なべて世はこともなし
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2003年08月20日(水) アイルランド入院体験記番外編。意味もなく外来に行く

ドイツ(チェコ)から帰ってきて見事に荷物を無くされたのが日曜日のお話。で、その翌日、つまりは月曜日のお話。


会社ではほとんど集中できず、ただひたすら会社が終わるのを待っていた私。ついにようやくとうとう会社が終わり、冷蔵庫が空っぽだったので急遽買い物に行き、うちに帰ってひとごこちついて、夕食を食べると…眠くなった。


で、午後10時にはすでにうとうとしはじめてしまう。そこに鳴るのは先月3回しか鳴らなかったケータイ。珍しいこともあるもんだ。


無視。


10分後。また鳴る。ディスプレイ上で電話番号確認。


知らん番号(086なんとか)


無視。どうせヨッパーの間違い電話と決め付ける。


で、しばらくするとまた鳴るケータイ。


しつこい!こうなると意地でも出ないというのが私の性格。


で、結局11時50分を最後にケータイは5-6回鳴り続けたのでした。当然無視しましたが。


で、そんなこともすっかり忘れてぐっすり眠り翌朝会社へ。


会社の電話に着信履歴あり。午後10時過ぎに2回。


なんなんだ。これは?


昨日は単なる間違い電話だと思っていたこの電話。会社の電話にまでかけてきているということは単なる間違い電話とはいえなそうな趣。ちょっと気味が悪い。


で、しばらくすると、ビジネスパークのセキュリティ(ガードマン)の制服を着たオッサンが事務所にずかずか入ってきた。


オッサン:「Snigelさんっている?」
私:「私ですが。何?」
オッサン:「あんたのスーツケースが警備室に届いてるよ。邪魔だから早く引き取ってくれ!」



これですべての謎が解けた。昨夜10時過ぎに、誰もいない会社(ちゅうか人気のないほとんどゴーストタウンのようなビジネスパーク)に、ブリティッシュミッドランドのおつかいの人が私のスーツケースを届けに来たらしいのだ。で、当然会社(あるいはビジネスパーク)に誰もいなくて私のケータイや私の会社の電話に連絡するも、私は冷たく無視。1時間以上も困った末にどうやら警備員に私のスーツケースを預けてきたらしい。


まあスーツケースが届かないことをすっかり忘れて熟睡する私もアホタレだが、それ以上に、フツー午後10時とか11時とかにスーツケースを届けようとするか?私の常識では測れない話です。まあ、無理矢理好意的に解釈すれば「そこまでしてでも一刻も早く乗客の荷物を届けたいと思う素晴らしい会社」と言うこともできなくもないですが。


火曜日は本来午後4時まで働くべきところを午後2時で帰らせてもらいました。理由。Bermount Hosptalに行くため。前回の「無意味入院」からはや2ヶ月。要するに退院後の検診と言うわけで呼ばれたわけ。もともと何の意味もない入院だったんだから行く必要など全くないのだが、日記のネタにでもなればいいなと思い面白がって行ってきた。


病院の立体駐車場は高いということに前回気がついた私は病院の近所の路上に車を止めてくてく歩いて病院へ。3時の約束のところ病院に着いたのは2時55分。受付に行くと


受付:「D棟に行ってね。4つめのドアね」


と言われるままに長い廊下を進む。前回は緊急でもないのに救急病棟に行きそこからすべての騒動が始まったのだが、今回は普通の外来病棟へ。AからDに分けられていたが、どういう分けられ方だったのかはよくわからない。


で、長い廊下の先にあったD棟の待合室に行くと、30人くらいが座れそうな待合室に人影はまばら。聞けば外来の最終の診療時間は午後3時なんだそうな。で、私は看護婦さんに呼ばれ体重測定。


私:「あのー、靴を履いたままでいいんですか」
看護婦さん:「いいのよ。衛生のために」



…いまいち会話がかみ合っていないような。


かくして私の実体重より4キロも重い記録がBermount Hospitalに残ることになる。で、再び待合室。暇を持て余すが待合室にあるのは意味不明なキリスト教関連の雑誌のみ。何度か手にとって放り投げることを繰り返す。


で、待合室から人がひとり消え2人消え、ほとんど人影がなくなった頃私の名が呼ばれる。


10畳くらいの診察室。先生用の机があり、診察用のベッドがある。風景としては日本のそれとほとんど変わらない。私は私のほとんど会ったこともない主治医、ミスターアイルランドとアポを取ったはずなのにそこにいたのは30くらいの女性。一瞬ミスターアイルランドの助手かとも思ったが実はこの人も先生。


