なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
| 2002年04月19日(金) |
アイルランド3流国説はさらに別の角度から証明される...(昨日の続き) |
さて、2時間近く寒い中来ないバスを待たされてついに私がキレたというのが昨日のお話でしたが、今日はその後日談です。後日談というか今日の話なんだけどね。あ、今日の日記にはあまり不適当な発言はないはずです。
朝、家からいつもの時間のダブリンバスに乗り、町へ。少し早く着いたので、終点から数個手前のバス停で降りて歩くことに。「ああ、いい天気だねえ」などと思って歩いていると、交差点で私の視界に飛び込んできたのは、腐れAlan Martin Coaches社の白いバス。良く見ると、昨日の無反省逆ギレ運転手。「ぐえ、朝のすがすがしい気分が…」と思う。
で、バスの発車予定時刻ちょうどに発着場所に来ると、当たり前だが、バスはまだ来ていない。「どうせあと30分は来ないべえ」と踏んで、隣の店に入る。その時点で定刻の5分遅れ。で、レジに並んでいるとガラスの向こうに腐れAlan Martin Coaches社のバスが。
店から出ると、昨日最初にキレたアイリッシュはバスが到着したことに気がついていない。私がバスが来ていることを告げると彼は…
「一体全体何が起こったんだ?」
…バスが定刻に近い時間に着くことが大きな驚きとなることが情けない。
で、バスに乗ると、運転席にいたのは
「お前の顔など見たくない」と私が昨日言った昨日の運転手。あのー、「今日は来ない」はずじゃあなかったですか?
私も根に持つ性格なのか(自分ではそうは思わないけどさ)、「おはよう」という代わりに、思いっきり冷たい視線で運転手をにらんでバスに乗り込む。
その後ろを例のアイリッシュが続いて乗ったわけだが、彼と逆ギレ無反省運転手が何やら言葉を交わしている。バスの後ろの方に乗ってしまった私には何を言っているのか聞こえない。
1分程度の短いやり取りのあと彼は
"Bustard!"
とぷりぷりしながらこっちにやってきた。
私がどうしたのか聞くと、彼は運転手から
「キミがここ数週間、うちの会社に難癖をつけ続けている男なんだって?」
と言われたんだそうな。ちなみにうまく訳せなかったので原語も書いとくと、「難癖」はなんと「abuse」という言葉を使っているのだ。
そう、この腐れAlan Martin Coaches社にとって、「バスが来ない」という当たり前の苦情はただ単に「難癖」「言いがかり」に過ぎないのだ。例えバス毎日1時間近く遅れても、それは運行に無理があるわけでも、企業の姿勢が悪いわけでもない。ま、こんな仕事を日本でやってたらたぶん3ヶ月で潰れるだろうけど、アイルランドではちゃんとやっていけるようです。…もういい、書くだけ空しくなってきた。
で、まあ、彼の「難癖」のおかげか、私が運転手に怒鳴ったおかげか(間違いなく前者)帰りのバスも定刻通りに来ました。ところが、次の事件は町から家に向かうダブリンバスの中で起きました。この話、続く…。
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| 2002年04月18日(木) |
本気でキレる。バスの運転手とケンカをする。アイルランドは腐れ3流国だと改めて確認する。 |
久しぶりにキレました。実はその関係で昨日は日記の更新をお休みしてしまったのです。まあ、聞いてくださいよ。ただ、本日、いつも自分に科している「自制」を解いて書きますので、不愉快に思われる表現もあるかと思います。もしそのような表現を見たくないという方は、今日の日記はどうかお読みにならないでくださいませ。
私が本気で怒っている相手は、例の腐れバス会社Alan Martin Coaches社です。ご存知のないかたのために書くと、この会社、結構ダブリン市内で見かけるバス会社。ダブリンバスと違い完全民営。
