なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
| 2002年05月20日(月) |
目抜き通りO'Connell Streetからも分かる。アイリッシュのいい加減さ。 |
唐突ですが、5/31(金曜日)第3回オフ会をやります。前回参加された方はもとより、参加されなかった方もぜひご参加を。詳しくは突貫工事の臨時ページをご覧くださいませ。
で、アイリッシュのいい加減さはこの日記でそれこそ何度となく指摘し続けておりますが、今日もアイリッシュのいい加減さを再発見してしまったので、証拠写真付きで紹介します。
ダブリンには未だに地下鉄がありません。いちおう計画があり、2015年には1号線を開通させたいなどと言っておりますが、いったいどうなることやら。まあ地面にトンネルを掘る地下鉄は素人考えにも建設費がかさみます。そこでダブリンではただいまLuasという路面電車の工事が進んでいます。数年後の開通を目指しているのが、Abbey Street(町)=Tallight線。で、この始点となるCity CentreのAbbey Streetは工事のために今まで両側通行だったのが、一方通行になった。要するに、一方通行にして道路の片側づつ線路を敷こうという考えらしい。
で、今までLower Abbey Streetにあったタクシー乗り場。対面通行が一方通行になってしまったので、このタクシー乗り場は移動を余儀なくされた。で、移動したのが、Lower O'Connell Street。具体的には、O'Connell Bridgeの100メートルくらい手前。ここの3車線ある道の一番右側、つまり中央分離帯側をタクシー乗り場にしたのが先週のお話。
だいたい中央分離帯に面したタクシー乗り場というのが間違っていると思うのは私だけだろうか?日本に例え1ヵ所でも右側からタクシーに乗るというふざけたタクシー乗り場はあるだろうか。ない…よね?
のみならず、アイルランドでいちばん忙しい交差点O'Connel Bridgeの脇なんかにタクシー乗り場を作ったら邪魔だというのは素人目にもよく分かる。本当にアイリッシュのやることはばかだなあ…と思いつつ新しく引かれた「タクシー乗り場」の枠を見ていた。
ここまでが先週のお話。ところがその翌日私は信じられないことに気がついた。

見えますか?わざわざ引いた白線をわずか一日で消してしまったのです。言われてみると矢印と枠を消した跡があるでしょ?
で、タクシー乗り場はどうなったと思いきや

なんとAbbey Streetよりも50メートルほどGPO(中央郵便局)に新しく線をひいている。
仮説1:業者が間違った説
業者がAbbey StreetよりO’Connell Bridge側に間違って線を引いてしまった。
仮説2:ダブリン市が線を引いた後で場所が悪いことに気がついた説
タクシードライバーか誰かから苦情が出て急遽場所をずらした。
私は多分仮説1だと思うのですが、どうでしょ?アイリッシュなら
「間違えちゃった。えへっ」
と言いかねないと思うのですが。
ちなみに写真は撮らなかったけど、GPOの前も訳の分からんいらん工事を繰り返してます。どこぞの国では3月頃になると「年度末工事」とかいってあちこち掘り返しているようですが、アイルランドもやっていることはあまり変わらないような気がします。
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| 2002年05月18日(土) |
放火?!?!放火に対する国民の受容性の日愛比較 |

アイルランドでは、例えば家の改修工事だとか、庭で木を切っただとか、とにかく大きなゴミが出る場合、上の写真のような大きなコンテナを使います。で、このコンテナは専門の業者のトラックにクレーンでそのまま積まれ、(たぶん)産業廃棄物処理場のようなところに運ばれ処分されます。
これが今日の話の前提です。ちなみに上の写真は通り掛かりにちょうどいいあんばいにこのコンテナを見つけただけで、今日の話のネタになる家とは直接関係ございません。
で、話は本題に入ります。私の友人のAさん(日本人)宅、ただいま浴室の改修工事の真っ只中です。というわけで、ちょうど上の写真と同じように、前庭の駐車スペースに上と同じようなコンテナを同じような感じにおいていたそうな。で、ゴミもちょうど同じようなあんばいでたまっていたそうな。
で、ある日。彼女が眠ってしばらくして、彼女はなにやらただならぬ雰囲気を感じて目が覚める。時計を見ると、ちょうど日付が変わった頃。で、彼女がカーテンの隙間から外を見ると、そこには青い光が。その青い光のもとは
消防車の青色灯(注:アイルランドのパトカーや消防車の天井の回転灯は青です)
よく見ると、
ひええええええコンテナが燃え上がっているうううううう!
慌てて彼女は家の住人を起こしてまわります。
火事だーーーーーーーーーーーーー!
