なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
| 2002年02月24日(日) |
何の脈略もありませんが、日本にあってアイルランドにないもの10 |
なんの脈略もないですが、日本にあって、アイルランドに有りそうでないものをテキトーに10個思い浮かべてみます。
シャープペン…いちおう文房具屋の片隅にありますが、種類は1−2種類しかない。
歯ブラシ…むろんあるが、私の愛する「硬めでヘッドの小さい」という種類はない。
缶コーヒー…どうせ飲まないから関係ないけど、缶に入っている飲み物はコーラ系のみ。そういえば烏龍茶もない。Mausiいわく、「お茶缶、ヨーロッパでも売れるだろうに…」同缶…もとい同感。
コンビニの菓子パン、おにぎり…まあ、おにぎりは当然にせよ、パンくらいあってもよさそうだが、ない。パンのコーナーにはいちおうジャムドーナッツなどがあるが、汚い手でガキが触ったような気がして(気だけではないのだが…)最初は買う気がしなかった。コンビニに「小腹の減った時用の食べ物」というものがない。
地下鉄…一応計画は立っているができるまでにあと15年はかかると思われる。
オートマ車…日本でオートマのマニュアルの比率はおそらく8対2くらいでは。アイルランドではその逆。オートマ社は一部のおベンツ等の高級車などを除くと日本から輸入した中古車だけ。そういえば、ダブリンバスはなぜか全部例外なくオートマ車。
CDシングル…すべて12インチ。日本にある8インチシングルは存在しません。考えてみたらなぜなんだ? プリクラ…ダブリン全体でも10台あるかないか。しかもディスプレイには「お金を入れてね」と堂々と日本語で表示してる。いったい何人のアイリッシュが読めるんだろう?
カラオケ…なくていいが、全くない。数年前に数軒できたらしいが絶滅。ごくたまにパブに「X月X日はカラオケナイト」とか書いてあるが、恐くて近寄れない。カラオケボックスは間違ってもない。
Iモード…いちおうWAPとかいうのがあるが究極に使えない。こんなもんに慣れている私は日本のケータイのディスプレーがカラーということすら信じられない。
カラオケで思い出したのですが、たった一度イングランド南部のEastbourneという町のPierのカラオケバーに入ったことがあります。狙って入ったわけではなく、近辺にたった1軒しかないパブに入ったらカラオケ大会をやっていたんです。 はっきり自信をもって書きますが、イングリッシュの歌唱力はドラえもんのジャイアン以下です(かなり本気)。ビールがどうしても飲みたかったので1杯飲む間だけ我慢しましたが、そりゃもうひどいもんです。まあ、「お前はどうなんだ」と突っ込まれたら黙りますが。
で、缶の烏龍茶。これ欲しいです。冷たいものといえばコーラしかないのが悲し過ぎる。ちなみにミネラルウォーターは「水と安全はただ」と思っている私にとって買って飲むものではありません。そういえばアイルランドは水道料金は存在しません。タダです。 …で何が言いたいのかって?またー、そういういけずな質問は止めて。ネタがなかったからに決まっているでしょうが。「継続は力なり」ということで認めてください。
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| 2002年02月23日(土) |
さようなら。Laughter Loungeさん。 |
行ってきました。O'Connell橋のたもとにあるMurphy's Laughter Lounge。その昔は映画館だったらしく、古く、汚い。同僚の名言:
「昔火災に遭ったとこそのまま使っているみたい」
うーん、言い得て妙なり。
で、幹事として開演前に走り回って、開演したのが午後9時。たぶん二百席くらいの客席は完全に埋まり、立ち見も出ています。この日はBoom Chicagoとかいう6人組みの芸人さんがText in the Cityというお題で出演。要するに、会場からのヤジやケータイのメッセージサービス(SMSといいます)をネタに使ってどんどん話を進めていこうというわけ。
例えば、突然客席に走って行って、
「あなたの名前は?職業は?何フェチ?」
と聞いてまわって、その観客の答えを使ってコメディをしたり、ヤジをそのままネタにしたり、そのアドリブ性の高さには素朴に驚いた。で、まあ面白かったけどそれにしても下ネタばかりに走りすぎていたなあという観あり。最も、観客のレベルに合わせていたのだという説もあるから何ともいえないけど。
というわけで、ショーが終わるなり、二次会パスで帰ってきました。
入場料は19ユーロ。まことに申し訳ありませんが、たぶん自腹を切ってまでは行かないのではないかと思います。今までいつも前を通るたび気になっていましたけど、これからは気にも留めません。さようなら。Laughter Loungeさん。
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| 2002年02月22日(金) |