で、私の会社、アイルランドがバブルの最後のあがきで作ったビジネスパーク。東京ドームがたぶん10個くらい余裕で入るような広大な敷地にがらんどうなビルが並ぶ陸の孤島。最寄りのダブリンバスのバス停まで徒歩で20分以上かかるというとんでもない立地のため、この朝夕3便づつしかない、くされAlan Martin Coachesの腐れバスを利用する羽目になる。まあ、ここまでが話の前提。
で、いつもまともに運行した試しのないこの腐れAlan Martin Coaches社だが、今週になりさらに状況がひどくなった。月曜日以降、8時15分に出るべきはずのバスが、なぜか9時まで来ないのだ。ダブリンは4月とはいえ未だに「最低気温1度」(ラジオの天気予報で確認)の世界。本気で寒い中、ぼーっと外で1時間も待つ。これだけで十分キレるに値すると思う。
で、これが4日続いたのだ。しかも昨日は激しい雨が一日降り続いており、そんな冷たい雨の降る中1時間もバスを待たされた日には、日記など書く気などなくなるのもお分かりいただけるかと。
で、昨日の時点で本気でキレていたのに、今日もバスはやはり9時まで来なかった。私は遅れてきたバスの運転手に、
"Hey! What the hell is going on? I'm sick and tired for waiting this bloody bus every morning"
(言った言葉脚色なしにそのまんまです)と吠える。が、返事はなし。この時点で私はかなりキレる。
で、こともあろうに夕方5時半の帰りのバスまで来ない。同僚がバス会社に電話をかけるが、
「車庫を定刻通りに出た。もうすぐ着く」
の一点張り。電話の向こうのアホアイリッシュの姉ちゃんは状況も分からず口から出任せを言っているのは火を見るより明らか。で、「もうすぐ着く」はずのバスが着いたのは、6時15分。やはり45分遅れ。
アイリッシュの同僚は私以上にキレており、バスにいの一番に乗り込むや、運転手に詰め寄る。運転手はこともあろうに、朝と同じ運転手。で、この運転手、45分の長きにわたり遅れたことを詫びるどころか、同僚の言っていることをハナから相手にしていない模様。運転席のとなりに同僚に目を合わせずに、後ろにいる私たちに、バスに乗るよう手招きする。
この瞬間私はキレた。思いっきり大声で
「お前、人の話くらい聞けよ!ここにいるみんな頭に来てんだよ。なんで時間が守れないんだよ。ふざけんなよ」
これに対し、頭の悪そうなアイリッシュも負けてはいない。詫びるどころか私に向かい、
「お前にこれを見せてやるよ」
といいつつ取り出した紙切れ。良く見ると運行予定表。それによると午後4時にダブリン港を出ることになっている。確かに、渋滞がなければ、ダブリン港からここまで30分かからないだろう。で、運転手は勝ち誇った顔で、
「4時にダブリン港を出ているんだよ。わかった?」
この逆ギレの態度は私の怒りに火に油を注いだだけ。さらに大声で、
「んなこと知ったことか!(I don't give a f**k!)お前のせいで今日だけで2時間無駄にしてんだよ。なんでくそ寒い中2時間も無駄にしなきゃいけないんだよ?」
運転手は
「明日は来ねえよ(自分の担当ではないと言いたいらしい)」
売り言葉に買い言葉。
「お前の顔などこっちも見たくねえよ」
実は書きながら怒りを新たにしております。考えてみたら、公営ではない民営のサービスがこのレベルで良いわけがない。毎回1時間遅れるなど言語道断もいいところだが、それに対し、謝罪の言葉一つなく、電話で苦情を言っても暖簾に腕押し糠に釘馬耳東風にかえるの面にしょんべん。まったく意に介さないばかりか口からでまかせを言うだけ。
このつける薬のないばか会社は思えばアイルランドの典型的な会社。いい加減で無責任でやる気がない。このバブルのおかげで小金を持ち、その小金のおかげで自分は世界に冠たる先進国だと思い込んでいる井の中の蛙の連中。この腐れ3流国、EUがなかったらおまえら未だに貧困に喘いでいるんだよ!自分たちで立派になったとか思い込んでいるんじゃねえよ。そもそも立派なんかじゃねえんだよ。立派ならなんで乗ったバスの窓にガラスがなくてプラスチックで塞いでいるんだよ?