で、家の前のコンテナが燃えているにも拘らず、消防士は家の家人を起こそうともしません。彼女たちが玄関を開けるとまさに消火作業の真っ只中。1台の消防車に8人者消防士が乗っており、彼らが火を消してます。
火はすぐに消えました。で、鎮火すると消防士は彼女たちに何か言うわけでもなく黙って帰ってしまったそうな。
言うまでもなく原因は放火です。コンテナの中身は全焼。一歩間違えば家の外壁くらい焦げていたのではないかという状況。で、彼女、放火という一大事はすぐに大家に知らせるべきと思い、夜中にも拘らず大家に電話します。
大家:「家は大丈夫なんでしょ?ならいいじゃん。ははは、ゴミを捨てる手間が省けたよ。まだゴミがあるなら入れていいよ」
…何とまあ、放火というとんでもない事態にこの大家は動じません。
で、彼女、翌日アイルランド人の友人(女性)にこの話をしたそうな。
友人:「放火?ねえねえそれより、消防士の制服見るとむらむらっとこない?」
…どうやらこの国では放火は驚くには値しないようです。以前の掲示板の投稿にあった言葉を借りると「あたしゃ放火に驚かないあんたに驚いたよ」
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| 2002年05月17日(金) |
遅れたのは渋滞のせいで俺のせいじゃあない! |
昨日の日記、あからさまにいい加減ですね。なんとなく想像がつくかと思いますが完全にお疲れで、もう書いてる途中で投げ出しかけてました。何とか意地で最後まで書いたのですが、最後の方はまさに小学生の作文同様いい加減。どうもすいませんでした。
ところで今日は、アイルランドの総選挙の日です。ただねえ、天気がど最悪なんですよ。たぶん投票率は低いのではないかと思います。どこかの国と同様、どう転んでも大局に影響はないようです。
で、今日は大ネタを仕入れてきてたんです。が、困ったことには、帰りにとっても頭に来ることがあって、ネタを挿しかえせざるをえなくなったのです。というわけで、明日は大ネタが待ってますので例え今日の日記がつまらなくても見放さないでくださいね。
で。今日のネタは、「もういいよ」という声が聞こえてきそうですが、再びバスネタです。この日記に何度登場したかわからないくされAlan Martin Coaches社に再び登場願います。信じてください。このネタはもうすでに何回も書いているのであまり書きたくないのです。が、この会社、どこかの私鉄のキャッチフレーズ同様「今日もひとつ新しいこと」を提供してくれる会社でして。某私鉄とこのくされAlan Martin Coaches社の違いは、このくされAlan Martin Coaches社は良くないネタを提供してくれることなのですが。
ここ数日。いつも時刻を守らないくされAlan Martin Coaches社は輪をかけて時刻を守らなくなった。しかも、反則技を使うようになった。私がいつも乗るバス停から、8時発の某ビジネスパーク行き、そして、8時15分発の私の勤めるビジネスパーク行きとくされAlan Martin coaches社は2台のバスを運行している。で、反則技とは、そう、この2台のバスを一まとめにして運行してしまおうという。
ちなみに、通常どちらのバスも35席程度ある座席はすべて埋まります。つまり逆に言えば、ちょうどいいあんばいに人が乗っている2台のバスを無理矢理1台にまとめると、とってもすごいことになるわけでして。すしずめ。
で、困ったことにはこのバス、古くないのにメンテが悪いので、ものすごいガタピシ音がします。のみならず、アイルランドの道はとっても凹凸が多く、サスペンションはゴムの板のようなものなので、例え座っていてもむち打ち症になりそうなくらいゆれます。そんなひどい状況なのに運転手は飛ばすし急ブレーキはかけるし…。
で、まあ、これだけならいつもの話なので日記のネタにはならなかったわけです。帰りにとっても頭に来る事件…とはいっても前回の日記に書いた話とほぼ同じなのですが…が起こったのです。
始めにも書いた通り、今日の天気は最悪です。雨が結構激しく降ってます。で、バスの発車予定時刻の5時30分にバス停に行ってみると、案の定バスは来ていません。驚くには値しません。何せ、おとといは50分遅れたし。
がおとといと今日の違いは天気。晴れてぽかぽか陽気なら少しくらいなら待ちますが今日は雨。同じ10分でも私たちのイライラ度は完全に異なります。というわけで、何人かはケータイでバス会社に問い合わせ(「いつ来るの?」と聞く)をしています。
で定刻から遅れること25分。やってきましたAMCガタピシ号。おおーっと、男数人がバスに駆け寄っていきます。怒っています。怒っています。運転手に文句を言ってます。何を言っているかはここからは聞こえませんが、いかりのオーラはこの距離からでも伝わってきます。そのあと、同僚のアイリッシュの女性がさらに続きます。これはまさに般若の形相。彼女は先日くされAlan Martin Coaches社にComplain letterを出したそうですが、言うまでもなくなしのつぶて。その分の怒りもあるのでしょうか。すごいです。何を言っているか聞こえないのが残念。
で、私はあとの方に乗車。乗車が完了し、全員が座席に就いたところで運転手、運転席から身を乗り出し何かを言うようです。謝罪でしょうか。
運転手:「あんたらねえ、たかが20分(注: 正しくは25分です)遅れたくらいで、会社に4回も電話するの止めてくれる?そのたびに俺のケータイが鳴って迷惑なんだよ。俺はついそこまで来てたの。だけど渋滞が激しかったの。渋滞。俺のせいじゃないの」
運転手。謝罪どころか逆切れです。これは完全に取るべき手段を間違えました。この逆切れはわれわれ乗客の怒りに完全に火に油を注ぎます。おおーっと、日ごろはおとなしい、私のチームリーダーの女性が立ち上がったー!