酔うと人それぞれ。私の場合… |
昨日は掲示板の常連さんのうにさんと町でちょいと一杯やってきました。うにさんはダブリンのパブのトイレを開かずのトイレにするなどなかなか香ばしいご活躍をされている模様でして。で、いろんな話をした中で、「転送URLを取得せい」というありがたい助言をいただきました。
…ゆえに取得しました。要するに今までの「http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/4079/」は長すぎて誰も覚えてくれないだろうと言うことで(しかもジオは大文字と小文字を区別するし…)、覚えやすいURLを取得してきました。そのURLは「http://www3.to/ireland」です。よろしく。取得はしたものの、これってそんなに役に立つのかな?とりあえず、覚えやすいことは確かだわ。
で、人間って不思議ですねえ。どうして酒を飲むと酔うんでしょうねえ。
まあ翌日もどうでもいいながらも仕事だったので、10時30分にはおいとましまして、タクシーで帰ろうか悩んだ末に給料日前の金欠状態でもあるんでおとなしくバスに乗りました。10分くらいバスを待っていたのですが、アイルランド名物の強風のおかげで寒いこと寒いこと。で、ようやく来たバスの中は暖房は効いていないものの、風が吹きつけてこないだけ暖かく、バスの1階の一番後ろの私のお気に入りの席はエンジンからの熱がシートにまともに来るので暖かく…
そう、寝ちゃったんです。
はっと気がついた時は、うちから数キロはなれたバスの終点の2-3個手前のバス停付近。運転手に聞いてみた。
私:「このバス、折り返しで街に行くよね」 運転手:「いかねえよ。まっすぐ車庫に帰るよ」
…やられたよ。確かに、この時間はすでに町に向かうバスの最終は出てしまっている。
私:「乗り過ごしちゃった。えへっ」(←笑ってごまかすな) 運転手:「どこに行くの?」 私:「XXまで」 運転手:「XX.じゃあのっけてってあげるよ」
というわけで回送バスに乗って帰ってきました。むろん車庫直行の回送バスだったので、最寄りのバス停ではなくそこからちょっと離れたところで降ろされました。まったく自分でもアホだと思います。とりあえず、ご親切に乗っけてくれた運転手さんに感謝です。とりあえず、これでこのバスでの乗り越しは3回目かなあ。日本で電車通勤してた時は乗り越しなんかしたことなかったのに…はっ…
八王子は横浜線でも京王線でも終点だった…。
今夜は問題のパーティー、コメディショーの日でございます。どんなものだったかは、あまりに唖然としない限り明日報告させていただきたいと思います。が、正直言って、面倒くさい、行きたくない。まあ、幹事が行かないわけには行かないだろうから行くけど…。ああ、めんどくさい。
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| 2002年02月21日(木) |
大噴火。二度とパーティ幹事なんてやらん。怒りまくりの日記 |
本気で頭に来ております。
昨日からの怒りが溜まりに溜まってきております。キケンですので付近を航行中の船舶はう回してください…なんて軽口を叩くうちはまだ大丈夫か…。ともあれ、私は怒っています。そりゃもう怒っております。まあ聞いてくださいよ。
数週間前に、会社のパーティ幹事を引き受けた話をしたことをご記憶でしょうか。で、そのあと、私はレストランだのボーリングだのいくつかの案を出して、大多数の賛成を得て、結局コメディショーということに落ち着きました。バラすとそのコメディショーは今週末です。で、参加対象者(課内の人間)のうち何人が参加するかなどを確認。後はお金を払い込むだけという時点になって突然、スペイン人を中心とした一部の人間が、
「やっぱりコメディはあまりいい考えとは思わないなあ」
などとほざき始める。その時点で予定日まであと1週間。「この期に及んで何を言い出すんだ」と私はこの時点で一度キレる。「イヤなら自分で企画しろ」と言ってしまった。で、それが先週の話。だいたい問題点もすべて挙げた上でお前らがコメディショーがいいと言ったんだろうが(個人的に私はイヤだったのにかかわらず、だ)。
で、私は会計担当者から小切手を切ってもらい、支払いを済ませる。で、チケットが届いたのが今週の初め。すると、私のサブマネージャーにあたるアメリカ人が突然やってきて、やたらと非友好的かつ高圧的に、
「チケットは一枚たりとも無駄にするな」
と突然言い放つ。しかし、人間何か予定ができたりするもので(当たり前ですな)、結局35人中3人が来れそうにないことが分かった。それを伝えると、
「なんでチケットを35枚も頼むのだ」
と怒り出す。私は完全に逆ギレ。35人もいたら正確な人数をはじき出すのはほぼ不可能ということはサルでも分かるのではないだろうか?で、
「会社の金をびた一文たりとも無駄にするな。でもチケットは会社外の人間にやってはいけない」
待てよ、こら。それって究極に矛盾していないか?私にどうしろというのだ?