先生:「そう、元気なのね。はいちょっとそこに横になって」


とおざなりの触診をして…。


先生:「元気だね。帰っていいよ」


所要3分。十分予測していましたが、やはりこの程度でした。


ま、健康なのはいいことだ…と思いますが、ただ考えてみると、この人たち本当に私が病気だったときにそれを見つけ出すことができるのだろうか…ととても不安に思いました。


もしかして日本が長寿大国なのは、食べ物がどうこうというより、医者がしっかりしてるからじゃないのかなあ。


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2003年08月19日(火) 私は小泉首相より1週間先を行っている?...戻ってきました。アイルランドに。

ご無沙汰をしておりました。ようやくチェコおよびドイツから帰ってきました。で、今回の旅行記、初めの数日間をそのうち紹介しようと思っています。気を長くしてお待ちくださいませ。


日本国首相の小泉純一郎氏、なにやらドイツ・チェコ・ポーランドへの外遊にお出かけのようで。なんだか妙な親近感を覚えますね。何せ、先週まさに私がいたところに小泉さんはいるわけで。で、この記事を読んだ瞬間小泉首相への親近感が一気に湧きました(ただ。移動にヘリを使うというあたりがやはり一般人とは違うなあという気も)。




何かというと、小泉さんが訪れるたった3日前に私もブランデンブルグ門およびチェックポイントチャーリーに行ってきたんですよね。ま、「もっともありきたりなところに行ってきた」という何よりの証拠なのですが。もっと言えば、オペラに行くあたりも好きですね。小泉さんの政策がどうとか難しい話をするつもりはありませんが、なんとなく親近感を覚えることは事実です。私もオペラに行きたくてネクタイを荷物に忍ばせていきましたが結局お世話にはなりませんでした。


で、帰りの話。日曜日の午後のヒコーキでハノーバーからロンドン経由で帰ってきたのですが、まあ夏休み中の日曜日ということもあってか空港は大混雑。ロンドンまでのヒコーキも1時間遅れ、ロンドンで入国審査に向かうとそこには日本人の集団が。


現地時間午後3時30分。そっかー、いつもこの時間にここを通過しないから気がつかなかったけど、この時間は日本からくるヒコーキの到着ラッシュだよなあ。


で、いつもは全く手間取らない入国審査に20分以上かかり、ふだんならビールを一杯やる時間があるのだが、ロンドンまでのヒコーキが遅れたおかげでそのままダブリン行きのヒコーキのゲートへ。ところがダブリン行きも見事に1時間遅れておりまして。


待合室を見回すとそりゃあもう驚くくらいの多くの日本人の方がいらっしゃいまして。最低でも10人はいました。ダブリン行きのヒコーキにこれだけ多くの日本人を見たのはこれが初めてです。


で、1時間遅れでヒコーキに乗ってみると、あれま、真後ろの席には日本人の男性二人。で、隣りの席もなんと日本人男性。これはもしかしてブリティッシュミッドランドではなくて全日空の国内線なのかという錯覚を起こしてしまいそう。掲示板で投稿のあった「アイルランド政府の政府観光庁の事務所」がいい仕事をして日本人観光客の誘致に成功したのか(まさかね)。


で、となり近所の日本人乗客が飲み物の注文で一生懸命「オレンジジュース」だの「ホットコーヒー」だの言っているのをすごく微笑ましく思う。そういえば私が初めてダブリンに来たとき、「ティー」と言って通じたのがすんごく嬉しかったもんなあ。今じゃ、


「ウオッカとダイエットペプシ。アイスとレモンもちゃんと入れてね!」


と(偉くもないのに)偉そげ。


あくまでちなみに、「ホットコーヒー」という飲み物はたぶん英語には存在しないのではないかと思う。「コーヒー」と言えば暖かいのを指して冷たいコーヒーってのは特に「Iced coffee」と指定しない限り出てこないと思う。というか少なくともアイルランドではアイスコーヒーなぞ見たことないぞ。ヒコーキの機内サービスでアイスコーヒーを出す会社というのも私の知る範囲ではありません。ゆえに、コーヒーが飲みたいときは「ホットコーヒー」ではなく「コーヒー」という方が多分通じやすいと思います。それにしてもべたべたの日本語で「ホットコーヒー」と言ったのをちゃんと理解したブリティッシュミッドランドのスッチードさんは偉いと思う。


かくしてダブリンに1時間以上遅れて到着した満席のA321。いの一番にヒコーキから降りて入国審査も入国審査官にジョークの一つも飛ばしながらさくっと済ませ、洗濯物の詰まったスーツケースを待つ私。ところが待てど暮らせどスーツケースは来ない。


やられました!今年2回目のロストラゲージ!


