なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2002年03月01日(金) 痛すぎるアイルランドのケータイ配信ジョークを晒しあげ

最近、私のケータイの会社が英王手のVodafoneに買収されて、ついでに名前まで変わりました。これで少しはサービスがよくなるかなあと思っていた矢先に、


「テキストメッセージでジョークを毎日配信。1ヶ月無料お試し」


というキャンペーンを始めました。まあ、ジョークの配信自体は前からやっていたのを知っていたのですが、はした額とはいえそんなものに金を出すのはごめんだい…ということで無視してきたのですが、まあ、1ヶ月無料なら、無料期間内だけでも試す価値はあろうというもの。というわけで、登録をしたのですが、このジョークのつまらないことつまらないこと。あまりにつまらないので晒しあげとします。


"Waiter, why have you given me my dinner in a feedbag?” The head waiter says “You eat like a horse."


…全然オチてないんですけど。


"Doctor! Doctor! I keep thinking I’m a flog." "Alright, hop on the couch."


…痛い。痛すぎる。


In a Bucharest hotel lobby: The lift is being fixed for the next day. During that time we regret that you bill be unbearable.


…これは実話か?痛すぎるジョークの中で、これはまあ比較的まともな方だったような…。


結論:誰がこんなもんに金を払うんじゃあ?


迂闊だったのは、私、この寒いジョーク配信の登録配信解除の方法を知らないこと。まあ、1ヶ月経てば自動的に止まるんだろうけど、毎日午前11時前後に送られてくるこのジョークのおかげで、しばらくはお寒い日々を送れそうです。


だれだ?アイリッシュジョークは面白いとかいったやつは?それともこれはVodafoneというイギリスの会社が仕組んだ罠なのか?




日記才人の投票ボタンです
なんじゃこりゃ?


2002年02月28日(木) 新しいスタート

何だかんだで、3年間お世話になった会社を今日去りました。来週の月曜日から新しい会社での新しい仕事が始まります。

…それにしても新しい会社様、私のようなアホタレを本気で雇う気ですか?後悔しても知らないよん。

とりあえず今、ちょっと感傷的になってます。何だかんだ言っても、3年間の永きにわたりお世話になった会社です。自分がその会社を去るというのがなんとなく信じられません。

とりあえず、新しいスタートです。応援してください。




日記才人の投票ボタンです
なんじゃこりゃ?


2002年02月27日(水) いくら病院でも「サンプル」を持って待合室にいるのは反則なのでは…というお話

本日、半日休みを頂いて「健康診断」に行ってきました。まあ私なんて、去年一年間にずるを除いて病欠を一日も取ったことのないくらい健康な人間ですから、そんなものは一見必要ないように思われるのですが、実は、次の会社の入社の条件としてこの健康診断を受けることが条件だったのです。考えてみたら、もしこの健康診断に引っかかったりした日にゃ、私の採用取り消されたりしたのだろうか。


で、まあ、これくらいのことで腹を立ててちゃあ行けないんだろうけど、数週間前にリクルートメントエージェンシーが、今日のお昼12時という時間を勝手に指定してくる。私の都合などお構いなし。こういう半端な時間にアポを取られると、この健康診断ごときに一日が左右されてしまいイヤなので、時間を変えられないか交渉。すると、リクルートメントエージェンシーのおねえちゃん、「何とかして」とひとこと。本当に煮ても焼いても食えん国だと思う。


というわけで、午前中に半日休みを取って、St Stephens Green Shopping Centreのすぐ裏にある某病院へ。考えてみると、アイルランドに来て早4年、初めて病院にやってきた。入口を入ると右側に小さな机があり、おっさんがヒマそうにタブロイド誌を読んでいる。彼が受付と思ってはいけない…と思うと案の定、左手にそれらしい受付が。そう、彼は単なる用心棒


で、受付に行くと、受付のおねえさん、


受付:「どちらの先生とアポですか?」
私:「知らん!」
受付:「知らんと言われても…。アポなしですか?」
私:「アポは12時にある。が、どの先生か知らん」
受付:「どういう病気ですか?」
私:「至って健康でい。健康診断に来ただけじゃい。XX社の名前でアポ入ってない?」
受付:「XX社?ああ、それを早く言ってよ」



