っちゃう。 いや、町長さんの名刺欲しいですか? と聞かれりゃ、要らん! と答えるんですけどね。 なんか捨てられないんですわ。
たぶん無いでしょうけど、もしこの町長さんと会う機会があったら直接返したいと思います。 それまで稲葉の財布の中で眠ってんのかな。
あ、欲しい人がいたら稲葉まで。 タダで差し上げますよ。
7月1日から3日まで、舞台に立っていました。
大学のサークルの後輩に誘われて、およそ3ヶ月の稽古期間。 稽古自体は慣れたものです。 自慢じゃないけど、台詞覚えるのも早いし。
ただ今回は何が厄介ってギターが。 ギターをね、弾く役だったんですよ。 ギタリストじゃないんですけれど、芝居の流れの中で2曲。 弾きながら歌いもする。
稲葉にはギター経験はありません。 それなのにギターを、それも高難度のコードの曲を弾けという。 曲ができてからの1ヵ月間は、もっぱらギターいじってました。 家では台本開きもせずにギター。 稽古場ではウォームアップ中、発声・柔軟そっちのけでギター。
弾ける人にとっては何てこと無いんでしょうけど、素人ですから必死なわけですよ。
で、本番ですけれど。 ミスも多かったですよ、正直。 練習時間がもっと欲しかった。 でも、それなりにはなっていたかな、とも思うわけです。 まあ、このへんは実際に聞いた方にでも尋ねてみてください。
◆
さて今回は共演者もスタッフも、みんな後輩になります。 他の大学の子もいましたけれど、やっぱり稲葉よりは年下。 作曲してくれた方が唯一、稲葉と同い年でした。
だから皆を引っ張っていかなきゃならない立場。 でもあまり口は出しませんでした。 一役者として己が領分のみにて力を出してました、基本的に。 ギターで精一杯だった、というのもありますが。
そんななのに、千秋楽のカーテンコールで花束を渡されました。 ありがたくも、申し訳なく思いました。
彼らはこれからも大学の中の先輩と後輩。 ちょくちょく顔を合わせてお話したりメシ喰ったりするんでしょう。 でも稲葉は生活の環境が違いますからね。
昨日までは毎日のように顔を合わせていたのに、明日からは滅多に会わなくなります。 それこそ、昨日のさよならが「良いお年を」の人もいるかもしれない。
こういう別れはなにも初めてじゃありません。 それでも今回ひとしお寂しく感じられるのは何故かしらね。 良い共演者、良いスタッフたちでしたよ。
悩んだことも失敗も、反省さえしたら楽しい思い出に変えて、明日から始まる日常の糧としましょう。 さあ、また劇場で働く日々が始まります。
|