2002年01月27日(日)
一目散に走り去るテールランプが
私の脳裏から今尚、消え去らない
夜半から降り始めた雨脚が
逃げようとする車をひたすらに追いかけた
道端に叩きつけられた身体には
凍えそうな銀杏の葉っぱが
タイヤの風塵に震えて舞っていた
今宵、またー
何の変哲もない、御堂筋の風景を
私は見るたびに思い起こす
もっと早く歩いて、、と急き立てられた
心斎橋の遊歩道
そろそろ、お茶したいな、、とじっと見つめてた
愛くるしい瞳
赤いネオンがきらめく橋の袂で
いつまでも見つめていた道頓堀の流れ
そんな思い出も
いつしか
時の流れに
記憶の谷間深く沈み始めた
いつまでも
この交差点に佇んでいると
つい昨日のような
錯覚を覚え始める現実と矛盾
もう
この苦痛はいい
十年も泣いたではないか
十年も苦しんだではないか
今年こそ
私はこの場所で
はっきりと言おう
さらば、、、御堂筋と
|
|
|