それにしても年に2回の割で荷物を無くされる私ってなんなんでしょうね。


行きに無くされたとなると着替えがないだのなんだので結構面倒なことになりそうですが、帰りに無くされるぶんには問題無し。何せ洗濯物以外何も入ってないもんね。


かくしてラゲージトレースセンター(「手荷物追跡所」とでも訳すのでしょうか)に行った私は横の女性が怒っているのを横目に機嫌を損ねたふうもなく自分の住所などを用紙に記入する。


で、私の前には語学学校に2週間留学する日本人女性がやはり荷物を無くされたらしく係が一生懸命説明している(なぜ2週間の語学学校留学とわかったかというと彼女、その必要などないのに係に語学学校の入学証明書をを見せていた)。彼女はどうもいまいち要領を得ない様子。後ろから手伝おうかどうか悩むがなんとなく差し出がましい気がしたので黙っていた。で、彼女、あ、エマージェンシーパックをもらった。これがまたスタアラのロゴ入りバックでけっこうかっこいい。


私はひとこと


私:「ボクにもエマージェンシーパックちょうだい(はあと)」



で、こちらが戦利品のエマージェンシーパック。Tシャツを除けばビジネスクラスのアメニティグッズとほぼ同じ内容。ただ、Tシャツが入っていてパンツが入っていないというのは私にはどうしても解せない。どっちかというと私にはTシャツよりもパンツの方が大事だが。


で、このあとスーツケースの配達がちょっとした事件となるのだがそれは明日のお話にて。

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2003年08月07日(木) 去年は洪水。今年は酷暑。作者の夏休みの行き先とは?

暑い。暑いです。まずはこの記事から。


欧州、50年間で最も暑い夏 ロンドンは史上最高を記録


 欧州各地の猛暑は6日も続き、ロンドンでは観測史上最高の35・4度を記録。AP通信によると、パリでは39・5度と1947年に記録した40・4度の過去最高に迫り、イタリア空軍の気象担当者はAP通信に「過去50年間で最も暑い夏の一つといえる」と語った。

 ロンドンの新たな観光名所として人気のテムズ川沿いの大観覧車「ロンドン・アイ」は、卵形の観覧室内の温度が上昇して不快になったため日中の運転を一時停止。ロンドン発ニューヨーク行きの超音速旅客機コンコルドは冷房などで燃料消費が増えたためか飛行中に燃料が不足、カナダのニューファンドランドに臨時着陸し燃料補給した。

 AP通信によると、ポルトガル各地の山火事は火勢は衰えているものの、山歩き中に追い詰められたとみられる男女の焼死体が見つかり、先週の出火以来の死者は少なくとも14人。スペインでも熱射病で2人が死亡するなど、熱波による死者は計14人に上った。

 ドナウ川流域のバルカン諸国では日照りのため川の水位が低下、第二次大戦中に沈没した船舶の姿が見え始めた。水中の酸素が減少しており、水生生物への悪影響が懸念されているという。(共同)


(出典。産経新聞



ええとですね、ダブリンはこの記事にあるほど暑くはないです。ロンドンが35度いうのは素朴に驚きですが、ダブリンは推定28度くらい。まだフツーに生きていられます。が、アイルランドに住んでいると暑さと寒さへの耐性が笑えるほどなくなります。何せ夏は25度以上になることはまずなく、冬は氷点下になることはきわめてまれというアイルランドの天気。考えてみたらアイルランドってかなりすごしやすいところです。かくして私はこの28度の中でほとんど死んでます。


午後4時に会社を出て車に乗った瞬間、アイルランドで初めて「暑い!」と思いました。日本では当たり前ですが、車の中はまさにサウナ状態。ハンドルも直射日光を浴びて熱くなっている。アイルランドに来て初めてです。こんな経験は。で、ボロ車にも拘らずしっかりエアコンだけはついている私の車(さすが日本からの輸入車です)。今日だけは意味もなくユーエツ感に浸ってエアコンをつけてうちに帰ってきました。


実際少ないですよ。アイルランドでのエアコン付の車。まあエアコンが必要なのは年に1-2度とかいう世界だからいらんといえばいらんのですが。


で、ですね。上の記事をわざわざ産経新聞から参照しているのにはちゃんと理由があるのです。ヨーロッパの特に大陸部が暑い!スイスでは40度に届いたとか届かないとか。それが私に何の関係があるかというと…