で、さらに私をキレさせたのが彼の態度。まあ、「態度」というのはとても微妙で主観的で判断が難しいというのは認めるけど、彼、私が彼に辞表を提出して以来、彼の私に対する態度はまさに手の平を返したようになった。今まで私の机まで来て軽口を叩いていたりしたくせに、私が辞めると分かった瞬間から、あからさまに私が疎ましいという態度を取るようになった。私は本気で悲しくなった。なんだかここで働いてきた3年近くの日々が否定されて行くような気がして…。
まあ、活字にすると私の言いたいことの半分も伝わらなくてもどかしいけど、とにかくも、私は完全にキレてしまっている。だいたい、誰も幹事のやり手がなかったから私が引き受けたのだ。そのボランティア精神に対して、このような態度で望んでくることに対して私は我慢ができない。
で、これだけでも腐るに十分だが、昨日は昨日でコメディの会場側とトラブルが起きた。
私は35枚のチケットを注文して、で、35枚分、1000ユーロを超える大金の小切手を支払った。なのに、届いたチケットは34枚。一枚足りない。で、昨日ドイツ語のコースの行きがけにこのコメディショーの会場に寄ってみた。担当者が偶然いたので直接話すことに。
私:「チケット34枚しか入ってなかったよ」 担当:「35枚入れたよ」 私:「34枚しか入っていなかった」
私は動かぬ証拠として、チケットが入っていた封筒を見せる。封筒の表にははっきりと「34枚在中」と書いてある。時代劇ならこの証拠で「ええい、越後屋、これを見てもまだシラを切るかあああ」となるところ。ところがそのばりばりダブリンアクセントの担当者、
「あ、そこには34枚って書いてあるけどちゃんと35枚入れたから。そこ書き直しておくべきだった」
としゃあしゃあとヌカす。
私:「ふざけんな。ちゃんと調べろ!」
と私はキレた。で、本来同封されているべきだったチケットを一枚ゲット。言うまでもなく謝罪の言葉などある訳もなく…。
まあ、そんな訳で本気でキレているわけです。
私は二度と幹事なんかやらない…と心に決めました。苦労してもまったく報われません。中間管理職の悲哀がよーく分かりましたです。
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| 2002年02月20日(水) |
「落ちこぼれ」の気持ちが分かる今日このごろ… |
それにしてもヒマです。やることがありません。いえ、やるべきことはあるのですが、総務から来たメールに本気で頭に来て、もう仕事をする気が完全に失せました(詳しく書きたいんだけどねえ…)。この会社での残り数日間、ずーっとコンピュータで遊んでいてやろうと心に決めました。で、うちの母屋とも言うべきジオシティは本日サーバーダウンで更新できず。世の中うまくいかないものです…。
駅前留学とやらですっかりお馴染みとなった英会話学校。確かに大きな駅の前には何やら英会話学校が乱立してる。アイルランドからもこの辺の学校に講師として日本に行ったという人の話を聞きます。で、ちゃっかり日本人の女性をお持ち帰りの人もおり。(ちなみに逆パターン、こっちの女性が日本人の男性お持ち帰りは聞かない…なぜだろう?)で、どこかで聞いたか読んだかしたのですが、この英会話学校の講師もなかなか大変なお仕事だとか。
「生徒は3人まで」という少人数制を取っている英会話学校が多いようですが、ここで講師を一年もやると、一度や二度は生徒を泣かせてしまうものらしい。しかも、講師の側からすると、「突然に理由もなく泣き出す」というのだから話は厄介。
泣いた方の論理によると、授業(会話)の流れについていけなくて、何を言っていいか分からなくなって、パニクって泣いてしまう…というのが理由のようですが、泣かせた側の論理では、これはなんとも後味が悪い。何せ、自分としては優しく無理なく教えているつもりなのだから。