…それを早く聞いてくれ。


すると受付のおねえさん、何やらA4の紙4枚の問診表を取り出してきて、「これに記入して」私にアレルギーがあるか、腎臓に問題がないか、家族は生きているか(←ホント)など、事細かに質問が並んでいる。とりあえず、「お酒は飲みますか?飲むとするとどのくらい飲みますか?」という欄以外はすべて「No」に印をつける。


んでもって、それを記入して受付に戻ると、今度は受付のおねえさん、A4サイズの透明な袋と、「ごはんですよ」の小瓶くらいのサイズの透明の瓶をがさごそと取り出し、


受付:「Now, can you take your sample please?」
私:「何?」
受付:「Your sample. Gent is over there」



へえ。こういう言い方をするんだ。トイレで取ってくるサンプルといえば別のものも思いつくが、まさかそっちじゃあるまいということで、とりあえず「サンプル」を取りに行く。


で、「サンプル」を取ったあと気がついた。これ、どこに持っていけばいいの


私の今までの日本の経験から言うと、「サンプル」を取った後、そのサンプルはトイレの中に小窓があってその中に提出すればいいと相場が決まっている。が、このトイレはそのようなもののない普通のトイレ。で、繰り返し書くけど、もらったのはA4サイズの透明な袋と透明な小瓶。


これをどうせいというのじゃ?まさか、これ持って待合室で待ってろというのかい?自らの老廃物を袋に詰め、ゆっくり石鹸で手を洗いながら私は悩み込んでしまった。この透明な「サンプル」を持って、待合室に平然と座っている勇気は私にはない…。


というわけで、アホなことこの上ないですが、瓶と袋の口をしっかりと締めて、とりあえず、ジャケットの中に忍ばせて、「早く私の番にならないか」と祈るような気持ちで待っていましたとさ…。


で、アポの時間より10分遅れで私はセンセイの個室に呼ばれる。まずは握手。アイルランドではどうも医者と患者の関係は握手から始まるらしい。先生は私の「サンプル」を取り出して、リトマス紙らしきものに私のサンプルを滴らす。で、残りの「サンプル」は流しからジャーと流しておしまい(まさかと思うけどあんたそこで自分のコーヒー作ったりしないよね…)。で、先生は水で手を濡らして(あれで「洗った」とは私は認めない)、私の方に向き直り、「じゃあ、血圧を測ろう」


で、ジャケットを脱いで、血圧を測定し、聴診器で心音を聞いて、それから大きく息を吸ったり吐いたりしながら再び先生は聴診器で私の背中あたりの音を聞いている。


で、懐中電灯(のようなもの)で目の中を調べて、それから服を着たまま、身長・体重を量る。靴を履いたまま身長を計るアバウトさ。私のClarksの靴、思いっきりかかとが高いから多分3センチは高く計られたに違いない。


「はい。お疲れさん。健康に問題なし」


…え?これだけ?所要時間はおよそ5分。会社を半日休んで所要時間はわずか5分。なんだか、後楽園ゆうえんちで4時間アトラクションを待って、そのアトラクションがクソだった…そんな空しさを覚える。


で、そのまま会社にやってきました。今日はドイツ語のコースがあるのでもうすぐ帰らねばなりません。…何もしていないやね。今日の給料はもらえなくても文句は言えないような…。という訳で、今から掲示板のお返事に入りますが、多分全部は終わらないので、お返事は気を長くしてお待ちくださいませ。


PS 今日、新聞を読んでて、まさに20年目の真実に突き当たりました。私、子供の頃、「戸塚ヨットスクール」と聞いて以来、なぜか戸塚ヨットスクールは横浜にあると信じて疑ってませんでした。愛知にあったなんて…。なぜそう思ったか。横浜に「戸塚区」ってあるでしょ?やっぱ私はアホやね…。




日記才人の投票ボタンです
なんじゃこりゃ?


2002年02月26日(火) 発表!私の友人のうちで一番きれいな英語を話す人。その意外な人物とは?