私、明日からチェコに行くのよね…


暑いのはわかってました。でも正直言ってここまで暑いのは予測外でした。こんな中まともに旅行できるかどうかはっきり言って不安です。しかも夜行バスでの移動を含む強行軍だし。


だいたい去年の夏のチェコ。ひでかすが行って洪水でひどい目に遭ってきた。で、今年は私が猛暑でひどい目に遭ってきたとなると...冗談になってないぞ。いったいどうなるんだろう。


PSメールのお返事できてません。特に「バスの中の避妊具事件」の推論を送ってくださった方、申し訳ないです。ただ、私腹を抱えて笑わせていただいたことだけ報告させていただきます。


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2003年08月05日(火) ブラジル直送。ステキなステキなタバコのパッケージ(カタカナだらけのタイトルだな)

昨日の「女はひとりじゃ便所とタバコにいけぬ」というお話。もっとも身近なところからクレームがつきました。


ひでかす:「男だって『連れション』ってするじゃん」


そう、このひでかすの一言で昨日の日記の論理は見事に崩壊してしまいました。


で、ひでかすの会社、人数は少ないながらも数人の日本人がいるそうです。ちなみに私の勤める会社には日本人はおろかヨーロッパ以外から来ている人間は私だけです。かくして私がたまに電話で日本語を話すとまわりが笑います。


同僚:「あ、また『モシモシ』って言った」


別の同僚:「あ、『はいはいはい』だって」



で、それだけならまだしも人がマジメに電話で話しているのに人の後ろで私の真似をして「モシモシ」とか「はいはいはい」とか言っておちょくるのです。


再びひでかすの会社。この現象、私が勤める会社と同じように起こっているようで、ひでかすの同僚がひでかすの真似をして怪しげな日本語を話すそうです。下手をすると数人の同僚が同時にひでかすの真似をするそうな。困ったことにはひでかすと彼の日本人同僚はこんな会話をするそうな。


ひでかす:「(タバコを吸いに)行く?」
日本人同僚:「行く」


男同士が誘い合ってたばこを吸いに行く昨日の論理が完全に破綻したことはまあ置いておいて、このあと何が起こると思います。数人の同僚(女性含む)が、意味も知らずにひでかすと彼の日本人同僚の真似をして


数人:「イクイク」


と騒ぐそうです。


大丈夫なのかな。ひでかすの会社。


その前にこの日記自体がここ数日ひたすらにおげれつネタばかりのような。


大丈夫なのかな。この日記。


と、つかみはオッケー(死語)というわけで、行きましょう。今日のお題。数ヶ月前の日記でブラジルの超越タバコのパッケージの紹介をしたと思いますが、その続きです。


とある人がブラジルに行きまして、で、とある人がブラジルに行った人にたばこを一カートン買ってきてほしいと頼んだのですが、結果、5種類の警告メッセージの採取に成功。なかなかすごいものがあるのでここで紹介。あ、タバコをおいしく吸いたいと思っている愛煙家の皆様、今日の日記はパスされたほうが正解ですよ。


まず、第5位。



喫煙は息切れの原因になる。


はい、この前の日記にもろ既出ですね。


第4位。



ニコチンは依存症に陥る。


なぜタバコを二本持っているのかなんだかよくわかりません。ただどっかの露天(マーケット)当たりにこんなオッサンいそうですね。で、ここまでははっきり言ってまだ甘い。


それでは第3位の発表です。



喫煙は肺ガンの原因になる。


この女性、本当に肺ガンなのかそれとも役者さんなのか分かりませんが、もし役者さんなら、舞台とかで言われるんでしょうか。


観客:「あ、あの人タバコの広告で死にかけてた人だ」


…ほとんど役者人生をかけた広告ですな。でもこの写真、役者さんとは思えない鬼気迫るものがあるなあとも思うのですが。もしかして役者さんじゃないのかなあ。


そして第二位。



喫煙すると立たなくなるよ(超意訳)


…で、横にバイアグラの広告でもいれておけば一石二鳥。効果覿面というか。女性が頭を抱えているところにものの哀れを感じます。言語を読むとなぜか笑えますね。ポルトガル語なんて分からないけど。


そして堂々の第一位。


…あ、スクロールダウンする前に言っておくけど、これは結構きついかもよ。警告したんだから見て文句を言わないように。


それくらい「ああ、タバコやめなくちゃ」と思わせるにふさわしい写真です。ただし、女性にしか効果がないような気もしますが。


それでは紹介しましょう。堂々の第一位。



妊娠中の喫煙は早産、そして子供の低体重での出産、さらには喘息の原因になる。


…ええと、これに関してはあまりおちょくる気分になりません。赤ちゃんの顔、多分いくらか加工してあると思いますがそれにしてもすごいですね。


ちなみにこれだけの過激広告をしているにも拘らず(あるいはしているおかげでか)ブラジルでのタバコの値段、日本のそれより安いそうです。

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2003年08月04日(月) なぜ?トイレに独りで行けない日本人女性とタバコに独りで行けないアイリッシュ女性

