なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2003年04月05日(土) |
北アイルランド国境の町Newry。そこに殺到するPaddy軍団の目的とは? |
Newryに行ってきました。アイルランドに住んでいる人にとってすらこの地名はあまり有名でないというかマイナーというか。
Newryをご存じないという方のために解説を入れると、この町、ダブリンからベルファストに向けてN1を北上すると、ドロヘダ・ダンドークを抜け北アイルランドに入った最初の町。ダブリンから距離にしておよそ100キロ。時間にして1時間30分程度。まあ、平たく言えばダブリンからいちばん近い外国ということになる(「アイルランドは一つだ!」とかそういいう政治的なコメントはこのさい無視)。
私もひところはいちおう北アイルランドはガイコクだし、万が一のこともあるかもしれないとパスポートをポケットの中に忍ばせて行ってましたが、今じゃ根性図太いです。パスポートなんか冗談にも持っていきません。パスポートがなくて捕まるより、パスポートを不用意に無くす方がよほど恐いです。
そもそもSnigelは何をしに行ったのだ?という方。むろん観光なんかじゃございません。買い物です。
繰り返しますが、Newryはダブリンからいちばん近いガイコクです。ガイコクであるということは通貨が違えばさらには税金なども当然違ってきます。例えばタバコ。北アイルランドの方が50円程度高いです。ガソリン、リッターあたり35円(!!)程度北アイルランドの方が高いです。ご興味のある方のために正確に書くと、ダブリン周辺でのガソリンの価格は現在リッター115円程度。これがNewry周辺だと150円程度。当然北アイルランドの人間は南アイルランド(アイルランド共和国のこと。区別のためにこう書きますね)にガソリンを入れるためだけにやってきます。満タンにした時に1500円も違えば国境を越える価値は確かにあるわな。
その外生鮮食品等は概して同じくらいの値段で、まあ生鮮食品を買いに片道100キロも車を走らせるのはオーストラリアの片田舎に住んでいるというのでもない限りばかげています。
ともあれ、上に書いた通り、北アイルランドの人間が南アイルランドに労を厭わず買い物に来ることはあっても、その逆、つまり南アイルランドの人間が北アイルランドに買い物に行く価値はまずなさそうです。しかし私がNewryから帰ってくると…
 (↑車のトランク内部の写真です)
…このように、車のトランクは買い物で満載になってます。なんでモザイクをかけているかというと、…いえ、大した意味はないんです。一度使ってみたかっただけです。
では同じ画像をモザイク無しでご覧頂きましょう。

そう、ビール。ちなみに靴は私がジムに行くとき用の運動靴ですので気にしないでください。ビールに関してだけ言えば、南アイルランドでは500mlの缶が180円程度なのに対し、北アイルランドでは90円程度と実に南アイルランドの半額程度!(ここでちょっとした罠なのは、北アイルランドでは同じ大きさにみえる缶、実は500mlではなく440mlだったりする…が安いことには違いはない)。
いつも私が行くのはNewryの中心部に程近いショッピングセンターThe Quays。ここの最高にして最大のいい点はSainsbury'sがあるところ。このスーパー、ちょっとお高くとまっているけど、品揃えやサービス等では文句のつけようがない。
で、そこで大量のビール(推定100本以上)を買い込みほくほく顔でダブリンに戻ってきた私。まあこのビール、一月もすれば跡形もなく消え去ることが予想されるけど。真っ直ぐ押せないほどのビールを乗せたトローリー(ショッピングカート)は私だけではなく、あからさまに「南アイルランドから来ました」というPaddy軍団がトローリーにビールを満載してレジに向かいます。さぞかしここでのビールの売り上げはいいんだろうなあ。
ちなみにこのショッピングセンターの売りは「ユーロ歓迎」。つまり、ユーロでの支払いも歓迎されます。トローリーはコインを入れないと動かせないのですが、そのコインも1ポンドか1ユーロか選べます。この点からしてもこのショッピングセンターはかなり南アイルランドからの客を期待していることがうかがえます。なにせダンドークから車で15分程度だもんね。