掲示板のカキコより。

アイルランドにありそうで意外ににないものをひとつ。「まともな英語を話せるアイルランド人?」

うーん、これはなかなかいいポイントをついているような気がする。アイルランド人の脳内辞書の英語のボキャブラリーって、下手をしたら100語くらいしかないのではないか…と思う時がよくある。


私が知る限りで、一番きれいな英語を話すのは、知り合いのイタリア人だと思う。…つまり、ネィティブであるべきアイランド陣よりもきれいな英語を話すのが彼女だと思うのだ。彼女、実はそのテの学校に数年間通っており、英・独・伊の3カ国語で同時通訳が出来る脳を持っている(天才とも言う)。で、彼女と話していると、本当に聞いたことのない単語がぽろぽろと出てくる。専門用語もそうなのだが、ちょっと人の感情を表す形容詞とか聞いたことのないものが結構出てくる。話しているだけで私のいい勉強になる。


で、驚いたことに、アイルランド人と話していると、彼女と話している時のように「え?この単語なに?」と思うことが本当に少ないのだ。私の知っている単語ばかりで話が進んでいく。例えば、自称イギリス人のマークちゃんもそうなのだが、話していると結構(私のボキャブラリーが少ないので)知らない単語が出てくる。が、アイルランド人との会話ではその数が本当に少ない。二言目にはFu*kingと、Fワードを連発するばかりで…(無論時と場所と人にもよりますが)。


ある日のこと(…と言ってもだいぶ前だけど)。上の同時通訳イタリア人とアイルランド人と私の3人で出かけた。そこには信じられない光景が。なんと、イタリア人がアイルランド人に英語を教えているのだ。アイルランド人(と私)が単語の意味を知らないのに、彼女だけが知っている。で、アイルランド人の悔し紛れの言葉


「そんな単語普段使わないよ」


その通り。彼は悔し紛れに言った言葉で見事に墓穴を掘ってしまった。アイルランド人のボキャブラリの幅って本当に少ないと自分で認めてしまったわけ。


じゃあ限られたボキャブラリしか使わない彼らの英語が分かりやすいかと言うと、およそその逆。特に、通りにたむろしているガキどもの英語、自慢ですが私は未だに何を言っているのか分かりません。いや、そりゃ分かるけど、かなり苦労します。方言と言うのかアクセントが強すぎるわけ。どんな言葉か聞きたかったら、Roddy Doyleの映画のビデオを借りてくれば分かります。あれをされにひどくした感じ。


…ええと語学留学をご検討中の皆様、この辺も考慮に入れられるとよろしいかも。ただねえ、かれこれ4年間ここに住む私がアイリッシュ訛りで話すかと言うと、全然です。見事なほど日本語訛りです(自爆)。まあ、そんな訳なんで、きれいなクイーンズイングリッシュを話すイングランドのどこかに行けば、きれいな英語を話すかといえば…そうとも限らない気が。まあ、品とボキャブラリはつくでしょうが(真顔)。


ふっと思い出したけど、某「うまくゆく留学」(仮名)とかいう本に書いてあった言葉、


「アイルランドではイギリス英語にもアメリカ英語にも属さない美しい英語が話されている」

という言葉だけは、本気で笑わせていただいた。全然美しくなんかねえよ。




日記才人の投票ボタンです
なんじゃこりゃ?


2002年02月25日(月) ダブリンの最終バス。11時30分に一斉に発車するバスの怪

実は、今月いっぱいで今の会社ともおさらばです。つまり木曜日が最後の日になるわけです。あと4日(含み笑い)。


で、先週から机の整理を始めました。Snigelさん、Pjorneさんを始めとするぬいぐるみを自宅に持ち帰り、いらん書類等を整理を始めると、まあ私がいかにずぼらか良く分かりました。机の中からゴミが出てくる出てくる。Kinder Surpriseと呼ばれるチョコレートのおまけのおもちゃ数十個。ボールペンは2ダース以上。Lottoのハズレくじ多数。Lemsipをはじめ多数の薬類(しかも一部は使用期限が切れている)。さらには2年前にTop Shopの安売りで買って、存在自体を忘れていたセーターに至るまで。


