なべて世はこともなし
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2003年01月17日(金) ♪ダダダダダイエット...一月で6キロ。同時進行日記(4)

はい。そこの通行人のお兄さん。はいそこの常連さんのお昼のお嬢さん。よーく聞いてください。いい、一回しか言わないよ。












(このホムペ始まって以来初です。こういう無意味な空間を作るフォント遊びは。あんま好きじゃないんですよね。というわけで今回だけということで)











実は



















6キロ痩せました。








目標達成です!








はい、フォント遊びはここまでにしましていつもの状態に戻します。


自分でも信じられないのですが、苦節2週間半、本日1/17。目標を達成致しました。


半月ちょっとで6キロです。今日だけは自慢させてください。すごいでしょ?こんだけ苦労してるんだから嘘でもすごいと言ってくれ!


今上の行で「こんだけ苦労してる」と書きましたがこれ、実はウソです。確かに最初の数日間は大変でしたがあとは別に食べなくても平気。むしろ体重が減り始めたので、減るのを見てるのが楽しくなった。実は1/2から朝夕二回体重を測っているのですが、これを見ると体重がつぶさに減っていくのが見えて楽しい。


そう、ダイエットは要はやる気なのです。


だーかーらー、今日くらいは自慢させてよ。


で、こうなると人間には欲が出てきます。今ここでやめるとリバウンドしそうだし、自分の理想の体重よりまだ4キロほど重いので、このダイエット1/31まできっかし続けます。で、1/1に書いた「年間の目標8キロ」まで何とか漕ぎ着けたいと思っています。


掲示板・メールで助言をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。



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2003年01月16日(木) 昇給?それとも実質減給?恐怖のインフレ王国アイルランド

本日、会社内は蜂の巣をつついたような大騒ぎでした。…と言っても火事でも事故でもなんでもなかったのですが。


問題は、総マネージャーから来た一通の手紙。私を含めたヒラ社員全員にいっせいに配られた。


Snigel様

ここに、あなたの年収がXユーロに昇給することを通知します。これは5.16%の昇給です。この昇給はあなた個人の昨年の働きぶりを反映しています。

会社を代表し、ここに私はあなたの今日までの働きに感謝し、2003年もXX社とともに成長してゆくことを期待しています。

マネージャー



そうなのよ。「昇給の通知」がいっせいに配られたのだ。で、「個人の給与は他の社員に暴露してはならない」というのが契約書の中に明記されてますがそんなことはどこ吹く風。みんな口には出さないものの社内メールであーだこーだとやり取りを始めました。


もう、そのほとんどすべては失望・絶望・文句のオンパレード。


例の9・11のあと、グループの親会社は減収減益で去年は株価が思いっきり下がった…とかいう状況の中、私は昇給があったこと自体に感謝しているのだが…


「なんでこれくらいしか昇給しないのよ!」
「俺は去年頑張って仕事をしたのにこれは何だ!」



…という強烈な文句の前に私は自分の意見を誰にも言うことができず。ましてや、「おまえらジョークメールばっかり送り、ネットサーフィンばかりやってんじゃねえか」とは自分もそうなのでとても言えず。


まあ彼(女)の言っていることもある意味理にかなっているのです。アイルランドの公式のインフレ率は3%以下ですが、私たちが日ごろの生活から感じるインフレ率はとても3%なんかじゃありません。


例えばバスの運賃。うちから町まで2001年末で1.08ユーロ(アイリッシュプントより換算)これが現在1.2ユーロ。10%の値上げ。缶コーラ。同じく2001年末でたいがいの店では70セント(同じくアイリッシュプントより換算) これが今では80セント。12.5%の値上げ。Snigel家の家賃。11%の値上げ


こうやって列挙すると、アイルランド政府は何をもって3%のインフレなどとほざいているのだ?くされTesco(スーパーマーケット)も「Forever Cutting Price」とかかっこいいことを言いながら実はすべての商品の値段をじりじり値上げしているし。


ともあれ、消費者の実感としてのアイルランドのインフレ率は10%前後と言っていいと思う。それでいて5%の昇給では実際は減給であると言っても間違いはない。


しかも、みんながみんな横並びで5%したわけではなく、実は5%は最大の昇給幅で、多くのヒラ社員は3%の昇給だったという事実も判明。


うーん。みんなが怒るのもわかるような…。


で、5%昇給したからといって私の生活が楽になるとは思えない。月々の給料に換算するとそりゃあもうスズメの涙以外の何者でもありません。よくは知りませんが、聞いたところでは日本で同じことを同じようにしている人の給料は私のもらっている給料の軽く1.5倍はあるそうな。


ん?