私は現在本気でアイルランドが没落することを期待しております。まあ、今はかなり感情的になっていますから、明日になるとどうなるかは分かりませんが、とりあえず、アイルランドは腐れ3流国です。留学はさておき、こんな国で仕事など見つけようなど考えない方が身のためです。
PS 明日の朝のバスが遅れた日には、私は本気で運転手を殴ります。
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| 2002年04月16日(火) |
反則技2連発。ちょっと反省しきりな日記 |
会社の別部門のちょっとしたお偉いさんに、30代半ばのドイツ人の女性がいます。少し前まで、私たちのトレーニングコースの一部を担当して、専門分野について講義をされていました。金髪でやせぎすで眼鏡をかけた女性、私はどうしても気になるのです。年上もストライクゾーンであるとかそういう話ではございません。まったく別の意味で、私の注目を浴びるのです。その理由。
背が高い。
彼女の身長、たぶん190センチはあると思います。下手をすると私より頭一つ大きい感じです。で、彼女、トレーニングの時間、とにかくのそのそとトレーニングルームを歩き回るのです。
うぜえよ!集中できねえよ!歩き回らないでくれ!
と何度叫びたかったことか。
で、彼女(むろん理由あって)オフィス内を歩き回るのですが、これがまた私の集中力を削ぐのです。おたかさん(社民党党首)の言葉を借りれば、「山が動いている」のです(それを言うなら「山は動いた」いちおう自分で突っ込んどきます)。まあ、背が高いことはうらやましいことです。あまり人の肉体的特徴にあれこれいうのは反則だと思います。が、これだけは言わせてくれ。「そんだけ背が高いんだからハイヒールを履くのはやめてくれ」
さてさて。人の肉体的特徴をあれこれ言うという反則を犯しつつ、さらに私は反則を犯します(今日はそれだけネタがないのねん)。韓国でヒコーキが墜落しました。そう、反則その2は時事ネタ。私が時事ネタを書きたがらないのは、他のみんなが書いているからに他ならないのです。しかも、私のごたくなんか誰も聞きたくないことは明らかでして。
で、この事故、大規模災害の報道のセオリー通り情報が錯綜しております。で、今日の時点で気になったことは今の報道が以下のように収斂されつつあること。
「機長はなぜか離陸直前に変わった。で、代わった機長は釜山の空港に詳しくなかった。特に旋回をしたことがなかった。で、天気が悪かったので何を血迷ったか山に突っ込んだ」
ちょっと待てと言いたい。私だってヒコーキは操縦したことないし(当たり前だって)ただのシロートだけど、シロートなりに言わせてもらいたい。それくらいで墜落していいのか?