なんでこんな話を始めたかというと、今通っているドイツ語の学校の話をしたいから。クラスの人数はこの学校としてはまあ普通といえる12人。で、この12人のうち一番ドイツ語ができないのは議論の余地なく私。まず、前にも書いた通りこのクラスは「一年後期」の授業なので、前期からずっと通っている生徒がほとんどだという点。それから、生徒のほとんどは高校の頃にドイツ語を少なからず習っている点。それから何よりもドイツ語と英語はもともと親類(というか同じ言語)だったという点。まあ以上のような訳で、私は完全な落ちこぼれ(…嫌な言葉だねえ「落ちてこぼれる」なんて…)状態。
この辺の感覚がやはり日本人だなあ…とつくづく思うのですが、できたら恥をかきたくないからなるべく当てないで欲しい。指名されても答えが分からない時はどうしてもセンセイの顔を見れなくなる。うつむき加減になる。そんな訳で、私はクラスでは「実におとなしい日本人」というレッテルを貼られてしまった。わっはっはっ。誰がおとなしいんだか。ともあれ、英会話学校で突然泣いてしまう生徒の気持ちが少しだけ分かった次第。
反面、クラスに慣れてくるに連れて、だんだん恥を恥だと思わなくなってきたので、まあ、この辺の変なしたたかさが自分にはあるなあ…とも感じています。それがあるからこんな国に3年も暮らせているわけだけど。
すごい論理だと思いますが、落ちこぼれがクラスで一番得だと思います。何せ頑張る甲斐がある。自分で言うとかわいげも何もないのですが、結構家でもマジメに勉強をしているので、最初の頃は何がなんだか分からなかった授業も、最近ではその分からない度が下がってきました。考えてみると、クラスでイチバンの奴はきっと授業中退屈をしているわけで。それにひきかえ私は必死。こうなると、授業自体のコストパフォーマンスも私の方が優れているような気がします。どこかの大手学習塾のコピーのパクリですが、「分かる喜び」を最近感じています。こうやってなんでも積極的に捉えることのできる能天気さが私に備わった天性の特技だと思います。繰り返しますが、それがあるからこんな国に3年も暮らせているわけでして…。
ところで、某英会話学校に「テレビ電話留学」というシステムがあるのをご存知でしょうか。実はこの「テレビ電話留学」を一度体験したことがあります。某京O線のターミナル駅で大手家電販売店の店員なぞをしていた時に、なぜかふらふらっとその校舎に入っていってしまったのです。
で、本当になんとなく、「イタリア語のコースってあるんですかあ」とひとこと。あったんです。イタリア語のコース。ただし、そんなマイナー言語を学ぼうとする人はいないので、各校舎にイタリア人講師を配置したりはできない。てなわけで、「テレビ電話」を使った講義をこの英会話学校(この場合は伊会話学校か)でやろうというわけ。
で、「無料体験レッスン」なるものに参加。テレクラのような(何で知っているのか突っ込まないように)小部屋の中にテレビが一台。私が部屋に入るなり、
"Buona sera. Mi chiamo Allicia."(意味がわからんという方、別に気にしないでください)
なんて言って授業が始まる。でおよそ20分の授業を受けた感想。
「分からん」
確かに何せ向こうもこっちの顔色を窺いながら授業をしてるから、一方的な講義ビデオよりははるかに効率がいいことは認める。が、やはり所詮はテレビの向こうなのだ。何となく緊張感に欠けるし、何よりも体のどこかに感じる違和感が私の集中力を削ぐのだ。
で、まあ、結局このコースは取りませんでした。そりゃ数ヶ月に30ン万もかかるとか言われた日にゃ、いくらその頃いくらかの余録があったからといっても…無理っすね。という訳でそれっきりになりました。
で、数年後、今度はドイツ語をやろうとしてるんだからやはり私には成長がないんだろうなあ。とはいえ、第2外国語の必要性を痛感しているので、あと一つくらいの言葉は話せるようになりたい。
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