ここまで書いてふっと思いついた。


日本の消費者金融は私に金を貸してくれるのだろうか?


…というわけでとある消費者金融会社(お姉ちゃんが一心不乱に踊るだけのコマーシャルを数年続けているあそこ)のホムペに行って私の情報を入力してみた。…と言っても住所も名前も聞かれなかった。ただ、職種や年収などの簡単な質問が5-6個あっただけ。


結果。





50万円まで貸します。


あれ、私の予定では、「あなたにはお金を貸せません」という審査結果が出て


カナーリ(´・ω・`)ショボーン。


と言う予定だったのに。


というわけで、気になった私は、別の消費者金融のホムペに行ってみた。


結果。




…これは、誰が入力してもこういう結果が出るようになっているに違いない!という結論に達した。


そういえば去年、アイルランドの銀行から「100万貸します」とか言ってきたことがあったなあ。今でも給料が手元に残らず毎月銀行口座が赤字になる生活だからとても返済のメドが立たないので借りませんでしたが(それ以外にも理由はあるのでお暇な方はこちらをお読みください)。


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2003年01月15日(水) 国際電話での超越客

昼下がり。私の電話が鳴る。電話機のディスプレイには


「英語ヘルプライン」


の表示。


まあオフィスの電話だから当然だけど、会社の電話機にはディスプレイが着いていて、内線か、直通の外線か、はたまたヘルプラインでさばき切れなかった電話が転送されてきたかはすぐに分かる。で、この場合は私がいちばん歓迎しないヘルプライン。このヘルプラインの電話がかかってくると私は仕事を中断しなければいけないし、厄介な爆弾を抱え込む可能性も大。特に仕事が忙しい時には電話線をハサミで切りたくなる。…とはいえ出ないわけにはいけないので例によって空元気な声で


私:「XX社でーす」


と答える。


で、たいがいの場合は機械的に


お客:「…ちょっとお伺いしたいんですが…」
私:「お客様番号をいただけますか?」
お客:「12345678です」



12345678とコンピュータに打ち込むと、ぽんとお客さんの個人情報が現れる。


私:「Smithさんですね。はい、どのようなご要件でしょう」


…と会話が流れる。私も慣れたものでほとんど頭は空白のままで会話を進めることができる。


で、ほとんど百回に一回以下の確率だが、お客様番号を打ち込むと日本人の名前が出てきたりする。当然私はその瞬間から日本語に切り替える。当たり前。なんで日本人同士で英語を話さねばならんねん。するとたいがいのお客さんは驚いて


お客:「あれ、日本人の方ですか?」


と言ってくる。そりゃそうだ。この会社、日本では知名度ほぼ0。とても日本人が勤めているとは思えない会社。実際、日本人、というかヨーロッパ人以外の人間は私だけだし。お客さんの電話が私にあたる確率と、同時にお客さんが日本人である確率はかなり低いと思う。