♪昨日京都で謎を見た
女はひとりじゃ便所へ行けぬ



…とはさだまさしの「昨日京奈良飛鳥明後日」(きのうきょうならあすかあさって)という中学校の修学旅行を題材にした曲の一節ですが(誰も知らないって?) 、これってある意味で本質を突いてます。


中学生とか高校生の頃の女の子ってなぜかトイレにみんなで行きたがりますよね。あれ、男の私に言わせると謎多い現象でした。まさか個室にまで一緒に入るわけじゃああるまいし、なんでまたトイレに一緒に仲良く行かねばならないのか。もし誰もトイレに行かないとなると誰かが行きたくなるまでずっとガマンをするのか。


大体私は嫌です。誰かをトイレに誘って自分は個室で用を足すなんて特に大きい方だったりしたら。こんなことを言っている限り、女心なんて一生理解できないんだろうなあ。


なんでまたこんな話を始めたかと言うと、ちゃーんと理由があるんですよ。うちの会社の私のチーム、私を含めて7名がいます。私以外全員女性。それはいいとしてこの6人のうち3人は喫煙者。喫煙率50%。


何度も書きますが私は別に喫煙することに対してどうこう言うつもりはありません。どうぞおやんなさい、副流煙もある程度までなら文句は言わん…という寛大な心を持った(自分で言うな)非喫煙者です。白状するとぐでんぐでんに酔っ払うと「1本くれ!」と言ってタバコをふかすことが年に1度くらいありますが、喫煙が習慣になったことはありません。


ともあれ、うちの会社、たぶんアイルランドでは当たり前のことですが屋内でタバコを吸える場所はありません。給湯室・トイレ・物置どこもかしこも禁煙。タバコを吸いたければお外に灰皿があるのでそちらでどうぞ…というのが会社の方針。


ちなみに前の会社は勤めはじめた頃は「喫煙室」という6畳くらいのくそ狭い充満した煙で向こうが見えないような部屋がありましたが(しかも壁はまっ黄色)そこが何時の間にか「小会議室」になり、喫煙者は玄関(つまり外)でたばこを吸うことなった。


で、数ヶ月後には今度は玄関が吸い殻で汚れるという理由で玄関から更に100メートルくらい離れた駐車場のど真ん中に灰皿がぽつんと置かれた「喫煙所」にまで追いやられてしまいました。この駐車場の喫煙所、屋根なんてありません。冬の冷たい風が吹きすさむ中でもたばこを吸いたければここ以外はダメ…という喫煙者には当てこすりとしか思えない仕打ちをしてました。


ひるがえって今勤めている会社。ここ、前の会社ほど嫌煙権が台頭しておらず、現在タバコは玄関で吸うことができます。で、昨日とか今日とかは天気がいいのでひなたぼっこも兼ねてタバコというのは確かに悪い考えではありません。だからと言って30分おきに誰かが


「ねえねえ、Fiona(吸いに)行かない?」


というのはどうにかならないんですか。で、しかも、吸いたくもないくせに誘われ たからとほいほいとついていって「つきあいタバコを1本」というのはあまりあまり感心しない。実は最近うちのチームが5人から7人に増員されまして、喫煙者もひとり増えたのです。で、ひとり増えたことでタバコ休憩の回数が前よりひとり分増えました。いえ、私はどっかの会社のイヤミ課長でもなんでもないですから数えたりしてませんよ。だけど自信があります。彼女たちのタバコの本数がたぶん一日数本増えています。


それでもいい。だけどタバコ仲間を見つけられなかったときにわざわざ内線で他のチームから仲間を探すのはやめて欲しい。見つかるまで内線をかけまくるのはもうコメントのしようがない。


言わせてくれ。


そこまでして誰かを見つけないとおまえらタバコが吸えんのか?


私が喫煙者ならみんなでわいわいやるよりひとりでぷかーっとやるほうがいいけどなあ。


…やっぱり私は女性を理解できないんだろうなあと思います。お願いです。女性諸氏、どうしてトイレやタバコはひとりじゃできないんですか?どっちがいいとか優れているとかそういう次元じゃなくて、やっぱり男と女って違う生き物ですよねえ。


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