今のヒコーキにはGPWS(だっけ?対地警報装置)がついてます。たぶん墜落したB767にもついていたと思います。なんでそれが作動しなかったの?しかも、ヒコーキはパイロットが何か間違っても、それだけでは墜落したりしないように何重の安全装置がついているのです。なぜそれが作動しなかったのか?こうやって考えると、単に「機長がアホだった」では片付かないと思うのですが。
もう一つ注目すべきは、乗客のひとりがおそらく墜落前に「ヒコーキが落ちる!」とケータイで連絡しているという報道。これが本当なら、乗客にも分かる何らかのトラブルがあったわけで。この点にも注目です。
はい、シロートの評論家気取りほど見苦しいものはないのでこのへんで。
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来ました!ブリティッシュミッドランドから小切手が。だいぶ前の日記で書いた通り(←探し出してリンクを貼る気はないらしい)、私はクリスマスのそれはもうトホホな体験をComplain Letterとして書いたのですが、すぐに先方から返事が来て、「次の使用済みチケットを送ってくれたら、50英ポンド(8000円くらいかな)を送ります」…という返事が来た。
で、イースターの時のチケットを送ったら、ちゃんとすぐに(1週間くらいで)小切手を送ってきました。はっきり言って関心いたしました。1月の初めの日記で書いてあるとおり、別に私はそんなに怒ってなかったです。ホテルを手配してくれたり出来る限りのことをしてくれて、しかもキチンと謝罪の手紙をすぐに送ってきてくれ、さらに約束の小切手もすぐに送って来た。私はブリティッシュミッドランドのファンになりました。
…というわけで、次にドイツに行く時も、少しくらい高くてもブリティッシュミッドランドを使います。そう、クレームの対応次第では、怒ったお客は固定客になるのです。まあ、そういう側面を利用して、チキンナゲットで1万円をもらうとんでもない輩も出てくるわけですが。
ただ心配ごと、この小切手、ちゃんと換金できるんだろうか? 何せ、英ポンド…外国通貨。ふつうなら問題にならないだろうけど、私の銀行はご存知くされBank of Ireland。まあ、なるようになるさね。
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| 2002年04月14日(日) |
6時30分に毎朝起きる私はきっと偉いのだ…というお話 |
4/1に「婚約しました」とついた大ウソ。未だに「すごい信憑性がある文章で信じてしまいました」とか「あれはSnigelの願望でしょう?」とか「実は、あれ、一部は本当の話なんでしょう」とまで言われてしまいます。繰り返しますが、あれはまるっきりのウソです。
ちなみに
Mausiはやはり女性だと思ったのは、私たちの生活の舞台がどこになるかも決まる前から、「ウェディングドレスは…」とウェディングドレスの話を始めます。なんでもHanoverの目抜き通りで見つけたウェディングドレスがすごい素敵だったそうな。
というくだり。これも当然完全にウソですが、実は会社で私のお気に入りのクリスティーン(仮名)とドイツに行く直前にそんな話をしていたのです。クリスティーンは22歳にして来年結婚するんだそうな。で、ウェディングドレスの制作に取り掛かったとか。はい。つまりよそ様の話を勝手に使わせて頂いた訳です。
で、さらに書くと、自慢ですが、私、Mausiのご両親にわりかし気に入られています(希望的観測も含む)。この騒動(って自分が引き起こしたんだけどさ)のおかげですっかり書き忘れていましたが、4/1は私にとって特別な日です。誕生日なんですよ。27になりました。ため息また一つですが、で、この日、私は完全に居候という立場にも拘らず、Mausiのご両親は私に結構高価な誕生日プレゼントをくれました。まったく期待していなかっただけに嬉しかったです。自分でもなぜ気難しいドイツ人に気に入られているのかはまったく分からないですが、うまく行っているということはいいことだ。
しつこいですが、私にその予定はございませんのであしからず。
ところで私のお気に入りフランス人のクリスティーン。この人どうも朝弱いらしい。「道が混んでいたから」と15分から30分程度毎日遅刻する。…つまりもっと15-30分早く出なきゃいけないわけだがそれができないらしい。
私は朝おきれなくて遅刻したとかいうことはあまりないから、まあ朝については強くもなく弱くもなくと言ったところか。が、ひでかすの大学時代の同級生には朝に本気で弱い生徒がいたそうな。とにかく朝一番の1限の授業に出て来れない。単位自体にも黄信号が灯り、心優しきクラスメートは彼に朝電話するものの、彼は電話に出ない。
そんなある日、ひでかすは、彼の家で徹マン(徹夜で麻雀…って解説するまでもないか)したらしい。で、朝起きれない彼は途中でダウン。で、その日の朝、ひでかすは信じられないものを見た。
ぐうぐう眠る彼の家にかかる電話。そう、彼の単位を心配する友人からの心優しきモーニングコール。で、ひでかすは彼が目覚めるかどうかを見守った。すると彼、一生懸命無意識に電話を取ろうとしている。…が、実際にはティッシュの箱からティッシュを取り出し続けていたらしい。
…いるんですね。こういう人が。
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