ところが一度…


お客:「なーんだー、やっぱ日本人の方だったんですね。そうじゃないかと思ってたんですよ」


…悪かったな。発音が悪くて。


このお客様には私は愛をこめて…


私:「私もそう思いました」


と言わせていただきました。


まあ実際のところ日本人の英語はわかりやすいですね。なんとなくそうじゃないかなと思う。母国語が同じだから仕方ないといえばそうなのだが。


そうかと思うと、内線が鳴り…


同僚:「Snigel、お願いだから電話に出て。日本人のお客さんなんだけどまるで要領を得なくて」


なんて泣き付かれたこともある。で私が電話に出ると


お客:「私はChan Won Liです」


…中国人やんけ… なんてことも何度かありましたが。なんだか知りませんが、私は「訳のわからん言語担当」になっているようです。


で、私の書きたいことはこれじゃあないのです。電話が鳴り、いつも通りお客様番号を聞き、「どのようなご要件でしょう?」まで話が進んだ。そこでお客さんは…


お客:「あなたの名前は?」


うーん。これ、私が一番嫌うパターン。まず名前を聞かれる。実はこれ、コールセンターに電話をかける時に実は有効なテクだと思います。名前を覚えられていると思うといい加減な対応ができなくなります。まあ、過去日記にも書いた通り、適当なことをほざいて電話の最後に名前を聞かれ、日本人のくせに「クリスティーンでーす」なんて言ったツワモノの女の子のことも私は知ってますが。


私:「Snigelですが…」
お客:「ああ、Snigelさんね。で、XXがOOした件なんだけど、あ…書類を用意してないわ。持ってくるから待ってて」
私:「ああそうですか。じゃあ同時に私もお客様の顧客情報を確認しますね」



…実はこの一言が大きな間違いだった。


1分経過。

2分経過。

3分経過。

4分経過。


相手はずっと無言。私は5分が経過した時点で電話を切る。そりゃそうだ。私だって忙しいんだから5分もボーっとしてられない。


ほどなくして内線が鳴る。


同僚:「今まで話をしていたという人から電話が入ってるよ」
私:「…つないで…」

私:「ええと、どういったお話でしたっけ?」
お客:「あなたが調べものをするからって言ったからずっと待ってたのに突然電話が切れたわ」



…おわかりいただけたでしょうか。実はお互いに「何か調べものをしている」と思ってぼーっと待っていたのです。5分以上も国際電話で。5分もぼーっと待つ私は超越したアホタレと思いましたが、お客もそれに勝らずとも劣らないアホタレだったようです。


PS: 某サイトでこんなホムペが紹介されており、私は会社で笑い死にしそうになりました。まずはこちらをクリックして一通り閲覧した後こちらをクリックすると私と同様笑い転げることになるでしょう。ただし、電話回線の方は重過ぎるので諦めてください。



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2003年01月14日(火) プレゼントにおける三段論法

とある情報筋からのタレコミによると、Mausiは現在、私のためにマフラーを編んでくれているそうです。はいはいはい。そこで「けっ」というあなたの気持ちはよく分かる。私だって、人から手編みのマフラーをもらったことは人生で一度しかない。しかもその一度は私がまだガキンチョの頃。私だって、つい最近までクリスマスやバレンタインが来るたびに「けっ」と言っていたクチだからその気持ちはよく分かる。だから最後まで読んでちょ。


いかんせん、私とタメを張るほど不器用なMausi。さぞかし時間がかかるに違いない。だからこそありがたみも増そうというものですが、でもある意味手編みのマフラーほど恐いプレゼントはないと思う。


だって、こう言ったらどうなりますか?


私:「えへっ、酔っ払って、マフラーパブに置いてきちゃった」


怒られればまだいい方で、彼女、相当落ち込んでしまうと思うんですよね。そしてそれ以上に自分も落ち込む。そうなることは分かっているからあまり使いたくない。でも使わなければ使わないでやはり彼女は「嬉しくないんだ」と落ち込む。…つまりどっちに転んでも難しいプレゼントだと思うのです。


その点、例え手編みでもセーターなら(洗濯して縮むという恐怖がありますが)、少なくともどこか愛人宅で脱いで忘れてきたとかいうフォロー不能な大ボケでもかまさない限りなくすことはなさそうだし、ましてや指輪とかなら「つけっぱなし」になるからなくす恐れもない。


また買ったものなら、言い方は悪いけど手作りに比べてお金で解決できると思う。極端な話、仮にプレゼントでもらったバーバリーのマフラー(一昔前にはやったあれ、今使っている人はいるのだろうか)を無くしたなら、デパートに走れば同じ物を売ってるからごまかすこともできる。でも手作りとなると…。かくいうわけで、私は昔から手作りのプレゼントが苦手です。今まで特に問題にならなかったのは、そういうものをもらう機会が無かったからに他ならないわけですが。