私のチームリーダー:「あなたねえ、私たちはこの雨の中ずっと待ってたのよ。おとといは1時間近く遅れるし」
ああ、返すがえすも残念。彼女母国語は英語ではないので、言いたいことの1/10も言えてないことが伝わってきます。歯がゆさが伝わってきます。
運転手:「だからー、渋滞なんだってば。渋滞。昨日はちゃんと定刻通りに来たでしょう。これは渋滞なの」
そう、運転手の言い分はきわめて単純。「渋滞しているのは私のせいじゃあない」
…そういう問題じゃないんだよね。私の仕事の中でもお客様と約束することは良くある。で、何らかの理由でその約束が守れなかったら、例えそれが私あるいは会社のせいではなくてもお客様には関係がない。約束を守れなかったのは事実なのだから。そういう発想が完全に欠如してる。
そんなごたくはともかく、バスの中はまさに収拾がつかない状態になってます。5人くらいが運転手に食って掛かってます。とにかく運転手は「俺のせいじゃあない」の1点張り。こういうのを小田原評定、英語ではinconclusiveといいます。私は混ざるだけ無駄なので黙っていましたが、ついと最後の最後、バスが静まった時にひとこと
「結局あんた、カスタマーサービスという言葉を知らないのね」
と言ってしまいました。結局そういうことなんでしょ。
というわけで、数週間前の日記と同じような内容になってしまいました。明日のネタの予告をしておきます。
「アイルランドでは日本の常識はやはり通用しない」
というお話です。では。
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| 2002年05月16日(木) |
2泊2日イギリス旅行(後編) |
昨日とおとといの日記の続きです。とりあえずそちらからお読みくださいませ。
で、ぐでんぐでんに酔っ払い、マーク&Kさん宅に着。で、ぼーっとテレビを見ているとBBCで
「National IQ test」とかいう番組が始まる。これがまたとんでもない番組で、なんと2時間の番組で視聴者のIQを調べようというもの。希望すれば、インターネットでこのテストにも参加出来るというもの。
驚愕の事実発覚。
私のIQはとっても低かった。
そりゃあぐでんぐでんに酔ってました。なんだか思考力がなかったのは認めます。でも自分のIQがここまで低いとは知りませんでいた。ショックです。他方マークちゃんのIQはトップクラス。
で、翌日。ばか犬Taroも連れて近所の公園に散歩に行き、午後2時の列車でHolyheadへ。帰りのフェリーは高速船だったので小さく。
…というわけで見事に落ちはありません。すいません。
で、ネット恋愛の達人、うちのチェコ人の続報です。
月曜日、私が家に帰ってくると、彼はすでに帰宅しており。私は「どうだった?」と聞く。すると彼は
「わからん」
とひとこと。なんでも恋人になったわけでもなく、かといって無関係というわけでもなく。まさに玉虫色の結果になったそうな。
…すんません。今日は非常に疲れていてこれ以上書く気になれません。明日はちゃんと書きますので勘弁してくださいませ。
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| 2002年05月15日(水) |
2泊2日イギリス旅行(中編)<巨乳ネタ> |
昨日の続きです。ゆえに昨日の日記をお読みでない方はそちらからどぞ。
で、3時間近く眠り午前11時ごろのそのそ起きてきて、そのまま今回の訪問の目的を果たすべく、バスに乗りビアフェスティバルの会場へ。
バスに揺られること15分。着いたのは狂牛病の難を逃れた牛さんたちが静かに草をはむ草原の中の特設会場。特設のテントの中に入ると、壁に沿ってビールの樽がずらーっと並んでいる。その数およそ100種類。確かにこんな多くの種類のビールを私は見たことがない。
基本的なシステムはパイントグラスを1.5ポンドで買い、ビール券6枚セットを5ポンドで買う。で、 ビール券一枚が半パイント(1パイントはビールの大瓶よりやや少ないくらい)。
でチケットを買った時にもらったパンフレット。各ビールについて説明してある。
Aroma of pale/crystal malt, fruit and floral hop, with similar, bigger taste. Good dry bitterness, with a finish less sweet and more dry. Amber-coloured, it is light, hoppy, dry and refreshing.