ゴミだけでダンボール箱3つになった私の机ってなに?実は半年くらい前までは、私の机より汚い人がいたのですが、(スウェーデン人。2001年9月30日の日記参照)彼女が辞めて以来、私の机は「汚い机オブザカンパニー」賞に常にランクインしておりまして。それでも棄てられないこれらをどうしようか…このぬいぐるみたちは誰か里親がつくのだろうか…ナゾです。


ちなみになぜ私の机にこんなにたくさんぬいぐるみがあるかというと、ちょうどこの会社に勤め始めた頃、UFOキャッチャーにはまっておりまして(…とことんアホや)。で、とあるショッピングセンターの機械は設定が甘く、取りたい放題だった時期があったのです。それで数千円をつぎ込んで、ぬいぐるみを取りまくり、現在に至るわけ。はい。私はアホです。それにしても、自分の机の天板の木目を見たのは本当に久しぶりです。


で、先週金曜日、Laughter Loungeに行ったことはすでにご報告済ですが、この帰りのことを書き忘れていました。帰りは最終のバスに乗ったのですが、運転手を見た瞬間私は凍りました。


…木曜日、寝過ごした時と同じ運転手さんだー。


思わず私は、「今日は大丈夫だからね…たぶん…」と言ってしまいました。運転手さん、私の顔を見てにやり…いかん、顔を覚えられた…。


そういえばまだこのネタは書いていないと思うのですが、ダブリンバスの最終バスは午後11時30分に一斉にシティセンターを発車します。何で時間をずらさないのか謎なのですが、西南北各方向に各10台くらいのバスが一斉に走り始めるわけです。


かくして、11時25分頃になると、シティセンターのとりわけオコンネル橋のあたりを走る人を多く見掛けます。11時30分のバスを逃すと、次のバスは約4倍の運賃を払って深夜バス、しかも12時30分まで待たねばならない…と言うわけで、酔ったおっさんやおねえさんが本気で走ります。私も何度かやったことがありますが、バスに乗った後、思わず吐きそうになります。そりゃ酔っている時にダッシュ走をすれば普通の人はどうにかなります。


で、この11時30分のバス、シティセンターで捕まえる分にはいいのですが、シティセンターを出てすぐのバス停で捕まえるのは至難の技です。何せ、10台くらいのバスが一斉にやって来て、しかも、その中から自分の乗りたいバスを見つけて手を挙げて乗車の意思を伝えないと行けない。何せ日本のバスと違って、後ろのバスは平気で前のバスを追い越していきますから、自分の乗りたいバスが無常にも目の前を通り過ぎてしまうこともあり…。


何でそんなことになるかと言うと、なぜかダブリンバスの時刻表には、途中バス停に通過予定時刻表と言うものがありません。バス停に行っても、時刻表があればいい方で、その時刻表には運行されるバスのターミナルの発車時刻しか書いてありません。ゆえに、ターミナルから現在地までの所要時間を自分で想像しなくてはいけません。語学留学を始めた当時、このシステムがわからずに、「何でバスが来ないんだろう」といつも悩んでました。(確かに"From Abbey Street 0845"と書いてあっても、まさかそれがターミナル発車の時刻で、自分のいるバス停の時刻じゃないとか、私の常識と言う枠の想像外だった)


で、話は最終バスに戻るのですが、上のような理由で、最終バスはシティセンターを11時30分に出さえすれば、あと途中のバス停にはいつ着いてもいいと言うことになります。で、「最終バス」である以上、このバスはその運転手にとって最後の業務。一刻でも早く家に帰りたい運転手たちは客扱いのバスということを忘れてそりゃもうものすごい運転をするのでした。


以上のような理由で最終バスはもう最悪です。ダブリンに不慣れな方は、この最終バスをシティセンター以外で捕まえようとは思わない方が得策です。ただ、一度乗ってしまえば、最終バスでの所要時間は他よりもはるかに短いという利点があります。ビールを飲みすぎてトイレに行きたい時なんかには有利です。ただし車酔いする可能性がありますが…。




日記才人の投票ボタンです
なんじゃこりゃ?




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