うん、手作りで一番いいのは、クッキーとかチョコレートかもしれない。何せ、その場で「おいしいおいしい」と食べればお互いに満足なわけで。ダイエットの敵ですが。


とまあ自虐ネタはこのくらいにしまして。


日曜日に同僚宅に夕飯に招かれた話はおとといしました。で、友人宅に招かれて手ぶらで行くわけにはいかないので私はイタリアンワインを持参。でも考えてみると妊婦さんが酒をガバガバ飲めるはずはなく。というわけで、「あげる」→「いらん」→「じゃあもらう」というすばらしい三段論法で、ワイン1本ほとんど自分で開けてしまいました(ダイエットへの悪影響はここでは忘れましょう)。


で、自分で持参したワインを自分で飲むかどうかはともかく、どうやら酒を飲みそうだったので私は「飲んだら吐くな。吐くなら飲むな」 …じゃなかった「飲んだら乗るな。飲むなら乗るな」の大原則に従い珍しくバスで町へ行くことにする。前にも書いたけど、あまり感心できた運転をしていない私も飲酒運転に関してだけはまじめに考えています。


で、久しぶりにバスに乗ったわけですが、…うーん、さすがバス。「公共交通機関」と言うだけのことはあります。まさにネタの宝庫。小ネタをゲット。


考えてみると、「自宅」という自分のスペースと「会社」というスペースを自分の車で往復していると、「公共」との接点があからさまに減ります。そういう意味では「乗合」バスはまさに公共との接点。ただ乗るだけでいいネタになります。


自宅近所のバス停。バスの通過時刻に合わせてバス停に行ったところ、バス停には老婦人が待っているだけ。老婦人、私を見るなり


婦人:「寒いわねえ」


この日も風は強く、冷たかった。バスで町に行こうと決めたことを後悔しはじめていた。と言うわけで私も


私:「ほんとだねえ。このままだと今年の7月あたりは恐ろしい寒さになるね」(←Snigel流のジョークのつもりです)


…と答える。この寒いジョークでますます寒くなったという予測が十分に可能なオチは当然使わずに、この会話は進む。


婦人:「今時期、中国もこのくらい寒いの?」

ぴくっ。


私:「あのー、私、中国人じゃないんですけど」


婦人:「あら、ごめんなさい。でも私たちには中国人も日本人も見分けがつかなくて」


で、彼女いわく、なんでも以前自宅に中国人をホームステイさせていたとかで、彼女の話をあれこれと始める。彼女、市内某所のスーパーマーケットで働いているそうな。給料は冗談のように安い。


婦人:「あなたも、レストランかどこかで働いているの?」


ぴくぴくっ。


私:「はあ、しがないサラリーマンをしております」


このご婦人に何の悪意もないんだろうけど、アジア人=中国人=賃金の安い仕事をしているという三段論法が頭の中に染み付いているのがあからさまに分かった。私は別にいつものことなので気にもとめなかったけれど、まあ、これが平均的なアイルランド人が描くアジア人像なんだろうなあと思う。


ま、話しかけてくるだけマシ...という気もしますが。



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2003年01月13日(月) ダブリンバスの秀逸広告ギャラリー

ここ数日特に会社では多忙な日々が続いています。ちゅうわけでちょっと更新する暇がありません。お茶を濁すという意味で、ダブリンバスのちょっと秀逸な広告集をご紹介します。「ナイトリンク」はダブリンの中心から郊外に運行される深夜バス。個人的にはヨッパーとべたべたカップルの巣窟なので好きではありませんが。




うーん、アイリッシュだと妙に実感がこもってますねえ。



当たり前じゃい。



違うものに乗ってしまう...と考えるのは私がアホだからですかねえ...。はい以下自粛です。



個人的にはこれがいちばんだと思うなあ。そういう間違い、この国なら本当に起こりそうだ。

はい、次はすぐ更新します。今日はこの辺で。


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