意味がわからんという方、ご安心くださいませ。私にもまったく分かりません。こんな説明がうだうだ100個も並んでいると、当然読む気なんかしなくなるわけでして。
まさに適当に適当なビールを頼む。
まずい。
味覚音痴の私には上のような講釈をタレるような知識と語彙はない。がこれだけは自信を持って言える。このビールはまずい。
で、100種類のビールをよくよく見てみると、ほとんどすべてがいわゆる地ビール。イギリス各地で作られているエールを中心にした地ビール。
せっかく来たんだからと、別の地ビールを注文。
まずい。確実にまずい。
イギリスに行ったことのある方はご存知でしょうが、なぜかイギリスの人間は特にエールを室温で飲みたがる傾向があるようで。イギリスのパブでビールを頼むとかなりの数のビールが冷たくない。私の感覚で言うと生ぬるい。イギリス党の人には申し訳ないけど、私は冷たくないビールは頂けないと思う。やはり一番うまいビールはぎんぎんに冷えたラガーではないだろうか。とか言いつつこの日記を書きながら今飲んでいるのはあまり冷えていないドイツのWeissbierなんだけどさ。
で、そのまずいビールを片手に会場を見まわすと、ここには真のビール党が集っているらしいことは一目で分かった。どうやって?会場に来ている人のビールっ腹。カメラを持っていなかったのが悔やまれるくらいのそりゃあもう驚愕と以外形容のしようのないご立派なお腹をお持ちの中年男性がうじゃうじゃ。下衆な話で恐縮ですが、あの人たち、用を足す時にたぶん…というか絶対自分の器官が見えていないと思う。
ここまで書いててふと思い出したこと。ひでかすから聞いた話。ひでかすの同僚がどこだかビーチに行ったんだそな。で、そこにはトップレスの女性も多数。はいはいはい。トップレスの女性と聞いて熱くなっている男性諸氏。一気に冷めるようなオチですから覚悟して読むように。
で、ひでかすの同僚の彼、そのトップレスもいるビーチを歩いていると、ビーチベッドの上に腰掛けてサンオイルを塗るトップレスの巨乳の女性がひとり。だーかーらー、そこの男性の方、興奮するのは早いというか…するだけ損だってば。次の一行を読んだ瞬間興奮が冷めると思うけど…その巨乳の女性は推定50代前半。
この女性、そりゃもう某写真家ならずとも爆乳と形容したくなるような巨乳の持ち主。が体のほかのパーツも全体に巨大な方でして。それを引き算に入れても彼女は巨乳。年齢的なこともあってか垂れてしまっている。
で、彼女がふとももにサンオイルを塗ろうとした瞬間、ひでかすの同僚の彼の口は驚きのあまりあごが地面についてしまうのでした。
ふとももにサンオイルを塗ろうとした彼女、自分の巨乳が邪魔になるらしく、「よっこいしょ」と自分のおっぱいを持ち上げて脇に押しのけてサンオイルを塗りはじめた。そう、彼女は自分の巨乳が邪魔でふとももに手が届かないのでした。
はい、一瞬でもトップレスだの巨乳だの聞いて興奮した男性諸氏、申し訳ありませんでした。あれ?何の話をしていたんだっけ。あ、そうだビアフェスティバルだ。
で、ビアフェスティバルではゲームもやっており、私もいろいろなゲームに参加。Tシャツにビアタオルにキーホルダーにといろいろな景品を戦利品としてもらってくる。いくら使ったかは聞かないように。
私は結局、イギリスのビアフェスティバルに行ったくせに、ベルギーのビールを堪能。ちゃんぽんに飲んだせいで酔っ払う。
予定では前編後編の予定でしたが、話が長くなったので今日のを中編として後編に続く。
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