現在の南アイルランドと北アイルランドの間には国境はあってないようなものです。ところがひところは、国境ではトランクの中を一台一台検査するほどのものものしい厳戒態勢がしかれていたこともあったそうな。現在ではそれは今は昔といった感じで、国境には誰もいませんが。こういう平和なときが続いて欲しいと思います。さもなきゃ安いビールが買えなくなるもん(←それが本音かい!)。
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2003年04月04日(金) |
喫煙者必見。イギリスとブラジルのタバコのパッケージ |
だーいぶ前に、アイリッシュの喫煙者をいじめる陰湿な政府というフォトエッセイをあぷしたのですがご記憶でいらっしゃいますでしょうか。実は最近北アイルランドに行ったのですが、その時に友人が共和国側に比べ100円近く高いイギリスのたばこを買いました。そのパッケージをさっそくあぷする私。
さっそくですが、見てくださいよ。このパッケージ。

うん、確かに、一見(南)アイルランドのパッケージに酷似しているようにみえます。実際酷似しています。というかたぶんアイルランド政府の方がイギリスに追従したというのが本当のところじゃないかと勝手に推察してますが。
じゃあ何が違うねんとお思いの方、ほら、横にアイルランドのタバコを並べると違いが分かります。

ね?警告がさらに大きいでしょ。インスタントカレーの具が大きくなるのはいい事だけど、この警告は大きければ大きいほどいいというもんじゃあないような気もするんですがねえ。
で、そんな折りも折り、ブラジルのタバコ(のパッケージ)を入手。これがまた素晴らしい。

と、前面にはまったく警告が書いてません。なんとなくおおらかな南アメリカ大陸の文化を彷彿とさせるなあ(って、おおらかな文化だとタバコにも寛容になるかどうかというのはつっこみ所ですが)
ところが(そうちゃんとオチがあるのがこの日記です)その裏側には

何と全面広告ならぬ全面警告
はい。私ポルトガル語など解しませんので当然何と書いてあるかなど分かりません。が、おおかた
「ブラジル政府健康省による警告: たばこはを吸うと肺が冒されて息切れの原因になる」
なんて書いてあるんだろうなあ。
なんだかタバコが非合法化されて「闇タバコバーが摘発」なんて時代が私が生きているうちに来るんじゃないかという気もしてきます。喫煙者の皆様、フォトエッセイに続き、重ねましてお見舞い申し上げます。
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After8さん。「日記でお返事をする」とかかっこいいことをいいながら何時の間にか10日もお返事を放置しておりました。どうもすいません。さあ、元気にツッコミをいれていきましょう!
16〜23日までアイルランドに行って来やしたぁ (^O^)/ 往復ともヒースロー経由だったけど厳戒態勢何処吹く風のスイスイスーイだった。 あれ?(゚_。)?(。_゚)?
ちなみに、イギリスに向かうヒコーキは厳戒態勢が敷かれているようです。一時期「靴爆弾男」が現われた時は靴までX線に通してましたもんね。例えばドイツのデュッセルドルフ空港。フツーのセキュリティコントロールを抜け搭乗ゲートのあるところをてくてく歩くと再びセキュリティコントロールが現われかなり手強いチェックをしてました。「テルアビブ行きかな」とか思ったのですが行き先は何とマンチェスター。な・の・に!もっともイギリスに向かうヒコーキが多いダブリンからはセキュリティは甘い甘い。私がテロリストならダブリン空港を狙います。
…でもそんな厳戒態勢はどこ吹く風だったのね。うーむ。
ズル休みし過ぎたせいでほとんど有給がなく短い滞在となり(涙) ダブリンとコークとシャナガリーしかプラプラできなかったけど、 色々と面白いコト沢山あったなー
ブラボー愛欄土その1 ギネスうまっ!!
それを取ったらアイルランドに何が残るというのか。とか言いつつこの日記を書いている時に飲んでいるのはドイツのビール。自分でも何のためにアイルランドにいるのかいまいち分かりません。
ブラボー愛欄土その2 バスはボスと発音。←ボスって聞こえるの私だけ?!
最初は耳慣れず違和感があったけど帰る頃にはすっかり馴染んでしまい、 街中でバスを見る度に嬉しくなって「ボス!ボス!」って叫んでた。←ど阿呆。
私には「ブス」と聞こえパブは「プブ」と聞こえます。「プブ」…カタカナにするとなんてマヌケなんだ。
このほかにも30のサーティーの発音がどうしてもそれに聞こえない例とかあるけど活字で再現できないのが残念。
ブラボー愛欄土その3 中央バスステーション地下にあるコインロッカーの日本語説明。 あまりの面白さに1人で何度も繰り返し見てはウヒョウヒョ笑った。←怖いって。
見たことないなあ。誰か写真撮って来て。
ブラボー愛欄土その4 トリニティカレッジのロングルーム。 本好きの私にはたまらなく魅力的なところだった。 いつかお金持ちになってロングルームを買い取りたい。←ムリムリ。
ブックオブケルズっすね。アイルランドに初めて来た時に一度行ったきりですね(2度行く価値はないと思われ)。英語力も何もない時に行ったからガイドツアーのおねえさんの言ったことをほとんど理解できず未だにあそこがなんで文化的に重要なのか知らない(こんなことでいいんだろうか)。
ブラボー愛欄土その5 歩行者信号の短さ。
これ。以前日記のネタにしましたよね。「歩車分離型信号の恐怖」あんだけ信号が短いと待ってるのがアホらしくなりますよね。
WHY?愛欄土その6 オコンネルストリートのど真ん中??にある銀色にキラリーンと光る棒。 あれ、何?!
つい最近できたモニュメントです。数週間前の掲示板投稿をご覧くださいませ。
あっぱれ愛欄土その7 22日の10時頃ビューリーズでお茶を飲んでたらいきなり停電。 1人ぼっちの私は「どひゃ、停電っ?!」と心臓バクバクでお茶をこぼしてしまった。 しかーし、真っ暗になっても店員さんは笑顔で働き続け、 お客さんも平気で喋りまくりの食べまくり。 あのド根性?!見習いたい。
数ヶ月前Hole in the wallというPhoenix Parkの近所にあるパブに行きました。カウンターで飲んでいると突如停電。バーのおねえさんは慌てもせずにろうそくに火をつけ各テーブルに置いてまわります。で、私にひとこと。
「ロマンティックでいいわよね」
…私はその時ひでかすと二人でした。どうやらブレーカーが落ちただけらしく停電はほどなく直りましたが誰も慌ても騒ぎもしてませんでしたね。確かに。
いえ、だからといってアイルランドは停電が日常茶飯事と言うわけではありませんよ。念のため。
あっぱれ愛欄土その8 道を尋ねると親切に教えてくれるのはイイが聞く人聞く人言うことが違った。 あのいい加減さ見習いたい。←ちゃうちゃう。
どうも知らないことを「知らない」と言えないのがアイルランドの国民性のような気がします。確かに親切心のつもりなんだろうけど、でも知らないと素直に言ってくれた方が助かった場面多数。
またアイルランドに行きたいもんです。完。
やはり魅力のある場所ですか。アイルランドは。住んでいるとよくわからなくなってきます。
2003年04月01日(火) |
誰もお気づきでないようですが4/1は私の誕生日だったりします |
♪はっぴーばーすでーとぅーみー はっぴーばーすでーとぅーみー はっぴーばーすでーでぃーあみー はっぴーばーすでーとぅーみー
いささかの空しさを感じながらフルコーラス歌ってしまいました。
4/1はご存知4月バカの日ですが、のみならず実はSnigelの誕生日だったりします。プロファイルにもその旨書いてあるのでまあ、優しい読者の方が気ががついて掲示板にカキコしてくれるかと思ってましたが…ええ、甘えちゃいけませんね。甘えちゃ。でも一つもカキコがなかったのはやっぱりがっかり。ぶつぶつ。
考えてみると日本人の私は誕生日への思い入れがヨーロッパの人に比べてはるかに少ない気がします。かれこれ28歳にもなって今更誕生日を祝ってもらおうとかいう気持ちはほとんどなかったりします。実際彼女と「ひとつひとつがみんな君の人生だね」なんて言いながら17本目から(ふたりで)一緒に火をつけるようなことでもしない限り(たぶん30歳以下の読者の方には何のネタだかわかんないだろうなあ…)誕生日なんてどうでもいいよな。
でもヨーロッパの人は一般にそうはいかないようですね。何だかんだで結構祝ってもらいました。午後3時過ぎにバースデーケーキをくれました。
で、そのお礼メールということでこんなメールを課内(およそ30名)に出したのです。
Dear All,
Thank you very much for the nice birthday cake. I'm so happy especially because nothing happened last year's my birthday!!!! (←この辺がイヤミったらしい)
As some of you know, I'm leaving from this company on 30th April. It is too early to think about the leaving party but I'll let you know more details as soon as I decide something.
Meanwhile, I'd like to say a big thank you again and hope we'll have a good time together here this month.
Cheers,
Snigel
で、この続きにフォント色を白にして(背景と同化させて)
PS This is April fools day....
と書いて送ったわけです。そ、本人はジョークのつもり。すると、8割がたの人は見事に騙されてくれました。速攻にメールが来るわ来るわ。中には私の席まで押しかけてくる同僚(彼のことを少し見直しましたが)。
こんなメールまでもらいました。
This is definitely sad news. Who is now going to keep our spirits up. Although I do wish you all the best for the future and hope you enjoy Germany and all things nice for the future.
Kind Regards and best wishes.
You will be sadly missed.
挙げ句の果てにはマネージャーは慌てまくって、
Did you know?
というたった1行のメールを私の主任さんに送るつもりが私に間違って送る始末。ひとりで腹を抱えて笑ってしまいました。そう、去年は読者さんを騙したので今年は会社のみんなを騙したわけです。それに気がついたとたん、手のひらを返したように
YOU ARE F###ING DEAD!!!
大成功(ぶいっ)
ところが…
Small thing Snigel that obviously no-one explained to you, April Fool's finishes at 12 noon!
As the saying goes, "April Fool's is dead and gone, you're the fool to carry on"!!
知ってました?4月バカってお昼までなんですって。それ以降人を騙すのは反則だそうです。ちなみに私がみんなを騙したのは午後3時過ぎ。反則だそうです。覚えときましょう。
28というオッサンになってしまいましたが、アイルランド真実紀行、まだまだ続きます。
2003年03月30日(日) |
あえてサマータイムに反対する...何の意味があるねん? |
ネタはあるのですが、まとめる気力がありません。諸般の事情により、作者、ただいま疲れ果てております。
昨日、日曜日の朝からサマータイムが始まりました。サマータイム。夏時間。ご存知の通り、時計を1時間進めて長い日照時間をより有効に使おう…というのがその趣旨です。日本の一部でもサマータイムを導入しようという動きがあるとかないとか。
これまたご存知の通り、アイルランドは北緯でいうと北海道より遥かに北、上になります。つまり日照時間の差が激しかったりします。冬は午後四時には暗くなりますが、夏は午後10時を過ぎても明るかったりします。
そこで私が思うこと。
サマータイムっていったい何の意味があるの?
というのはですねえ、上にも書いたとおりアイルランドは夏の一番日照時間が長いときは夜の10時くらいまで明るいです。つまりもしサマータイムがなくても午後9時ごろまでは明るいという計算になります。ぜひ問い詰めてみたいですが、午後9時までで十分じゃあないですか?なんで午後10時まで明るい必然性があるんですか?
現在アイルランドの日の入りは推定午後7時。で、サマータイムが始まったのでこれが当然午後8時ごろになります。日本出身の私にとって午後8時とは暗くてしかるべき時間なのです。この時間を昼間にしてあんたら何が楽しいのかと問い詰めたい…(以下略)。
うちの前の道、近所のガキンチョの遊び場になってまして、日が暮れるまでサッカーなどに興じております。サマータイムが始めるとこのガキンチョの遊び時間も長くなるわけで、当然の帰結としてうちの外がうるさくなります。…と、まあいいことがない。
なんでまた私がこんなにぶつぶつ文句を言っているかというと、実は理由は簡単です。
眠い。
すんごく眠い。
今朝、夏時間でいうところの午前6時30分に起きたのですが、これ、冬時間では午前5時30分。この時点ではダブリンはまだ薄暗かったです。そう、冬同様暗いうちに起きなきゃいけなくなったので文句を言っているわけです。
眠いといえばうちの隣の最馬鹿家族、土曜日の朝の8時30分から巨大なドリルを持ち出して、隣と2件隣の間の壁をぶっ壊してました。そのドリルの音で目が醒めたのですが、その日私は5時ごろ寝たのですよ。そう、寝不足。で、今日は今日でサマータイムが始まり寝不足。ついでに二日酔い。完全に疲れ果てています。
すいません。ここ数日愚痴ばっかですね。おかげでネタはあるのに日記になってません。多分あと数日こういう状態が続くかと思いますが(今週も仕事が忙しそうな予感)あらかじめご了承ください。
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